概要
ニューヨークに本部を持つこと以外、一切が謎に包まれた組織。政財界や軍事産業などあらゆる分野で世界規模の影響力を持っており、劇中に登場する下部組織である生物学研究所「ISS」の活動が癌やエイズなどの難病を遺伝子レベルで治療する研究をしていたように、一見、主に人類の幸福と発展の為に活動している様に見える。
しかしそれは表の顔に過ぎず、その実態は死の商人であり、その最終目的は「全世界の政治、経済、思想、文化などを全て統一し、人間の誕生から死までに関する、あらゆる経済活動を自分達の影響下に置くことを目的(分かりやすく言えば世界征服)」とする悪の秘密結社。
生物学研究所「ISS」で推し進めていた難病を遺伝子レベルで治療する研究が、「究極の兵士」の誕生と莫大な利益をもたらす軍事産業に繋がると見越した本部の以降により、軍事利用のために「改造兵士」開発へと目的をシフトさせ、密かに各国へ超強力な軍事力として販売することを目的に生体兵器「改造兵士(ソルジャー)と呼ばれる改造人間を作成していった。
そんな中、「改造兵士レベル3」の研究開発チームに加えた鬼塚博士が独断で密かに自身と風祭真の体を無断でバッタの遺伝子を融合させた「改造兵士レベル3」への生体改造実験を施したことから計画が綻び始め、前々から財団へ目を付けていたCIAの介入や風祭真=仮面ライダーシンの活躍で「ISS」を失ってしまった。
なお、財団自身は壊滅に至っておらず、未だに組織自体は存続している。
後年に製作された映画『レッツゴー仮面ライダー』ではショッカーの傘下に入っており、改造兵士レベル2がショッカーの戦闘要員として登場している。
劇中登場する主なメンバー(構成員)
序章のみしか制作されていないため「財団」関係者は序章の話の中心となる「財団」の下部組織である「ISS」に所属する構成員のみが判明している。
氷室巌
財団の日本支部の一つである生物科学研究所「ISS」の所長。一見温和な紳士のように見えるがその本性は冷酷無比の冷血漢。「財団」の敵と見なした者は怒りを露わにし、容赦なく消すという思考の持ち主。
「財団」の命により真の父親であり臨床免疫工学の権威でもある風祭大門博士を騙し、彼をサイボーグソルジャーの研究に加担させて真の運命を狂わせた元凶でもある。
順中満帆に計画を推し進めていたが、大門博士と共に研究を任せていた鬼塚博士の暴走や、CIAの介入による数々の計画の失敗により、責任を取らされ破滅。
自暴自棄になってマシンガンを乱射し愛を射殺した事が仇となり、怒りを爆発させたシンのハイバイブネイルとスパインカッターの猛攻撃を受けて(改造体ではなく生身の人間だったが)惨殺されるという自業自得の最期を迎えた。
氷室の片腕にしてボディーガードでもある腹心の部下。
その正体は「改造兵士(ソルジャー)レベル2」。
表向きは大門博士と共に難病の遺伝子レベルでの治療を研究している天才科学者だが、その実態はマッドサイエンティストで、大門博士と違い、当初から「ISS」で行われている研究が「改造兵士(ソルジャー)」の研究であると知らされていた。
オカルト関係において狂信的な思想の持ち主で、理想国家の建国という幻想にとり付かれ、バッタの生体に興味をもち、密かに自らと真の身体を無断でバッタの遺伝子を組み込んだ「改造兵士(ソルジャー)レベル3」へと生体改造していた。
用語
ISS
正式名称“Institute of Super Science”。財団の日本支部に当たる生化学研究所。
表向きには癌やエイズといった難病を遺伝子レベルで治療するための技術を確立する為の研究を行っているということになっているが、その裏ではこの研究を応用して人間を素体とした軍事兵器の開発という非人道的な研究を行う財団の軍事産業部門の一環を担う下部組織。トップはは氷室巌。
着々と計画を推し進めてていたが、最終的にはCIAの特殊部隊の襲撃や、風祭真こと仮面ライダーシンの介入により壊滅した。
関連項目
財団X…名前の由来が昭和ライダーシリーズで唯一壊滅しなかった組織である財団から来ているらしい。一部の書籍では財団と何らかの繋がりがあることが示唆されている。