『一騎当千』は、塩崎雄二の漫画作品。及び、それを原作としたテレビアニメ作品。
概要
漫画雑誌「月刊ComicGUM」（ワニブックス）に2000年より連載中。
『三国志』の英雄達の魂を封じ込められた勾玉を持ち、彼らの宿命を受け継いだ高校生達（作中では「闘士」と呼ばれる）による格闘漫画。
その設定により、主人公である17歳の女子高生「孫策伯符」を初めとして、キャラクターの名前が『三国志』や『三国志演義』の登場人物から採られている。
テレビアニメ版の各期の略称については、以下のとおりとなっている。
第1期『一騎当千』：第1期
第2期『一騎当千 Dragon Destiny』：DD
第3期『一騎当千 Great Guardians』：GG
第4期『一騎当千 XTREME XECUTOR』：XX
名前に関する注意
モチーフとなる作品があまりに有名な為、当作品の登場人物だけを
検索することは非常に難しくなっている。
そこで、"孫策"(姓＋名)だけではなく"孫策伯符"(姓＋名＋字)
とするように、タグを追加することを推奨する。
実際は、(姓＋名)や(姓＋字)はあっても、(姓＋名＋字)は表記としては
非常におかしな表記であるが、作品上では、"孫策"が<姓>で、"伯符"が<名>のように
扱われているので、当作品においてはおかしなことではない。
<字>(あざな)は、<名>以外の愛称のようなもの。
当時の風習として相手の<名>を呼ぶことは非常に礼を欠くこととされ、
その為相手側は<名>を呼ばず、<字>で呼称することが通例となっている。
例)孫伯符、劉玄徳、曹孟徳
主な登場人物
孫策 伯符（そんさく はくふ）
南陽の新頭主。Dランク。2年生。3月17日生まれ。AB型。身長162cm。B：93・W：56・H：88。足のサイズは23.5。
趣味はケンカと寝ること（表向きは生け花と茶道）。現在Dランクだが、ポテンシャルは高い。やや羞恥心に欠けている天然系ではあるものの、周瑜の拉致で自分の身勝手さを自覚しており、左慈（王允）の死をきっかけに精神的成長を見せている。夏侯惇曰く「馬鹿」。作者の塩崎曰く、主人公にした理由は「誰もやっていないから」とのこと。
呂蒙 子明（りょもう しめい）
南陽四天王の一角でBランク。3年生。9月3日生まれ。A型。身長160cm。B：85・W：58・H：86。
サブミッションを得意とする。左眼は常に眼帯で隠されている。普段は強気な姿勢だが、左慈のことで狼狽するなど、実際は純情である。左慈のことが好きだが、あまり素直になれない。失明の理由は中学生の時、劉備の龍が暴走した際に阻止しようとするも、龍の力が自分に宿ってしまったため。華佗（孫策達と親しい青年医師）による眼帯にはそれを抑制する護符が縫い込まれているため、定期的に彼の所へ通院している。呂布から左慈と玉璽を託される。
周瑜 公瑾（しゅうゆ こうきん）
孫策の幼馴染かついとこで、彼女にほのかな思いを寄せる。Cランク。2年生。2月23日生まれ。A型。身長165cm。
趣味は音楽鑑賞と読書。徐々に才能を開花させつつある。原作では許昌の捕虜となったり、曹操から説得されたり、賈詡の部下達に色仕掛けで責められたりと、女難が絶えない。後に甘寧が除名されたことで、新四天王となった。
曹操 孟徳（そうそう もうとく）
許昌学院の頭主。3年生。Bランク。6月1日生まれ。AB型。170cm。
抜けた所があるが、過去に龍の力で兄弟弟子や親族を殺してしまったこと（原因は彼らが許褚を強姦したため）があり、龍に呑まれることを恐れ、苦しんでいる。また、天下統一を狙う野心家ではあるが、親友の夏侯惇と郭嘉を大切にしており、2人が傷つけられると烈火の如く怒り狂う、友情に厚い男でもある。一時は龍の力に翻弄されていたが、許褚が身体を張って暴走を食い止めたことで制御に成功した。
