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ハウルの動く城

はうるのうごくしろ

ダイアナ・ウィン・ジョーンズによるファンタジー小説「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたスタジオジブリ制作の劇場アニメ作品。
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概要編集

監督は宮崎駿。当初は東映アニメーションから出向してきた細田守監督で企画されたが、2001年に脳梗塞で倒れた母親の介護や自身の経歴故のプライドが原因で生まれた孤立により、外部から来た細田にはジブリのスタッフをまとめきれずに制作は停滞。細田がプロデューサーの高橋望から『細田君、これもう無理だね』と告げられたことで細田は監督を降板して一度頓挫してしまい、企画は宮崎の手に委ねられることとなった。なお、この降板劇により後年細田が監督を務めた作品がとばっちりを食らうことになる。


物語前半は比較的原作に準じているが、後半は全く違った展開になっている。原作者のジョーンズはこれを了承し、かつ本作を絶賛した。興行収入196億円、2004年2005年の興行成績第1位を記録し、アニー賞アカデミー賞にもノミネートされた。一方で日本の視聴者からは倍賞の年齢と声の使い分けのミスマッチが指摘されたほか、上記の細田追放騒動などから評判は良いとはいえず、宮崎ジブリ作品では話題になることが少ない作品である。逆に当初は宣伝枠と思われていた木村拓哉の評価が高まった。


あらすじ編集

現実とは異なる世界を舞台に、魔法の力を与えられながら宿命の鎖に縛られた少年と、彼の優しさに気づいたことで大切な人を守るために困難を乗り越えようとする少女の姿を描く。


魔法科学が同時に存在する時代。町の小さな帽子屋で働くソフィーは、町はずれの荒野に住む荒地の魔女の意地悪により呪いをかけられ、90歳の老婆の姿に変えられてしまう。家を出て放浪する彼女の前に現れた、魔法使いのハウルの巨大な動く城で住み込みで働くことに。彼の弟子のマルクルや、案山子のカブ、火の悪魔であるカルシファーと家族のような時間を過ごすソフィー。風変わりなハウルとの生活に驚きながらも心を開いていくが、戦火は確実に彼らへ忍び寄っていた。



主な登場人物編集

"My hair become black, Sophie"ハウルの動く城

(左:90歳状態/右:90歳から18歳へ若返った状態)

主人公である18歳の少女。引っ込み思案であり、自分の地味な容姿にコンプレックスを持っていた。荒地の魔女の呪いにより90歳の老婆にされて、手足はしわだらけ、歩けば足腰が痛む有様になってしまう。


ハウルハウルの動く城

美形の魔法使い。素晴らしい才能を持つ魔法使いで魔王になる能力もあるとすら言われているが、その実態は見栄っ張りでずぼらで弱虫な若者。火の悪魔カルシファーと契約し魔力を強めている。


無題

50年前に悪魔と契約した事から王室を追放された魔女。若さ、美しさと、ハウルの心臓に執着している。荒地の魔女と言われ恐れられてはいたが、自分で掛けた呪いを解くことが出来ないなどその実力はいかほどなものなのかは不明。


カルシファー。

火の悪魔。ハウル自身と“動く城”に魔力を供給しており、ハウルとの契約が他人に見抜かれるまではその束縛がとかれることは無い。食べるものによって発揮できる魔力の量や質が異なり、相性の良い人物のもの(例:ソフィーの髪など)を食べることで一気に大きな魔力を生み出すことができる。


マルクルとヒン

ハウルの弟子で、外見は8~10歳程度の少年。当初は背伸びをしたような性格だったが、ソフィーに懐いていくうちに、子供っぽい(=年齢相応な)性格となっていく。


カブさん

頭部にカブを用いたカカシ。何らかの魔法がかけられており、自分の意思で動く。荒地で生け垣に引っ掛かっていたところをソフィーに助けられ、ソフィーに懐く。


実は彼こそが戦争の原因でもある。



関連イラスト編集

ハウルの動く城よりハウルの動く城

君と一緒探しビト



関連タグ編集

スタジオジブリ ジブリ 宮崎駿

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 魔法使いハウルと火の悪魔


他作品編集

アーヤと魔女:原作者、ジブリがアニメ化する箇所が同じ。



関連しないタグ編集

ハール:『蒼炎の軌跡』『暁の女神』の登場人物。機動力と強固さから『ハールの動く城』の二つ名をプレイヤーに付けられた。

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