概要
兵庫県神戸市の沖合、ポートアイランドの更に南に位置する埋立空港。関西国際空港(関空)同様人工島による空港で、関空・伊丹空港と共に関西三空港の一つとして知られる。愛称はマリンエア。2006年開港。
設置・運営共に神戸市が担ってきたが、のちに関西国際空港・大阪国際空港の運営を移管された関西エアポート株式会社の完全子会社、関西エアポート神戸が運営を行うこととなった。
関空・伊丹が共に国の重要基点空港である旧「第一種空港」、現在の「拠点空港」として重きを成す国際空港であったのに対し、神戸は当初から地方管理空港である旧「第三種空港」、現在も「地方管理空港」としてローカル空港的な扱いを受けるに留まっている。
1986年に関空の建設位置が決まるまでは、神戸の位置も当時の伊丹に代わる関西新空港の候補であったが、地元の合意が得られないなどの事情から早々に候補から外れてしまった。
そんな経緯もあってか、神戸空港の運営に対しては初めから関空(加えて伊丹)の運営に(経営面でも空港管制面でも)影響が出ないよう、当初より厳しい発着制限や離着陸ルート制限が加えられた。
それに加え、神戸市内からは確かにアクセス性が良いが、それ以外の近畿各地域との利便性は正直関空と大して変わらない、場合によってはより時間がかかるなど余りメリットが無く、当初は赤字経営が続いたと言う。
のちに地域航空会社のスカイマーク、及びフジドリームエアラインズが拠点空港としたこと、関空・伊丹との調整の中で少しずつ制限が緩和されたことなどにより、徐々にではあるが経営は改善しつつある模様。
なお、厳しい制限の元ではあるが、地方管理空港の中では発着便数・乗降客数は共に1位である。
また、2019年の台風21号では関西国際空港が連絡橋が破損するなどして孤立し、後述の神戸・関空ベイシャトルを使って利用客を神戸空港に脱出させたり、関西国際空港の機能の一部を代替するなどバックアップ空港としての役割も注目されるようになった。
就航路線
2024年8月現在。
国内線のみが運航されている。
国内線
本空港を拠点とする航空会社は太字表記。△印は季節便。
※1: 鹿児島空港では同県の奄美空港行きのフライトと接続。
アクセス
鉄道
バス
空港バスターミナルと神戸駅・新神戸駅・洲本・徳島などと結んでいる。
三宮駅や新神戸駅と結ぶBRTの計画もある。
船舶
神戸-関空ベイ・シャトルが神戸空港の海上アクセスターミナルと関西国際空港のフェリーターミナルを結んでいる。
関連項目
但馬空港 同じ兵庫県の空港。
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟:最終決戦の舞台となった。また撮影は開港直前に行われている。なお、ハヤタ(初代ウルトラマン)が空港長をしている設定。