概要
“私”が認識できる世界は、どれ程あったのだろう。
“私”が暗い暗い場所から数京億万年観続けて来た。
数え切れない程あった箱庭。
数え切れなかったので、管理用に作った“私”の半分が
たった一つの箱庭を残して、他のものは全て“私”に還した。
最後に残ったこの箱庭を観て貰う為に、半分は云う。
「この箱庭の細胞はとち狂っていて面白い」と・・・・・・。
人間は嫌いだ。
少しでも姿が違うと直に俺達を差別する、だから逃げる。
人間は好きだ。
私が愛する中で最も愛したもの、だから造る。
人間は嫌いだ。
あいつらは私の「片割れ」を利用した、だから殺す。
人間を守る。
それは少なくとも「片割れ」への最大の償い、だから蘇生する。
人間は嫌いだ。
だって次々と造るでしょう?偽りの生命、だから悟る。
人間は嫌いだ。
私達の人生を狂わせたのは全て奴等、だから意識を奪われる。
全ての箱庭に認識消滅を。無限に増殖する命令違反の細胞の削除が、俺の使命。
全ての箱庭の台本を舞台から観ましょう。
人間は“私達”を認識している。だから、少しでも演出を。
限りある命を、「自分達」が残した最後の箱庭で見る。
台本を書き、その通りに役者の歴史を進ませる。
人間は細胞の一種に過ぎない。そう“私達”は笑った。
人間が好きだからこそ、人間を嫌うと矛盾している考えを持つ人達の舞台。
《PyG:S(サイヴァンスグロテスク・スフィア)》
「あなた方が、どんな風に踊り、死んでいくのを観れるのかがとても楽しみです」
この物語は、とある生命体の復活の為に隔離された一つの宇宙の実験台の話である。もちろんフィクションである。
PyG:Sに繋がる歴史時系列。
(箱庭&地球歴史0年)
無から一の存在が生まれる(名前非公開)
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一の存在、自分の胎内から巨大な箱庭を無限に創る。
↓
一の存在、箱庭管理用にもう一つの自分を創る。(名前非公開)
↓
一の存在、箱庭量が許容範囲を越え、消滅。
二の存在は行方不明。
一の存在は「星神バックアッププログラム」によって少しずつ再生していた。
↓
(499001200018億年前/地球歴史50億年前)
無数に有る箱庭の一つでその幕が閉じようとしていた時。次の箱庭にたどり着けるように、5つの特殊ナノマシンの生命体を製造。
制御用と攻撃用の総括生命体と共に旅に出させ、箱庭崩壊。
↓
(499001210017億年前/地球歴史48億年前)
別の箱庭で世界崩壊。以降次なる世界を作るために新しい環境の星を探す。
無事地球に着陸成功。地球の環境が故郷と似ていた事もあり、そこで、動植物を創りだす。
↓
(地球暦:紀元前1000前後)
人類の試作型と言える古代生命体。技術を繁栄させるが、発達しすぎた知能と精神的な思考を持つ故に戦争が何度も起きる。
↓
古代生命体、一部の存在を残し絶滅。残った生命体は、自分と従者に延命処置を施し、神殿を造り、数万年の眠りに就く。
この神殿には、既に住んでいる存在があり、彼女達によって新しい人類を作る。
(古代霊長類の遺伝情報を持つ、新型生命体=現在の人類)
↓
※ここで二回目の地球の歴史が繰り返す。
↓
(第二地球暦:西暦2110前後/実質:西暦5210年)
外の世界で第1期「メイデンシリーズ」始動。念動力と呼ばれる操作系人間達を軍事用に制御、操作する目的で、神と同等の存在になれる実験の為に小さな少女たちが誘拐される事件勃発。
何万人の犠牲の上、漸くリンクできる存在が一人現れるが、能力と制御が強すぎて欠番ナンバーを与えられ、捨てられる。
(欠番、何者かに拾われ、火星開拓の為、メンバーと共に火星に向かう)
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(第二地球暦:西暦2200年/実質:西暦5400年)
※ここで、三回目の地球の歴史が繰り返す。このあたりで他の箱庭の数は減少の値を繰り返しており、何者かが
