解説
山の精気より生まれる「魑魅(ちみ)」と言う妖怪と共に、妖怪の総称としても用いられる語である(『魑魅魍魎』)。
人間の子供のような姿をして、赤い目と長い耳を持つ。体の色は赤黒く、美しい髪を有するとも言う。
墳墓を覆して死体を奪い、その肝を取って食べると言われている。
後の世になると、魍魎のこうした伝承が河童や火車など、様々な妖怪のペルソナとして受け継がれていく事になる。
- 余談
ゲゲゲの鬼太郎では魍魎のデザインが手違いで邪魅のデザインとして使われてしまったために、ほとんどのシリーズでは妖怪狒々の姿で登場する。(一応80年代に公開された劇場版『妖怪大戦争』には邪魅に使われたデザインの姿で登場している事が確認できる。)