渡辺恒雄は読売新聞グループ代表取締役であり、読売ジャイアンツの会長である。通称『ナベツネ』。
概要
巨人軍オーナーもしくは会長としての言動が非常に目立ち、その発言が常に読売グループ以外の他マスコミの注目を浴びることになる。
東大出身で終戦間際に軍隊入りするが、1か月で終戦、自身も終戦二日前に除隊している。その時の軍での経験から戦後すぐは共産党に入党していたこともある。1950年に読売新聞社に入社、50年代後半以降自民党の実力者と親しい関係になる。
プロ野球に関わるようになったのは1990年代以降で(それまで興味もなかったと公言していたほどである)、FA制度の導入に大きく貢献したとされる。2004年の球界再編騒動において、一場靖宏の裏金問題でオーナー職を辞職(あくまで裏金問題の引責辞任であり、自身の各種問題発言等による辞任でないことに注意)しているが2年後に巨人軍の会長に復帰している。
プロ野球以外でもJリーグ創設当時、当時読売傘下であったヴェルディの呼称問題などで川渕チェアマンと激しく対立している。また横綱審議委員会の委員も務めていたこともある。
評価
良くも悪くもプロ野球をはじめとするスポーツ界に、ここまで貢献したという人物はいないだろう。常にその発言がマスコミに取り上げられ 、その度に世間の猛反発を食らうのはお約束の図式であり、彼を諸悪の根源とみなすプロ野球ファンは数多い。
本人自身は問題発言することについて、自身も記者出身だったことから、取材する側の気持ちは分かるからリップサービスで発言してしまう、と言っており、半ば確信犯的行動をしている。