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火垂るの墓の編集履歴

2012-11-01 19:17:44 バージョン

火垂るの墓

ほたるのはか

火垂るの墓とは、野坂昭如による小説作品、及びそれを原作としたスタジオジブリによるアニメ映画化作品である。

概要

1945年の兵庫県神戸市近郊を舞台に、親を亡くした幼い兄妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとするも、思い叶わず悲劇的な死を迎えていく姿を作者の体験を交えながら描き、野坂は『アメリカひじき』とともにこの作品で第58回直木賞を受賞した。

ただし実際の野坂の体験はここまで酷くはなかったが作中の兄のように妹想いに振る舞うことはできておらず、妹に対しての贖罪意識もあって描かれたものである。


アニメ作品は1988年4月公開で、同時上映は宮崎駿監督の『となりのトトロ』。原作をほぼ忠実に再現しているが、後半部分の演出にオリジナル要素が見られる。当初『となりのトトロ』と共に60分の予定だったが最終的にはどちらも90分となり、質を落とさないためにも高畑は公開延期を申し出たが叶わず、1988年4月の公開時点では未完成のカットが残ったままとなった(のちに差し替え)。


また太平洋戦争では女性のスカートの着用が禁止されていたため女性キャラクターは節子を含めもんぺをはいていることがほとんどで女学生は青と白のセーラー服スカートではなく青いもんぺを合わせていた。


みんなのトラウマ

 ジブリ版は演出・作品性・メッセージ性ともに非常に秀逸であり、それゆえにこの作品で、自身の心に色々とトラウマを抱えてしまった人たちも多い。

 開始15分での空襲による惨劇、世知辛すぎる世間と親受け先、そして幼く無邪気な節子の悲しすぎる末路……。

 後述されている『おはじき』についてはネタにされることもあるが、平和ボケした我々に戦争の悲惨さを伝えるには充分すぎる力があり、半端な覚悟で見るのはあまりお勧めしない。


主な登場人物

八月の秘密

清太(CV:辰巳努)

本作の主人公で14歳。空襲で家を焼け出され、妹と共に西宮の親戚の家に行くが、叔母と折り合いが悪く妹と共にその家を出る。空襲時に他人の家や畑の野菜を泥棒して生活するが、やがて栄養失調で妹を失い、自身も三宮駅構内で衰弱死する。母の死去後は節子の親代わりとなり後半は節子に食べ物を与えるため必死になり冒頭の死の直前まで節子の事を考えていた。モデルは野坂自身とされている。


火垂るの墓

節子(CV:白石綾乃)

清太の妹で、4歳。モデルは野坂の義理の妹とされる。清太と比べて家族と過ごした期間は少ないが、母の言葉や着物の事は覚えていた。栄養失養のため体に汗疹ができ、髪には虱がついていた。中盤~死の直前は目も虚ろになり支離滅裂な事を言い、清太の言葉もまったく理解しておらず、おはじきをドロップと思って舐めたりしていた。


節子、それドロップやない…おハジキや

節子

どういう経緯から発生したのか…「節子それドロップちゃう、おはじきやっ!!」

…という清太の悲痛な台詞を、パロディにして諸所でネタにされることが多くなった。

 ボケに対する一種のツッコミであり、よく似た何かを勘違いしているパターンで使われる。Pixivのタグでも散見され、

またニコニコ動画などの視聴者コメントでも寄せられることが多い。


逸話

本作の反響から教材などにされることも多かった作品だが、作者の野坂の娘のクラスで「火垂るの墓の作者は、どういう気持ちでこの物語を書いたでしょうか」という問題の宿題が出され娘が父に聞いたところ「締切が大変だった」という身も蓋もない回答がきたという。(商業誌作家だからまあしょうがないのだが…)


関連イラスト

火垂るの墓


関連タグ

スタジオジブリ ジブリ 高畑勲

節子 清太 もんぺ

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