人吉爾朗
ひとよしじろう
CV:石川界人
本作の主人公。
普通の人間ながら、「超人課」に所属している青年。20代前半。
性格は真面目で冷静。冷徹にも見える判断を下すこともあるが、根は熱く、任務よりも感情に優先する正義感の強い熱血漢で、超人達の正義や善意を信じ、自分の力を世のために役立てようと超人たちを守る為に戦いを続けている。
超人を守ろうとする思いが厚い反面、怪獣に対し、攻撃的な敵意を見せる面を持つが、笑美に抱き付かれると顔が赤くなるなど、初心な面を持つ。
多くの超人が所属している超人課のメンバーの中で、唯一超人の能力を持たない普通の人間で、自身もそれを認めており、グロスオーゲンの「フレッド&ホイル効果」と呼ばれる効果を用いて、感知することのできない時間の隙間にその姿を見ることが出来ないなど、メンバーの中では凡庸以下だが、「奇Χ(キカイ)」と呼ばれるスーパーマシーン・エクウスを自由自在に乗りこなし、職務をこなし、エクウスの操縦・戦闘は問題なく行えるなど高い操縦技能を持ち、主に巨大な超人や怪獣との戦闘に使用される。
また、左手は何かを拘束するための包帯が巻かれている。
実は肉親である人吉孫竹博士との間にも血のつながりは無く、元々は孤児だった為、孫竹博士に養子として引き取り、育てられた過去を持つが、その出自には謎が多い。
神化41年では超人課のメンバーの一人として、超人が起こす事件を調査し、事件解決を活躍したが、神化41年から神化46年の間である神化44年後半からある理由から超人課を脱け、メンバー達から追われる身となり、逃亡を続けていた。
物語の重要な部分に関わるので、閲覧の際には注意を。
超人課の中でただ一人の「普通の人間」と称していたが、実は人外の存在であり、物語の進展と共に、彼に秘められた「力」がある事が徐々に明らかになっていく。
包帯に包まれた左腕には、何らかの「存在」をその体内に封印していると思しき赤いラインが刻まれ、二の腕・肘付け根・手の甲にある円紋には、炎を激しく噴き上げるボルト状のロックが埋め込まれている。ロック解除と共に展開する炎は、怪獣だろうと施設等の建築物だろうと容赦なく破壊・消滅させる力を発揮し、発動時は目が爬虫類の様に縦に裂けた瞳孔の火眼金睛に変化する。本人は『それ』を”世界の破滅を望む『怪獣』”だと語っていた。
封印された「存在」を解き放つこの奥の手は、強力な反面、初期は一度発動すれば意識を失い行動不能に陥るまで暴走し続ける諸刃の剣だった。しかし、超人課出奔後、大阪万博出展予定の超人パビリオンにて秋田ら3体のフューマーと交戦。地球の超人達に情が移った秋田の最期の協力を得て、3つのロックを脱ぎ去った上での力の制御が可能になった。この際、二の腕・肘付け根・手の甲にある円紋の炎がそれぞれ青・赤・緑に変色した。神化44年後半の頃になると、炎の出力調整や驚異的な運動能力への転化が可能になっていた。
義父である孫竹とは、「戦前」より国の要請を請け、「超人課」の前身的な組織にも関与、その流れで神化29年に出会い、養子となったが、爾朗本人の体を使った人体実験を行っており、身体から抽出した血液を細胞賦活剤として精製し、後に巨大怪獣の大量生産に使われ、怪獣ブームを生む要因にもなった。
その為、研究所に監禁されたが、笑美に連れて行ったり、ギガントゴンが東京を蹂躙した際に研究所の外に出る機会をくれたギガントゴンに感謝していた。
牧大鉄君誘拐事件の真相を知り、「新宿擾乱」を経て超人課を離反した後、逃走しながら超人課を倒す為に仲間になってくれる超人を探している。
自他もとに危険因子と見なされているが、「超人を使ったテロを目論む柴来人の陰謀を阻止する」「仲間の敵を取ろうとするカムペに襲われた風郎太を救う」など、正義感と仲間想いな面を変わらず持ち合わせていた。
「鋼鉄探偵ライト」に変貌した柴の数少ない理解者になっており、「友達」として雑談することもある。
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