日本テレネットとは、かつて存在したゲーム会社。
パソコン用ゲームソフトの開発を主要事業として1983年に設立された会社であり、
後にウルフチームとして独立する開発チームが手がけた代表作「夢幻戦士ヴァリス」シリーズの大ヒット以降、
ゲーム内にビジュアルシーンを積極的に取り入れたビジュアル重視の作風をお家芸として確立。
その後も数々の人気作を世に送り出す。
その後、90年代に入ってから在籍する開発チームの多くが独立して
会社を離れていったことが大きく影響し業績が悪化していく。
元々、通信関連の企業として発足するはずだったのが、方針転換によりゲーム会社となったという
経緯を持つ企業であるため、社長はゲーム開発事業に関しては全くの無知であり、
制作現場への口出しは全くなかった反面、制作期間にだけはやたらと口うるさく、
物理的に明らかに無茶過ぎる要求が日常茶飯事という有様で、
スタッフの相次ぐ独立はこのような過酷な労働環境に耐えかねた末のことであったという。
結果として社内での開発力が低下し売り上げも低迷。
その挙句、2000年中頃になって突如看板作品の多くを次々と18禁ゲーム化するという暴挙に及び、
かねてからの経営不振に自ら追い討ちをかけることとなった。
(特に、健全かつ硬派なヒロイックファンタジーであった「夢幻戦士ヴァリス」シリーズの
18禁リメイクは元開発スタッフや多くのファンを激怒させ、不買運動に発展するという騒動を巻き起こした)
経営不振解消のための苦肉の策だったとはいえ、原作の開発スタッフや
ファンの心情を真っ向から無視した末の暴走ともいえるこの行為が仇となり、
大きな禍根を残したまま2007年にあえなく事業停止。倒産した。
なお現在、テレネット作品の版権の大半(およそ100以上)はサン電子が所有している。