概要
「キングダムハーツ」シリーズの象徴である、限られた者にしか持つ事の出来ない伝説の武器。
鍵のような形状をした剣で、劇中でも実際に「鍵」と呼ばれる事が多い。
歴史
キーブレード使い
キーブレードを扱うことのできる人物のことを「キーブレード使い」と言う。
キーブレード使いは基本的に「キーブレードマスター」と呼ばれる達人の元に弟子入りした状態で活動し、後に行われる「マスター昇任試験」に合格することで同じマスターへと昇格できる。
使い手となる条件として第一に「強い心」を持っている事が挙げられる。ただしこの「強い心」に善悪の区別はなく、条件を満たせば悪しき者が使う事もできてしまう。また、極めて強い資質を持った者の心を宿した存在が「共有」という形で資格を得る特殊なケースも存在する。
もしその者が使い手となれる素質を秘めていた場合、マスターの実力を持つ者のみが行える「継承の儀」と呼ばれるとある行為を行う事で、新たな使い手として覚醒させる事が出来る("相応"の力を持っていれば、マスターではなくとも継承は可能)。
ただし、その場ですぐに使用可能という訳ではなく、本人が必要となったときから使えるようになるらしい。
キーブレード戦争
かつて世界を隔てる壁はなく世界中に光が溢れており、それは目に見えない”心”の集合体「キングダムハーツ」の恩恵だと信じられてきた。しかし、大いなる光の心キングダムハーツを手に入れようと光の奪い合いが始まり、人々の心に闇が生まれた。
光を守るためにキーブレードを使い始めた者たちと、光を奪おうとした者達の対立により戦火は拡大、戦いに参加していなかった世界も巻き込んでいき、その結果ほとんどのキーブレード使いが命を落とす。その果てにキングダムハーツは闇に覆われてしまい、全ての世界は闇に覆われ一度滅んでしまった。
その後、子供達の心の光から今の世界が誕生し、二度とこのような争いが起こることのないよう世界は壁によって隔てられ、それぞれの世界に存在する「7つの純粋な光の心」の持ち主=セブンプリンセスがいなければ、キングダムハーツに近付くことは出来なくなった。
この戦争により、以前は大勢いたキーブレード使いはとても貴重な存在となり、その存在やエピソードも僅かな伝承として語り継がれることとなった。
χブレード
「χ(キー)ブレード」とは、真のキングダムハーツの対になる存在であったとされる魔聖剣であり、かつてのキーブレード戦争で「7つの光」と「13の闇」に砕け散り、その結果真のキングダムハーツは闇の奥深くに閉ざされてしまったという。
純粋な光の心と純粋な闇の心、この二つの心が均等な力でぶつかりあった時にχブレードは再び生まれ、同時に全ての世界の心をつないだキングダムハーツも再誕すると言われている。
この戦争の際に、光を奪おうとした者達がχブレードを真似して作ったのがキーブレードなのである。ただし、どのようにすれば作成できるのかは不明。
機能
- あらゆる鍵の開閉
- 打撃・斬撃の使い分け
- 手元への召喚
- 退魔の力とハートレス化した心の解放
- 不屈の強度
- 刀身の分身や念動浮遊
- キーホルダーに応じた姿・性能に変化
- 魔法力の強化
- あらゆる武具や乗り物に変形
- 自身や他者の心を切り離す
種類
- 光の世界のキーブレード
- 闇の世界のキーブレード
- 狭間の世界のキーブレード
表裏構造となっている、当シリーズの世界で生まれたキーブレードで、劇中人物たちの持つ鍵も基本的にこのいずれかに属している。その有り様や機能・属性に違いは殆どなく、あくまでどちらの世界で入手し、キングダムハーツの扉に対して内鍵となるか外鍵となるか程度の違いしかないらしい。
- 人の心のキーブレード
初代KHにてリクの身体を乗っ取っていたアンセムが、抜き出したセブンプリンセスの心を集めて作り出した禍々しいキーブレード。その誕生経緯からχブレードの模造品または「合鍵」のような物であると思われる。
この鍵を用いれば、マスターの力を持たない者でも心を強制的に解放する秘術が可能となるが、使われた者の心は例外なく闇に落ち魔性の者と化してしまう危険極まりない代物である。
最終的にソラの(奇跡的に一時的で済んだ)犠牲によって自壊・消滅し、プリンセス達の心も無事帰っていった。
使い手一覧
大半がKHオリジナルキャラで、総じて複雑な経歴を持つ者ばかりである。
※最新作までのネタバレ情報有り。
現代の使い手
