Facebook(フェイスブック)は、Facebook, Inc.の提供する、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である。2004年にアメリカ合衆国の学生向けにサービスを開始した。当初は学生のみに限定していたが、2006年9月26日以降は一般にも開放された。日本語版は2008年に公開。13歳以上であれば無料で参加できる。
公開後、急速にユーザー数を増やし、2010年にサイトのアクセス数がgoogleを抜いたとして話題になった。2011年現在、世界中に5億人を超えるユーザーを持つ世界最大のSNSになった。そのうち日本国内のユーザー数は約180万人[要出典]。
目次
* 1 概要
* 2 歴史
* 3 機能
o 3.1 Facebook Connect
* 4 日本での展開
* 5 政治的影響
* 6 脚注
* 7 関連項目
* 8 外部リンク
概要
Facebookのカスタマイズ性は、プレーンテキストのみに対応しているが、Ajaxに対応していたり、自分の好きなアプリケーションを選択して追加できたりするなど、最新の技術に対応している。これらアプリケーションは、Facebookが開発したものよりも、一般のユーザが開発したものが多い。一般ユーザが様々なアプリケーションを開発し、Facebookのツールとして公開できることで、Facebookはそれ自身が持ち備えている性能を超えてサービスを提供することができる。
また、モバイル端末にも対応しており、BlackBerryやandroidなどでは専用ウィジェットが用意され、iPhoneやiPod touchに搭載されたSafariでアクセスすると、専用画面でサービスを提供している。iPhone、Android用のアプリも別途用意されている。
中古品売却や住宅・求人など様々な募集広告を出せる「Facebook Marketplace」、他のユーザーに直接メッセージを送ることのできる機能もある。また、写真や動画のアップロード(Facebook Video)にも対応している。容量制限はない。604ピクセルを超える写真に関しては、長辺が604ピクセルになるよう縮小される。Facebook内の専用ページや外部サイトでの購買活動と連動して、自分の友人が何を買ったか、どの映画や音楽を高評価したかなどの形で広告が出る「Social Ads」もある。
歴史
創業者のマーク・ザッカーバーグ
ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグはハッキングし得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、公開した女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票させる「フェイスマッシュ」というゲームを考案した[1]。これは大学内で問題になり、ザッカーバーグは謹慎することになった。
2004年、ザッカーバーグはハーバード大学の学生が交流を図るための「ザ・フェイスブック」というサービスを開始した(本人の登録制)。その数日後、スタンフォード大学やコロンビア大学、イェール大学などの学生からの「同じようなサイトが欲しい」との要望に応え、いわゆるアイビー・リーグの学生にも開放した。その後、徐々に全米の学生に開放され、学生生活に欠かせないツールとなった。大学のメールアドレス(.eduドメイン)を所有する大学生のみに参加が限られていたが、2006年初頭には全米の高校生に開放し、2006年9月までには一般に開放され、誰でも利用できるようになった。
2006年9月05日、「News Feed」と「Mini Feed」機能を開始。
2007年10月24日、Microsoftが広告に関する独占的契約、Windows Live及びXbox Liveとのシステム統合を含み、Facebookに2億4,000万(約264億円)ドルを出資し、同社の株式1.6%を取得した。MicrosoftはFacebookの時価総額を150億ドル(約1兆6,500億円)と評価している。ちなみにGoogleは、米Yahoo!と共に米MySpaceと広告を契約中(3年契約、9億ドル約990億円)。MicrosoftがYahoo!買収にあたって提示した金額は446億ドル(約4兆9,060億円)であり、FacebookはYahoo!の3分の1の市場価値があると見られている(2008年4月)。
2007年10月31日、GoogleがOpenSocialAPIを公開。Orkut、Salesforce、LinkedIn、Ning、Hi5、Plaxo、Friendster、Viadeo、Oracleらが参加。
2008年1月25日、FacebookAPI"JavaScript Client Library"を公開したことにより、SNS業界にとどまらず、IT業界全体にSNSのオープン化に拍車をかける。アプリケーションの総数は約1万7,000。毎日、約140のアプリケーションが追加されている。
2008年5月9日、MySpaceがDataPortabilityパートナーとして、Yahoo!、ebay、Twitter、Photobucketと提携。
2008年5月10日、Facebook Connectを発表。2008年5月12日、GoogleがFriend Connectを発表。
2008年5月15日、Facebookが、GoogleのFriend Connectに対し、Facebookのプライバシー標準を満たさないものとして、接続を拒否する。
2008年5月19日、日本語版が一般公開された。
2009年、先行していたMySpaceを追い抜き、世界最大規模のSNSサイトとなった。
2009年9月3日、Windows Live及びXbox Liveとのシステム統合に際し、Activity Streamsを採用したと発表。
2009年11月9日、「Microsoft SDK for Facebook Platform」をリリースした。
2010年7月22日、アクティブユーザが、全世界で5億ユーザを突破と発表。
2010年9月24日、Facebook創設への経緯を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」が公開される。日本では2011年1月15日公開。
機能
ソーシャル・ネットワーキングを行う基本的な機能の他に、以下のような特徴的な機能を持っている。
Facebook Connect
外部サイトの希望するページにFacebookとのリンク情報を加えることで、Facebookでの認証を実行してFacebookのソーシャルネットワークと関連付けることが可能になる機能である。また、こういった外部サイトでFacebookユーザーが行うことも、Facebookへはアクティビティ情報として反映させられる[3]。
日本での展開 [編集]
2008年5月、インターフェイスが日本語化された。これは運営側のローカライズではなく、ユーザーがサードパーティの翻訳アプリケーションを使ってのボランティア作業の成果であった。5月19日、CEOのマーク・ザッカーバーグが日本で記者会見を開き、翻訳に関わったユーザーに感謝を示した[4]。同日夜にはFacebookの開発者向けイベント「Facebook Developer Garage Tokyo」が東京渋谷区で開催された。
Facebook内には著名人や企業が作成できるFacebookページがあり、広告したりファンを集めたりすることができる。 元はファンページという名称だった。
日本ではmixi、モバゲータウン、GREEなどの既存SNSや、参入してから各メディアに取り上げられたTwitterに押されている[5][6]。