テレビアニメ版では、『DD』の終盤において孫策と劉備の前に立ちはだかるも敗れ去り行方不明になっていたが、『GG』で再登場。作中では海岸でボーッとしている描写が多く、海岸はお気に入りの場所である模様。
夏侯惇 元譲（かこうとん げんじょう）
許昌の幹部で、曹操と郭嘉の親友。2年生。Cランク。6月30日生まれ。B型。173cm。
「戦いの基本は拳と蹴り」を信条としている、熱血漢。原作第1巻で楽就は夏侯惇の実力をAランクと言っているが、第2巻で登場した夏侯惇本人は基本的にDランクと言っていた。第8巻の時点ではCランクの模様（基本的にAランク並の実力を誇るが、寝技やサブミッションには滅法弱い）。南陽学院とは敵対しているが、伯符とは友好的であり、呉栄には気に入られている。胡車児に左目を潰されてからは、以前より性格が若干厳しくなった。
司馬懿 仲達（しばい ちゅうたつ）
影の支配者。その知略は賈詡でも読み取れない（とはいえ、それなりに勘繰ってはいる）。Bランク。2年生。6月20日生まれ。AB型。身長164cm。B：87・W：58・H：85。
原作ではイジメにより暴走した典韋を止めるために両足を失っているが、テレビアニメ版では実は両足があった。また、『DD』では首元から下腹部にかけてコウモリの羽根に似た刺青を入れている。
聖母のように穏やかな女性に見えるが、本質は極めて冷酷非情。龍に怯える曹操を一時は操っていたが、曹操が龍の力を押さえ込んだ以降は完全に立場が逆転してしまっている。ちなみに部活は軽音部に所属しているらしく、エレキギターが得意。
典韋（てんい）
中学生闘士では唯一の特Aランク（既に数人殺害している）。中学3年生。11月5日生まれ。AB型。身長155cm。B：70・W：52・H：73。
司馬懿を慕っている。主な武器は弓とエレキギターに仕込んだ剣で、本作初のゴスロリキャラクターで、常にその種の格好をしている。性的虐待を行っていた父親を殺害した過去を持つことから、学内でイジメに遭っていた。玉璽を求めて呂蒙に襲い掛かるが、黄忠（テレビアニメ版では趙雲）の妨害で失敗し、更に百辟刀を振るって黄忠（テレビアニメ版では趙雲）に戦いを挑むも、今度は龍の力が覚醒した呂蒙に叩きのめされてしまう。
関羽 雲長（かんう うんちょう）
成都学園最強の闘士。特Aランク。3年生。11月8日生まれ。A型。身長172cm。B：94・W：60・H：91。
原作では、劉備を守るために自ら許昌学院の人質になっている。愛称は「関さん」。玄徳からは「ちょっと暑苦しい」と言われ、ショックを受けている。実は劉備に対して強烈な同性愛を抱いており、単行本第13巻のおまけ漫画に登場した「心露石」に触れた時は、この感情が暴走して劉備を押し倒したことがある。
劉備 玄徳（りゅうび げんとく）
成都学園の頭主。Eランク。2年生。6月23日生まれ。B型。身長160cm。B：96・W：61・H：92。
読書が好きで普段は大人しいが、龍が覚醒すると凶暴になる（上位ランクの闘士10人を病院送りにしたほど）。運動神経は低く、関羽は「カナヅチ」と言っており、走って転ぶことも多い。しかし、そんな見た目に反して性格は非常に頑固。
張飛 益徳（ちょうひ えきとく）
Cランク。1年生。8月9日生まれ。O型。身長161cm。B：86・W：59・H：87。
Cランクだが、いずれは特Aランクになると言われるほど潜在能力は高い（現に許昌の刺客を1人で倒し、敗北はしたものの夏侯淵に重傷を負わせている）。
関西弁を喋り、お菓子が大好きな闘士で、よくスナック菓子の袋を抱えている。普段は玄徳のお守り役も兼任している。塩崎曰く「関西弁の似合うキャラ」とのこと。玄徳からは「張さん」と呼ばれている。夏侯淵との戦闘で重傷を負うも、後に復活する。『DD』では、黄忠と親しい描写が多かった。
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