キーブレード戦争後わずかに生き残り、後継者の指導をしながら世界の守り手として目立たずに活動するようになったキーブレード使い達。一人のマスターの元に数人の弟子が集う、剣道の流派のようなスタイルを取っている。また、門派の中で当主から後継者へと受け継がれていく特別なキーブレードも存在する。
その数も時と共に減少し、現在はわずか3つの流派を残すのみ。そのいずれも十分な組織形態を維持できているとは言えない状態である。
◇イェン・シッド一門
- マスター・イェン・シッド
ディズニーキャラ。本来は歳により引退した身であるが、現在若者たちを導ける存在が自分しか残っていないため、アドバイザーとして一時復帰している。
ディズニーキャラ。最も有名なネズミにしてディズニーキャッスルの若き王。
「Bbs」の一件後、キーブレードマスターに昇格。門派の後継者でもある。
本作の主人公。
正式な継承を受けていない珍しい例で、キーブレード使いとしての資質を"間借り"している。
「3D」の承認試験には不合格。
本作のもう一人の主人公。
一度キーブレード使いの資格を失い、その後愛用の魔剣を進化させる形で新たに資格を得た。
「3D」の承認試験にてキーブレードマスターに昇格。
セブンプリンセスにして新参の使い手。暫くは魔法使いマーリンの元で指導。
元XIII機関員にして新参の使い手。暫くは魔法使いマーリンの元で指導。
◇エラクゥス一門
- マスター・エラクゥス
光による退闇を使命とする侍のようなキーブレードマスター。
「Bbs」の一件にて死去。
武士のような出で立ちの純粋な青年。「Bbs」冒頭の承認試験には不合格。
だがマスター相応の実力者ではあり、勝手に力を行使する事は可能。
生真面目で凛とした魔法剣士の少女。「Bbs」冒頭の承認試験にてキーブレードマスターに昇格。
その後の一連の事件の末に、門派の後継者となる。
どことなくソラに似た、明るく裏表のない少年。テラやアクアとは兄弟弟子にして親友。
本来はゼアノートの弟子で、記憶を奪われた状態でエラクゥスの元に預けられていた。
◇ゼアノート一門
- マスター・ゼアノート
当シリーズ(現代)における全ての黒幕たる老人で、「闇の探究者」を名乗るマスター。
エラクゥスとは兄弟弟子で、若い頃からの付き合いだった。
ゼアノートの呪法でヴェントゥスから分離した存在。「Bbs」の一件にて消滅したが…。
◇その他
ソラとヴェントゥスの心から生まれたノーバディ。彼らと資格を共有していた。
XIII機関が造り出した人造の使い手。ロクサスの力をコピーしていた。
「coded」にて過去の記録調査の為に生み出された電脳世界のソラ。
元々はデータで構成された偽物だったが、後に本物の鍵を取得。
「3D」で時を超え現れた、少年時代のゼアノート。
未来の自分にキーブレート使いの資格を一時的に貸し与えられ、リク達の前に立ちふさがる。
※またこの他にも、まだ見ぬキーブレード使い達が世界の何処かに隠れ住んでいる事が公式で示唆されている。
過去の使い手
今ではおとぎ話となった大昔の時代に存在した、数多のキーブレード使い達。
一人のマスターが多数のキーブレード使いを率いる「ユニオン」と呼ばれる体制を取っていた。後に「キーブレード戦争」へ発展する熾烈な潰し合いを始め、その果てに世界を崩壊させたと言われている。
- マスター・オブ・マスター
下記6人の師たる人物で「予知書」なる物を生み出した底知れない予言者。
- マスター・イラ
「予知者」の一人にして、5大ユニオン「ウニコルニス」のマスター。
- マスター・アセッド
「予知者」の一人にして、5大ユニオン「ウルスス」のマスター。
- マスター・アヴァ
「予知者」の一人にして、5大ユニオン「ウルペウス」のマスター。
- マスター・インヴィ
「予知者」の一人にして、5大ユニオン「アングイス」のマスター。
- マスター・グウラ
「予知者」の一人にして、5大ユニオン「レオパルドス」のマスター。
- ルシュ
他の5人とは異なる使命を帯び、影で単独行動しているキーブレード使い。
- 「χ」主人公
謎の使い魔「チリシィ」に導かれ、5大ユニオンのいずれかに加入するキーブレード使い。
- エフェメラ、スクルド
主人公と交友を持つ、別のユニオンのキーブレード使い。
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