抹消している可能性がある。
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(第三地球暦:紀元前3000前/実質:西暦6000前後)
この箱庭と呼ばれる宇宙の理を理解したバアル神。ようやく「星神バックアップシステム」を発見。自分の遺伝情報を
二つに分け、「???」と「ベリト」という双子を創ったが、
「???」の方に力が行かず、「ベリト」の方に記憶と人格が殆ど残った為、自己を保てなくなった「???」、死亡。
(このあと、何者かに力を与えられ「???」復活。シルヴィアという少女に変身し、歴史の危険さを見るために世界で遊ぶ)
↓
(第三地球暦:西暦2010年/実質:西暦8000年)
星神バックアッププログラムの影響で世界の理が全て融合する。
そのせいで、人間という種族が少量になる。
このとき、幻想の地で新しい次元が何者化の手により創られる。
創造者はこの時に消滅。境界の兄弟によって次元の境界がさえぎられる。
この影響で幻想の世界は分離。外の世界はそのままですが、新しい次元は境界をさえぎられ、
新しい世界と世代が残ったという
第4世代。環境がよみがえり、科学と同調している世界。「ヤミマク・ファンタジア」
「ここで、第四の歴史を繰り返すことになる。」
「ヤミマク・ファンタジア」は完全に分離。
最後に残った「箱庭=宇宙」は、少しずつ、平穏な世界へと向かって修復されているように見えた。
そして長い歴史をかけて、一の存在が人型へと修復可能になった時、何処からか声が聞こえた。
そんな、気がしたーーー
主なストーリー
この作品は現在第参部までの話があり、それにあわせて登場人物の服装、及び能力が変化する。以後続行作品でもある。
第壱部
謎の少年と、神々が住み世界とコンタクトを取ったりする重要な位置の話。
第弐部
ある組織が動き出し、世界の均衡を守るべく主人公やある双子が対立する。
登場人物
共通の登場人物
本作品の主人公。まだあどけなさが残る少年である。
年齢は7歳。身長128cm。性別:男の娘と言ったほうが正しい。
詳しくはリンク先参照、純粋無垢。まだちいさい。
人間が少なくなってきた「ヤミマク・ファンタジア」に生きている生粋の人間。
天帝たちが毎回報告している「破壊者」でショウのパートナーの男性。
神の国「イシュテーク」を統治している人間?
宇宙を一握りで抹消できる能力や、歩いただけで世界が不安定になる効果を持ち歩く危険人物。
ただし、力を無闇に使ったりはしない。いい人である・・・?
主にショウのボディーガードをしている。兄であるベリトは一応敵側の人間・。
あと、シルヴィア・ウェルギリウスの正体がこのゼブルである。
口調はどちらにせよ女臭く、また道化師のように自分をからかう様な話方をする。
能力は半径50km内の位相や時間を自由自在に操作する「パンドラオブワールド」。
身体能力はかなり高い。ゼブルというのが男性名だが、それすら偽名と言う謎めいた人物である。
とある人間から生まれたクローンの青年。この姿は戦闘時のすがたである。
純水を生み出したり、水を操作したりする事ができる水神、マルドゥク。
(本来は黒い水を操ったり、水圧を操作したりなど「本物」となんの変わらない能力を持つ)
連合国「グローバルテラスティス」の治安部隊である「アウストラ・エルミナ」のリーダーで浅香豆腐屋の主任でもある。武術の達人。
第壱部の登場人物
第弐部の登場人物
第参部の登場人物
今は無き宇宙から来たX-1の欠番ナンバーの少年。
記憶を無くしているようだが、胸にある宝玉で様々なフォームに
姿を変えることが出来る。
アルノーザ・メイデン(通称:アルファ)
第二歴史の残り人。地球で行われていた「メイデン」の完成品であり
その為に猟奇的でとっつきの悪い別人格に書き直された少女。
現在は1人で「ジ・ノイエスト」と戦っている。ナノマシン「Bジュエル」を使う。