阿国は、歌舞伎の創始者といわれる安土桃山時代の女性芸能者。
「出雲阿国」(いずものおくに)の名で知られている。
またそれ以外にも於国、国、国子、おくに、くになどと表記されることがある。
生涯
生没年不詳。歌舞伎の創始者として知られているが、その一生の
ほとんどが明らかになっていない。
伝説によれば、出雲国松江の鍛冶中村三右衛門の娘とされている。
出雲大社の巫女となり、出雲大社勧進の為諸国を巡ったと云われている。
北野天満宮に舞台をかけて興行を行った。その際、男装して茶屋遊び
に通う伊達男を演じるもので、これが「かぶき踊り」と後に云われるようになった。
これを披露したことで成功を収めた。
そのあまりの人気ぶりから多くの模倣者を生んだ。
その後、阿国は宮廷や四条河原などでも勧進興行を行ったが、
江戸上での興行を最後に消息不明となった。
創作物における阿国
『戦国無双』シリーズ
声優:山崎和佳奈
武器:番傘
<戦国無双> <戦国無双2>
<戦国無双3>
概要
直接的には、戦国時代とは縁もゆかりもない人物であるが、
他のキャラクターがプレイヤーキャラ降格の憂き目にあっている中
一度も降格されることなく、シリーズ通して参戦している
皆勤キャラクラー。
性格は惚れっぽく男好きで、お眼鏡に合う男性を見つけると出雲に連れて帰ろうとする。
物腰が柔らかく流暢な京都弁を話す。
その他設定は、伝承などに基づいており、出雲大社の巫女で、出雲大社勧進の為、
諸国を巡っている。
『1』では、最多のエンディングの分岐数を誇り、前田慶次にやや転倒しており、
石川五右衛門から一方的に惚れられているが、ほとんど相手にしていない。
『2』以降は無双演武が無くなり、脇役的な演出に止まるようになった。
容姿
肩までの短め髪型をした黒髪美人。衣装は全体的には巫女装束をしている。
『1』では、最もオーソドックスな巫女装束を着ている。ただ、二の腕は露出して、
肘から袖がある衣装となっている。
『2』では、シリーズ中最も煌びやか衣装で、前作の意匠をベースに赤と黄色の色調の衣装に、
頭部には祭式時の巫女をイメージして作られた金色の髪飾りをしている。
また、赤と黄色が交互に折り重なるような襷掛けをしている。
『3』では、前作から一転してまたオーソドックスな装束に戻ったが、
『1』とはまた違った趣のある装束で、肩口が鳥の羽のようになっている。
どちらかというと清楚さと可愛らしさが目立つ衣装となった。
また『1』の時、コスチュームチェンジした時は、レースクイーンのようなかなり短い衣装となる。
バトルスタイル
手にした番傘を使って相手を攻撃する。閉じた時は、傘の先で突いたり
打棒のように叩きつけたりする。また開いた時は回し投げたりする。
全体的には、少々トリッキーなアクションを行う。
『1』の時はパワーキャラとしての位置づけが、『2』以降は
バランスキャラの位置づけへと移っていった。