ジョジョの奇妙な冒険第四部、「ダイヤモンドは砕けない」に登場するキャラクター、吉良吉影のスタンド。
名前の由来は英国ロックバンド「QUEEN」の楽曲、「Killer queen」から。第二・第三の爆弾の名前も同じくQUEENの楽曲からとられている。
触れたものを爆弾にする能力をもつ。
爆弾にできる対象は、生物・無生物問わないが、一度に爆弾に出来るのはひとつだけという制約があり、既にある爆弾を爆破しないと次の爆弾を作れない。
爆弾は数種類のパターン(接触信管やスイッチ、あるいは「爆弾にしたものを触った相手を爆破する」など)を持ち、それは爆弾にしたときに設定できるが、そのあと変更はできない。
作中では吉良吉影の「弱さと裏返しの異常性」により次々と新たな能力を獲得していく。
第二の爆弾、「シアーハートアタック」
キラー・クイーンの左手の甲から発射する自動誘導爆弾。「コッチヲミロォ」という声(スタンド能力をもった人間にしか聞こえない)を発してスタンド使いを見つけ、無差別に爆殺していく。索敵方法は熱感知。
全スタンド中でもトップクラスのパワーをもつスタープラチナですら、損傷は与えられても破壊できないほどの強度をもつが、クレイジー・ダイヤモンドで「治す(元の場所に戻す)」ことや、ザ・ハンドで空間ごと削りとるなどで無効化できる。また、ガスコンロが近くで燃えているなど、他に熱源を用意することで誘導を撹乱したりもされる。
遠隔操作ではあるが、キラー・クイーンの体の一部であるため、ダメージをうければ吉良吉影の左手にフィードバックされる。
第三の爆弾 アナザーワン バイツァ・ダスト(負けて死ね)
非常に複雑な能力。吉良吉影が「心の底から絶望したとき」のみ発動する。
一人のスタンド能力を持たない人間にキラー・クイーンを憑依させ、その人物から吉良吉影本人に関する情報を得た人間を爆殺し、時間を一日爆破して戻す。
時間が戻っても「爆殺される」という「運命」は残るため、それによって自分を探る人間をことごとく抹殺し、吉良吉影の願いである「植物のように平穏な生活」を実現するというものである。
ただしこの能力の発動中はキラー・クイーンが能力を使用した相手のところへいってしまうため、本体が無防備になる欠点がある。
また、能力の解除は本人の意思によるところだが、そのタイミングによっては、自分をおびやかす敵すべてを排除した平穏な世界か、はたまた誰も爆殺できないで無意味に終わるか、という非常に扱いの難しい能力。
この能力によって仗助らを全滅にまで追いやったが、川尻早人の勇気と策略により、能力を無意味にさせられてしまった。