企画発表
2018年8月17日、エムツーはグラスパーと共同で、人気スマートフォンゲーム「アズールレーン」とのコラボレーション企画である「ケッコンVR」を発表。ケッコンVRはクラウドファンディングサイト「VIGOR BALL」にて9月30日までクラウドファンディングを実施、リアル結婚式イベントは2019年1月19日(土)、20日(日) に横須賀にて開催される予定で、クラウドファンディング期間は2018年8月31日から9月30日までだった。
目標金額が集まらなければ返金するAll-or-Nothing方式である。
ケッコンVRは、「アズールレーン」で好感度の高いキャラクターと結婚することができるシステム「ケッコン」をVR技術を用いて再現。新婦となるのは、赤城、イラストリアス、エンタープライズ、フッドの4人。エムツーのキャラクターアニメーションツール「E-mote」を用いて、ゲーム中のケッコン衣装を2Dイラストの質感をそのままにVR化し、指輪の授与も再現予定。
クラウドファンディングでは、本物の天然石を用いたキャラクターイメージマリッジリング、新規描き下ろし抱き枕カバー、等身大タペストリー、オリジナルボイス+声優サイン色紙、各陣営の新婚ツアーなど、ケッコンVRオリジナル限定グッズを購入することでプロジェクトを支援するシステムとなっていた。
また、本クラウドファンディングが上手くいったら、次はベルファストなど他のキャラクターとのケッコンVRも開発していきたいとのこと。
先行体験会
「Azurlane 1st Anniversary」にて実施された「ケッコンVR」先行体験会では「フッド」との「ケッコン」が体験できる内容で主な流れは以下の通り。
[1]タキシードとVRゴーグルを着用
[2]牧師の誓いの言葉に対して宣誓
[3]新婦への指輪の装着を再現
[4]男性スタッフが唇にマシュマロを当ててキスを再現
資金集め難航
クラウドファンディングは、初日に達成率が10%以上でないと成功率が大きく低下する傾向があり、初日の達成率は7%であった。更にお1人様限定の100・150万円の旅行コースに申し込みがおらず、2018年09月28日の時点で目標金額1800万に対し700万しか集まらず達成率が40%を切るという悲惨な有様であった。
そして・・・
以下原文のまま抜粋
グッズ製造の決定と支援期間延長のご案内
「アズールレーン×ケッコンVR」へのご支援誠にありがとうございます。まもなく支援期間が終了する本プロジェクトですが、目標額の達成に至っておらず、ケッコンVRの開催とグッズの提供が難しい状況です。
しかしながら、支援いただいた方々からのご声援や、1周年記念イベント会場をはじめとした、オリジナルグッズへの反響を踏まえまして、グッズだけでも皆様にお届けしたいと考え、集まった金額に関わらず、グッズの製造を確定することを決定いたしました。
また、グッズ製造決定に伴いまして、達成を待ってグッズの購入を予定されていた方を想定し、支援募集期間を10日間延長いたします。
以降は確実にグッズを購入いただけますので、皆様のお申込みをお待ちしております。
支援募集締め切り:2018年10月10日24時00分
※締め切りまでにご入金が確認できたお申込みまでが対象となります。締め切り当日に銀行振込でお申込みされた場合は、ご入金確認が取れない場合がございますのでご注意ください。
この決定に伴いまして、クラウドファンディングの仕様上、皆様のお申込みを確定させるためには、集まった金額が100%になる必要がございますため、システムの上でのみ1,100万円を上乗せして表示させていただくことになりました。何卒ご理解たまわりますよう、お願い申し上げます。
問題点
クラウドファンディング全体の信用崩壊
まず、クラウドファンディングには二つの種類がある。
日本の多くの購入型クラウドファンディングサイトでは、期間内に目標金額に達していなければ、集まった資金を受け取ることができないAll-or-Nothing方式という仕組みを取り入れている。
All-or-Nothing方式は、目標金額100万円で99万円まで集まっていても、期間内に100万円まで到達しなければ、1円も資金を受け取ることができない仕組みである。
目標金額に達しなくても資金が受け取れる「All-In」方式は、例えば目標金額が100万円で、50万円まで集まってプロジェクトが終了した場合は、その50万円を受け取ることができる。確実に資金を集めたい場合やマーケティング目的で利用することができる仕組みで、All-In方式を選択可能なプロジェクトは「すでに実施を確約できる/リターンを確実に履行できるプロジェクト」が条件になる。(例えばイベントの開催はすでに決まっていて、追加の資金やチケットを販売したい場合など)
前述のとおり、本プロジェクトはAll-or-Nothing方式を採用している。だが、規約を破り「支援した人にグッズを提供」という、いわゆるグッズの受注生産と寸分変わらぬ形式に変更した。更に、11,081,373円コース(残り金額)をシステムを唐突に投入し、形式上公式が資金援助を行うという暴挙を行った。
これによって、今後の様々なクラウドファンディングが出来レースと呼ばれる可能性が出来てしまった。
声優サイドの拒否
以下原文のまま抜粋
赤城全部入りコース及び、新婚ツアーのコース内容変更のお詫び
赤城役の中原麻衣さんサイドへの私共の説明不足から、オリジナルボイスの制作、および直筆サインのご提供が出来なくなりました。コース内容にご期待いただき、ご支援くださった方のご期待に沿えることができず誠に申し訳ございません。
オリジナルボイスの制作、および直筆サインの提供が目玉であったにもかかわらず、事前に了承を取れていないことが発覚した。
ボイスが採れないことはもとより、サインすら書いてもらえないという事態は、中原麻衣さんサイドと何らかのトラブルがあった可能性が高い。これはVRのみならず、今後のゲーム内での追加ボイスやCV変更を注視すべき事態となった。
返金対応
以下原文のまま抜粋
① 希望者への返金対応の受付につきまして
目標額に届くのが難しいと判断し、グッズの製造を決定いたしましたが、本プロジェクトが採用しております「達成しない場合はプロジェクト中止」というAll or Nothing形式に沿ったものではなかったと痛感しております。
そのため、グッズの製造決定に変更はございませんが、希望する方には「All or Nothing」のルールに則った返金対応の受付をいたします。
② プロジェクトの支援受付期間の延長につきまして
「申し込んでも購入できないかもしれない」と考えて、推移を見守られていた方のために、告知どおり募集期間を10日間延長いたします。
9月30日24時に期間が延長される予定でございましたが、後述の返金対応の実施に伴い、急遽期間を延長いたしました。
これはプロジェクトの成否判定とお申し込みの確定(クレジットカードの決済)が、「支援期間終了時」に実施されるルールとなっておりますことから、上述の返金対応をスムーズに実施するための処置となります。
③ ケッコンVR開催決定のご案内
グッズの製造決定に併せまして、ケッコンVRの開催も実現できないか協議を進めた結果、1日だけではございますが、開催の目処を立てることが出来ました。
日付については1月20日(日)で検討しております。