だるまさんがころんだ(犬丸芝居小屋)
だるまさんがころんだ
日が暮れるからもう帰ろ
概要
小さくて可愛くていじわるな魔女っ子が、同じくらいの年齢の子どもにいたずらをふっかけるおはなしです。(解説ページより転載)
作詞・作曲・動画:丸井幸清 人物考案・絵:丸井幸清・犬丸梅吉
(解説ページ曰く9割丸井氏、1割犬丸氏とのこと)
「子どもの遊びシリーズ」の第3作目。モチーフは「だるまさんがころんだ」。
歌詞
それは嵐のように突如として現れ僕を指差していった
「さあ遊びましょ、あなたの宝物は預かっているわ」
わけのわからぬ事をと周りを見れば、正気の沙汰なし
「あたしが鬼ね」と言う奴を余所目に、袋小路
彼女を餌にして先んじよう
待て、仲間を手に掛けるなんて「どういう了見ダ!」
どこかに打開策があるはず
さあ、思考を巡らすのだ
だるまさんがころんだ、つられて僕も転んだ
そのまま地面に伏せた、名前は呼ばれなかった
だるまさんがころんだ、彼女が微かによろけた
ゆらりそちらを見やった、名前呼ばれ彼女は捕まった
それは、居るだけで汗の流れ落ちる暑い夏の日であった
目の前の面白い子は豆鉄砲食らった鳩のよう
動かぬ口の代わりに目で訴える「正気の沙汰なし」
でもそんな雑念に囚われていては、袋小路
彼を囮にして裏かけば?
ああ、仲間を手に掛けるなんて「とっても上々ね!」
更に荒唐な表情を見せとくれ
さあ、思考を巡らすのだ
だるまさんがころんだ、つられて僕も転んだ
そのまま地面に伏せた、名前は呼ばれなかった
だるまさんがころんだ、彼が僅かにふらついた
ゆらりそちらを見やった、名前呼ばれて彼は捕まった
だるまさんがころんだ、はやくしないと連れてっちゃうよ
だるまさんがころんだ、はやくしないと指切っちゃうよ
だるまさんがころんだ、はやくしないと冷めきっちゃうよ
だるまさんがころんだ、だるまさんがころんだ
真剣勝負と云うには不条理な
この直線距離だけどうにか縮めたい
酸いも甘いも飲み込んで
さあ、思考を巡らすのだ
だるまさんがころんだ、全速力で駆けた
先の傷は痛くなかった、痛みすら思考の外だった
だるまさんがころんだ、奴の背中に触れた
彼等は意識を戻した、一斉に折り返せ!
だるまさんがころんだ、全速力で駆けた
先の傷は痛くなかった、痛みすら思考の外だった
「止まれ!」と手を挙げ叫んだ、身体が動かなくなった
奴は真っ直ぐ近づいた、僕の前でぴたりと停止した
「日が暮れるからもう帰ろ」