プロフィール
格闘スタイル: '99…収集した格闘データを、バトルスーツから肉体にフィードバックして闘う
2001…収集した戦闘データをもとにしたもの
生年月日: 10月23日(29歳)
出身地: アイルランド
血液型: AB型
身長: 188cm
体重: 83kg
大切なもの: '99… 部下
2001…オリジナルのゼロ様
好きな食べ物: '99…ライフガード、バターサンドクラッカー
2001…スポーツ飲料、バターサンドクラッカー
嫌いなもの: '99…意味のない会議
2001… チョビヒゲの人
得意スポーツ: なし
趣味: 有名人のクローンコレクション
概要
KOF'99のラスボスで、性能を変えて2連戦するタイプ。
2001では彼の上司であるキャラクター、オリジナルゼロのストライカーとして再登場。
またプレイステーション2版KOF2000にもネスツ編主人公K'のマニアックストライカーとして登場している。
「クリザリッド(Krizalid)」という名前は、フランス語の「蛹(Chrysalide)」を英語風に置き換えたものである。
秘密組織「ネスツ」の幹部だが、正体は主人公であるK'のクローンで、K'の記憶の一部も移植されていた。
しかし本人はその事実を知らされず、移植された記憶を自分自身の記憶だと錯覚し、K'が自分のクローンと、 また同じネスツ出身のセーラ(ウィップ)の事を自分の姉だと思い込んでいた。
このこともあり元々「いくらでも代わりのきく量産品」と見下し気味だったクローンたちのなかでも、ひときわK'を見下している節が見られる。
事実、K'よりも後期に能力を移植されたのか炎を操る能力はより洗練され、安定して高性能を発揮している。
自信に満ちた落ち着いた物腰で、身体強化手術を受けた者特有の精神疾患の兆候はあまり見られない。
年齢は29歳だが、これは人為的に培養・急成長されたためで、ウィップの前ではシスコンのような弱さを見せる面もある。
ネスツがより洗練されたクリザリッドのクローンではなく、劣化に劣化を重ねた草薙京のクローンを量産し続けていたことや、運動能力はバトルスーツ頼みな点から、彼自身は身体的に抱えた何かの問題のせいで強化手術を受けていないのかもしれない。彼自身がプロジェクトKによって生み出された存在なのかは不明。
'99で世界各地に配置されたクローン京に自らのバトルスーツを使用して収集した戦闘データを転送し、彼らを「最強の兵器」に仕上げ、ネスツが新たなる世界を築くという世界同時テロ計画の責任者であった。
そして最後にクローン京たちを始動させるためのパスワードである「トリガーデータ」、つまり「人を殺す」概念を覚えさせるデータの作成のため、 K'やマキシマらを殺害しようとするも、抗戦に出た彼らに敗れ作戦は失敗。隠蔽のためにゼロ(KOF)に始末されたかに見えたが、オリジナルゼロに救出されており、2001で復活。
ただし復活の経緯に関しては詳しく語られておらず、「一度は完全に死亡したが、記憶データをオリジナルゼロによって新たなボディに移植されて復活した」という説もある。
嬉野秋彦氏の小説版2001では、ウィップに額を撃ち抜かれ完全に死亡した。
嬉野氏は執筆にあたりスタッフから「明確な死亡描写を避けて欲しい人物」の監修を受けたとのことだが、クリザリッドは含まれていなかった(=殺しても良いとされた)ことになる。
余談だが、オリジナルのKには出身地が不明と書かれているのに対して、そのクローンであるクリサリッドにはネスツの都合のいいようにプロフィールが設定されているため、出身地が書かれている(もちろん嘘の情報)。
中間管理職
言うことを聞かないどころか裏切りまくる部下たちと、任務に失敗したがゆえ隠蔽のために自分を消そうとする上司に挟まれたその生き様が、現代社会・企業における「中間管理職」そのものであり、 実際にKOFの公式サイトでも開発者がそうコメントしていることから定着した(一般的な会社の役職で言えば彼は課長にあたるらしい)。
現在は無くなってしまったが、旧SNKのKOF’99 EVOLUTION(DC版)のサイト内に設けられた「秘密結社ネスツ」というネタコーナーの中に、「秘密結社ネスツ新聞」というページがあった。
その新聞には、『 “もっぺん企画書、書き直して出直してこい!!” クリザリッド係長 怒りのリーサルインパクト!!』 という見出しで、 怒鳴り声と共に失敗をした部下にリーサルインパクト(変身後の必殺技)を食らわせたという記事が書かれていた。
尤も、部下たちに裏切られたのはトリガーデータの完成のためにその部下たちを殺そうとしたためなので、よくよく考えると言う事聞かれないのは当たり前である。むしろ任務に成功しても殺される分、上司よりもタチが悪い。上記のネタコーナーでも失敗した部下にリーサルインパクト喰らわせてるし、はっきり言って「大切なもの:部下」はかなり白々しい。