概要
金次第で味方にも敵にもなるキャラクター。
(実際は敵として直接対峙する機会はほとんどない)
無口で必要以上のことは喋らず、与えられた任務を機械的にこなす非情な性格とされるが、愛犬のインターセプターにだけは心を許し、人間らしい優しさを垣間見せる。
本編での活躍
本編初頭はパーティに加入したり離脱したりを繰り返す。
初登場はエドガー、ロック、ティナの三名がリターナー本部へ向かう途中に立ち寄るサウスフィガロの町の酒場。但し、この時はまだ仲間に出来ない。
その後、シナリオが3分岐した際のマッシュルートで初めてパーティに加入することができる。
彼が漂着した地点から直ぐ側の一軒家の前に現れ、話しかけるとドマ王国への道案内を引き受ける。
以降はドマ王国、迷いの森、魔列車、バレンの滝まで同行してくれるが、戦闘終了時に「金の分だけ働いた」と台詞を残しパーティを離脱することがある。
ちなみに魔列車では離脱することがない。流石に魔列車からの自力脱出は出来ないようである。
その後、滝壺まで行くと必ず離脱する。
当然ながら、話しかけなければこれらの加入イベントは発生しない。
次に加入させられるのは、暴走したティナを追いゾゾ街を目指す途中で立ち寄るコーリンゲンの村の酒場。但し、この時パーティが3人以下であり、尚且つ3000ギル支払う必要がある。
こちらもゾゾでのイベントが終了すると離脱する。
なお、シャドウが加入した状態で宿に泊まると、4分の1の確率で彼の正体に纏わる悪夢を見ることができる(全4回)。
こちらも上記と同じく話しかけなければ加入することはない。
三度目の加入はガストラ帝国との和解後、帝国と共同で行う大三角島探索時。
これについては強制で、これまでのように途中離脱することはないが、サマサでの火災イベント後にティナ達を救出した後は「単独行動をとる」といって離脱する。
その後、帝国に裏切られ魔大陸の上で孤立していたところを主人公パーティと遭遇し、帝国と戦うという利害の一致で加入する。しかし、魔大陸から一時撤退しようとすると離脱し、再上陸時には最初の地点に戻っている。
ガストラとの対峙直前に何故か離脱するが、その後ケフカの策謀によりパーティが体の自由を奪われ危機に陥った際に再度出現し、ケフカの動きを封じてパーティを救いだすと、崩壊の始まった魔大陸から脱出するように促す。
この時魔大陸から5分以内に脱出するイベントが起きるが、
その脱出地点でシャドウを待つかどうかの選択を迫られる。
残り数秒の段階まで待つとシャドウが現れ一緒に脱出することになるが
この時待たずに脱出してしまうとシャドウは命を落とし以後二度と登場しなくなる。
これがトラウマになったプレイヤーは決して少なくないのではないだろうか。
その後シャドウが生存した場合は、獣ヶ原の洞窟で重傷を負ったシャドウを発見することが出来る。
ここで救出後姿を消すがコロシアムで一撃の刃を賭けて勝負するとシャドウと再会出来る。
この勝負に勝利すれば再加入する。
以後は離脱することもなく自由に使うことが可能である。
なおこのような仕様のため、シャドウの紹介および名前入力の機会は、
どこでシャドウと出会ったかによって4パターン存在する。
名前入力をスルーし続けても最終的には必ず名前を入力することになる。
戦闘スタイル
武器は主に小太刀もしくはナイフを装備。
専用コマンドはそれまでのシリーズ作でいう「ニンジャ」ジョブと同様の「なげる」で、消費アイテムとして「かとん」「このはがくれ」などの忍術も使用できる。
また、攻撃を食らった際にインターセプターによるカウンター攻撃が発動することも。
個人バグ
彼にアクセサリー「天使の羽」を装備すると、インターセプターの反撃能力を永久に失ってしまう。
世界崩壊前に失った場合は、崩壊後に再び仲間にした際に反撃能力は復活するが、崩壊後に失うと取り返しが付かない。
また青魔法「波紋」を受けると、やはり反撃能力を失ってしまう。その戦闘中にストラゴスかゴゴがその相手に波紋をかければ、そのキャラにインターセプターを移すこともできるが、いずれにしてもシャドウに戻すことはできない。
この反撃能力は、データ上は「絶対に治せないステータス異常」という扱いなので、波紋を受けると奪われてしまうのだ。
その他、ガウと共にパーティー離脱が任意であることが災いして、
一人きりで離脱ポイントに行ってしまうと操作不能になるバグもある。
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以下ネタバレ
前述の悪夢の中で彼の経歴の一部が明かされる。
本名はクライド。かつてはビリーという相棒とともに列車強盗団「シャドウ」として活動していた。
ある時「シャドウ」は盗みをし損じビリーは重傷を負ってしまい、このままでは二人共追手に捕まりかねないと判断したビリーは、クライドに自分を残して逃げるように諭す。また、追手に捕まった後に受ける拷問を怖れるビリーは、逃げる前に自分を殺していくように哀願する。しかし、クライドは親友を手に掛けることを拒否しそのまま逃亡してしまい、ビリーは走り去る彼に「裏切り者」と悲痛の叫びを浴びせる。
この出来事から、クライド(シャドウ)は夢の中で己を怨むビリーの影に苦しみ続けることになる。
エンディングでは、崩れゆく瓦礫の塔からの脱出中に一人立ち止まり、ビリーへの謝罪の念から瓦礫と運命を共にする道を選ぶ。
また、彼が見る悪夢と、シャドウを魔大陸で死なせた場合に見るリルムの悪夢から、二人は父子の関係であることが分かる。
そのため、Pixivではシャドウとリルムの二人を描いたイラストが多数投稿されている。