AC部

えーしーぶ

AC部とは日本のクリエイティブユニット。

概要

1999年に安達亨、板倉俊介、安藤真の3人により結成された映像制作を中心に活動をしているデザイングループ。主にテレビ番組やCM、ミュージックビデオなどを制作。「AC部」という名前の由来は多摩美術大学在学中に上述のメンバーが設立した「アーマード・コア部」の略称がそのまま使われているものだそう。現在は安藤がゲーム会社に就職しているので、映像制作に携わっているのは安達と板倉の二名のみである。

後述する強烈な作風から、バイラル重視のWebCMやチラシの仕事が多く、一般向けCMが苦情により取り下げられたこともある。しかし、ビットワールドやポプテピピックをはじめとして、テレビ向けの企画を受けることも少なくない（特にNHKが多い）。

作風

安達の画風は殴り書きのような前衛的な作風が特徴。品はどれもシーンごとに顔の輪郭や体型が変わったり、キャラクターが無茶苦茶な動きをしたりする。
板倉は厚塗りのコラージュ風で「濃い」絵柄を特徴とる。顔の輪郭を変えずに中身だけ変えたり、本人が「関節ジオメトリックス」と名付けたFlashアニメやワヤン・クリ（バリ島の影絵芝居）風の動きをしたりすることが多い。

手がけた作品は、良くも悪くも奇天烈揃い。一部の作品を除いて不条理ギャグを多用するのも特徴で、先術の絵柄と合わせ、視聴者に強烈な印象を植え付けていく。人呼んで「インフルエンザの時に見る夢」、「電子ドラッグ」。

安達と板倉が直接作画したものを主に据えるが、実写画やデフォルメ画を交えることもあり、その手法は意外と幅広い。また、声優や歌手が割り当てられていない場合には基本的に本人が声を当てているのも特徴である（甲高いほうが板倉、低いほうが安達）、

コラボレーション時の気配り

本人の作風が非常に強烈だが、基盤となる楽曲や脚本がある場合、そのリズム・内容を崩さないような配慮も多い。MVの場合、ダンスミュージックでは原則として音楽のリズムと映像のリズムを合わせており、映像中のキャラクターがあたかも音楽に合わせて踊っているかのように見え、「中毒性」を高めるのに貢献している。内容と歌詞の対応度も高い。CMの場合も伝えたいメッセージ自体は的確に表現されており、CMの目的を無視して暴走することはほぼない（AC部の強烈な作風がその上に乗ることになるが）。

原画イラストがある場合、アニメーション化など一部のみ担当の場合、一見してAC部製作と分からない「きれいなAC部」と呼ばれる作品を作ることもある。CMやMV等の単独製作の映像作品が目立つことから気が付きにくいが、イラストレーション担当のみ、アニメ化担当のみの仕事も多く請け負っている（下記の作品一覧にリストされていない作品も多い）。