原画は閂夜明
シナリオは天村血花だが、閂夜明と同一人物である。
2006年12月31日に開催された「コミックマーケット」にて『Omegaの視界 1.シキのはじまり』が最初に頒布された。以後断続的に発表され、2010年8月14日の同会場で『Omegaの視界 ~ミヨ オワレル シマイ トワ(●nd)~』最終章が頒布され完結した。
windowsXP,7対応
特徴
選択肢によるストーリー分岐は基本的に存在しない。
冗長ともいえる登場人物たちの語り、暗喩や掛詞などの言葉遊び、伏せ字の多用など非常に特徴的な文体なので、読者を選ぶ。全体的に衒学的に思われるが、安易な効果音とエフェクトの多用がされなかったことで全体がシンプルになり、Manack氏による特徴的なBGMが神秘的な印象を放っている。しかし落書き調にデフォルメされたキャラのギャグシーンもある。
あらすじ
Omegaの瞳の祝福のあらんことを。
自称美少女古書肆 宮岡 門王水と共に、
北の田舎『玄ノ森』へ向かった主人公 飯窪真言。
謎の資料群『月狂跳』の調査の為、
地元の有力者三春家の娘にして金髪碧眼の少女、
冬夏をはじめ、次々と現れる三春家の関係者と行動を共にする。
しかし同時に、飯窪本家に連なる者や彼の友人ですらが、
真言の思惑の外で不可解な動きをみせていた。
第三者の眼が暴かなければ、
当事者であり続けさえすれば、
差異、欠落になど、
気付くことも無かった──のに?
箱を開けようと開けまいと、
その中身は、結果は、
決められていたこと。
初めから用意されていたこたえ。
おわり、そして──
オープニング、挿入歌
オープニング: 『ythm』
作曲・編曲 onoken/作詞・Vocal 三澤 秋/Performed 久田 義明
挿入歌: 『白と黒の祭儀』
作曲・編曲 Manack/ 作詞・Vocal みとせのりこ
挿入歌: 『砂の城』
作曲・編曲 onoken/作詞・Vocal 三澤 秋
余談
聖地
背景の多くが茨城県内で撮影されている。
元ネタ
作中に登場するOmegaの瞳は萩原朔太郎の詩を引用している。
またツェロル、ツェロルアナザー、ナナムシルなど閂夜明が今までに発行した同人誌で使用した設定や名前だけを流用している。