概要
ボルネオ・スマトラの熱帯雨林に棲息する大形の類人猿で、オスは身長1.4~1.6m。メスはやや小さい。
腕が非常に長く、直立しても地に届く。
顔や掌、足裏を除くほぼ全身が、鮮やかな赤褐色の長毛で覆われるのが特徴(この事から鮮やかな赤系の色に「猩々緋」と言う名がつけられた)。
家族単位の小さな群れで樹上生活をし、基本的に母子以外では個体間の絆は希薄と思われていたが、実際には意外とご近所付き合いがよく、密猟や伐採で保護された子供が施設や野生下で仲間や先輩としきりに交流していたことから、ゴリラやチンパンジーの様な大家族こそ作らないがそれなりに助け合っていることが最近判明した。果実や木の芽、虫から鳥の卵など多種多様なものを食べる。
特徴
特徴的なのが大人のオスの顔で、パンパンにエラが張っているそれはシルエットだけならパラボラアンテナの様にも見える。
その握力も300~500kgと、ずんぐりむっくりな体型に似合わずゴリラ級のパワーを秘めている。