概要
声:内田岳志(テレビアニメ版)
「逆転裁判2」第3話の登場人物。年齢46歳。身長163cm。
タチミ・サーカスのピエロ。一人称は「オレっち」、通称トミー。
ニンジンのアクセサリーが付いたクラウンハットが特徴。
「芸を磨く為なら何でもする」がモットーで、宿舎1階にある自身の楽屋に置かれた、トランポリンや壊れた一輪車が、それを物語っている。
ダジャレ好きの陽気な人物なのだが、当のダジャレは基本的に寒いオヤジギャグであり、綾里真宵を除いて不評である(アニメ版では真宵にも受けなかった)。
成歩堂龍一も「つまらないギャグは許せるけど、それを自分で笑うのは許せない」と発言したり、第4話でも関係ない所で思い出してしまったりと、彼のトラウマになっていた。これ程までに不評なのを本人も気にして、自分のダジャレを自分で笑うという、哀しい癖の持ち主となってしまった。
実はトモコという娘がいるが、妻子には逃げられたらしく、証言台では「家庭事情までも含めた、自分の悩み」をぶちまける一幕もあった。
団長の立見七百人とはサーカス創立前からの友人で、共にサーカスを立ち上げた最古参メンバーである。七百人の人柄に惚れ込んで入団し、ピエロとなった経歴を持つ。彼の死後は「自分が団長となって、サーカスを継ぐ」と決意するまでに強い愛着を持っている。
芸に関しても勉強熱心であり、ネット通販を用いて、ユーモアやギャグに関する書物や、世界中のピエロの衣装を大量に買い込んで勉強している。だが、自分の芸が時代遅れで、客に受けていない事は自覚しており、引退を考えている。
団長殺害の容疑で逮捕されたマックスに関しても、日頃から傲慢な態度を取る彼を嫌っているが、その一方で「言っている事は正しい気がする」と彼の高いプロ意識に理解を示している。
裁判では、事件の目撃者として登場するのだが、証言中でもダジャレを優先してちょくちょく脱線させる。その為裁判長からの印象は最悪であり(職業を尋ねられる際に至っては「見れば概ね解る」と冷ややかな対応を受けた)、彼の尋問では余計なゆさぶりを行うと、ペナルティが課せられる事が多いので、地味に難易度が高い。また、証言の内容も成歩堂曰く「目立ちたい為に、自分で記憶を改竄させるタイプ」らしく、冥からも都合が良い様に誘導されたりしており、大沢木ナツミに近い。
ダジャレ好きの悪癖さえ除けば、真面目な大人であり、「団長亡き後のサーカスの成り行き」を真剣に考えていたり、裁判最終日にミリカを傍聴させるなど、サーカスの人々全体を見渡せるだけの広い視野と経営能力も持っている。また事件解決後はマックスとも和解した。
アニメ版では尺の都合上、オヤジギャグをかます場面が大幅にカットされた為、必然的に『根は真面目な大人』という一面が強調された。またテント内で、団長との日々を思い出しながら『団長、俺っち…どうすれば良いんだよ…』と涙ぐんだりと、人間的な脆さも描かれている。真犯人逮捕後「犯人が何故、必死に罪から逃れようとしているか」を涙ながらにミリカに言い聞かせ、人の命の重さを説いている。