朱の盆とは、東日本を中心に伝承される妖怪である。
概要
鬼に似て眼光鋭く、歯噛みする音は雷の如く響くと言う。
一度出現して標的を驚かせ、その後相手の不意をついてもう一度驚かす、所謂「再度の怪」と呼ばれる妖怪のひとつ。伝承によっては人命を奪う事もあると言う。
資料によっては「朱の盤」「首の番」と表記していずれも「しゅのばん」と読み、此方が本来の呼び名だった可能性がある。
元々それほどメジャーな妖怪では無かったが、水木しげるの漫画作品『ゲゲゲの鬼太郎』で敵方妖怪の総大将・ぬらりひょんの手下として描かれてから、少しずつではあるが一般にその名が知られるようになった。