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ウォーザードの編集履歴

2011-08-26 20:07:59 バージョン

ウォーザード

うぉーざーど

『ウォーザード』(WARZARD)とは、1996年12月に稼動開始したカプコン製作のアーケード対戦格闘ゲームである。 海外版タイトルは、『レッドアース』(RED EARTH) 。

仕様


アーケード格闘ゲームとしては異色なレベルアップ方式を取り入れており、モンスターを攻撃すると出現するコインを取得し、ステージクリア後にレベルアップする。

レベルが上がる事によって技が追加されたり、装備武器の追加、敵の攻撃への耐性、各種ステータスが強化されるというファンタジーRPGのような内容。

レベルアップしたキャラは、ゲームオーバー時に表示されるパスワードをメモし、次回プレイ時に入力すれば引き継がれる。

各ステージに配置されたモンスターを倒せば、次のステージに移動できる。


戦闘中に地面に出現する宝箱に接触すると、ミスティック・オーブor回復アイテムorコインが出現。


ミスティック・オーブ

 このゲームにおいて、昨今の格闘ゲームでいう超必殺技にあたる「ミスティック・ブレイク」を放つ為に必要なアイテム。オーブに表示されたエフェクトによって効果が異なり、各種オーブに応じた「ミスティック・マジック」という攻撃手段を放つ事もできる。


回復アイテム

 お菓子や料理。入手する事で体力ゲージを僅かだが回復できる。


コイン

 少量の経験値を取得できる。


ただし、戦闘は1ステージ1ラウンドで、ダメージを受けすぎた場合、リザルト報酬で回復しきれなかった体力のまま次ステージに進むことになる。

体力回復量はオーブの所持数 等、リザルト結果に影響される。


プレイヤーキャラクター ※( )内は海外版の名前


レオ(Leo)

グリーディアという国の王。

空飛ぶ黒船に乗った、異形の軍団の襲撃に奮闘するも敗北。

レオは獣化の呪いをかけられ魔獣となり、一部の民は黒船に乗せられ何処かへと連れ去られた。

その後、知恵・力・勇気の三賢者率いる103人の忠臣の犠牲により、正気を取り戻す事に成功するが完全な解呪にはいたらず、頭部のみ獣(ライオン)のままとなった。

攫われた人々を救う為、異形の軍団の野望を阻止する為、黒船を追って戦いの旅に出る事となる。


ムクロ(Kenji)

ムクロ

東方の国 ジパングの幕府に仕えるお庭番42流派の一つ、羅門(ラモン)の頭領。

幕府の命により空飛ぶ黒船を調査中、将軍直属の用心棒タヌマ(金剛)が反乱を起こしたとの報を受け、その鎮圧に向かうムクロ。

燃え盛る炎と崩れ落ちる町並みの中、巨大な怪物へと変じ襲い掛かってきたタヌマ。

激闘の末に敵を討った彼に、休む間もなく幕府将軍ナオスケは命じる。

黒船を追え

守るべき主君の怪しげな笑みに違和感を覚えつつも、主命を果たさんとムクロは旋風となって旅立つのだった。


タオ(Mai-Ling)

タオ 2

武術の国 ゴラの少女。

格闘術に天賦の才があり、それを見込まれて幼い頃より武術を習い、13歳にして各地の格闘大会で優勝する程の腕となった。

ある時、地方の格闘大会に出場したタオは、その大会で見事な優勝を飾る。

足取りも軽く、意気揚々と故郷に帰りついたタオが見た物は、いまだ燻る炎と黒煙・・・そして無残な廃墟だった。

原因は、ゴラを守る霊鳥ルアンが呪いをかけられ、炎と殺戮を好む妖鳥となり襲い掛かった為であった。

魔物と化したルアンと戦い、辛くも勝利はしたものの、帰るべき場所を失って途方に暮れるタオ。

その時、炎の中より正気を取り戻したルアンが甦り、災厄の元凶は西へと向かったと伝える。彼女は元凶を『やっつけてやる』為に旅立つのだった。


タバサ(Tessa)

タバサ 2

北方の地 アイスラーンに住む魔学者の女性。(ウォーザードの世界的には魔学者とは魔法使いではなく、錬金術師にあたるらしい。)

研究に没頭する日々を過ごすタバサであったが、その最中、世界を覆い始めた不穏な流れを感じ取る。

人々の恐怖や不安、悲しみや憎しみを巻き込みながら広がるそれを、神秘学的な意味においての邪悪と感じ、その正体と脅威に興味を抱く。

流れの根源を探り、そして封じんが為、彼女は探究心を胸に旅立つ。

ちなみにはいてないらしい。


エネミーモンスター ※( )内は海外版の名前


ハウザー(Hauzer)

グリーディアの伝承に語られるアースドラゴン。

荒れ狂う大地を体言するかのような、炎と巨体を活かした攻撃を行う

姿は雄山羊のような巨大な角、強靭な二本の足、巨木のような尾、退化したのか小さすぎてパタパタするしかない背中の羽、小さく可愛い前足、といった、ドラゴンというよりは、ティラノサウルス等の恐竜に近い姿をしている。

尚、他作品においてカタコトながらも人語を話している場面があり、知能は高いようだ。


金剛(Kongou)

ジパングの昔話に語られる鬼族。

人間体の時は、幕府24代将軍ナオスケ(ムクロの主君)の用心棒 タヌマ。

将軍の権力を後ろ盾に、町や村々を焼き払う等の狼藉を行っている。

姿は、天を突く様な二本の角、金属のような硬い毛髪、全身赤銅色の逞しい筋肉、爛々と光る黄色い瞳。 絵本に出てくるような典型的な鬼の姿と言っていい。

自分の腹を破って相手に胃液をかけたり、毛髪を剣のようにして相手に突き立てたり、腕を切り離してぶつける(生えてくる)等、妖怪ならではの得体の知れない攻撃をしてくる。

ムクロ編のエンディングにおいて「再び町に現れ暴れている」との話がでるが、復活したのかは不明。


セクメト(Ravange)

砂漠の国 アランバードの神獣。

アランバードの女王アルマーナⅣ世が融合した後、プレイヤーに襲い掛かってくる。

女王はセクメトと同化する力を黒船に乗った軍団に授けられ、この力を使って周辺国家と争っていたようだ。

姿は生物というより彫像・獣型のゴーレムのような姿。

獅子・鷲・山羊・竜の頭部を持ち、コブラの尾が生えている。

砂を人型に変化させて相手を押さえ込ませたり、複数ある首毎に違ったブレスを吐いたり、相手を石化させる熱線を放つ等、魔法的な攻撃が脅威。


ヌール(Hydron)

北方の地 アイスラーンの海に住むイカのような怪物。 自称『海獣神』

手下の小イカを引連れて、アイスラーンに住む人々を触手で驚かしたり、浜辺を荒らしたりと、他のモンスター連中に比べると小物っぽい悪事を働いている。

姿はオウム貝を被り、三叉の槍をもったイカ。体から電撃を発したり、相手を凍結させる旋風を起こしたり、オウム貝の硬さを利用して突撃したりと若干ユニーク。


ルアン(Lavia)

ゴラに伝わる不死鳥。

本来は心穏やかな虹色に輝く美しい霊鳥であり、人々に深く信仰されていたが、呪いによって怪物と化してからは一転、ゴラの民を殺戮しつくす程の凶悪な魔物となった。

怪物時の姿は美しい娘の上半身に、猛禽類のような鋭い爪のある足、両腕は極彩色の羽となっている。

自らの羽を弾丸のように飛ばしたり、上空から相手に掴みかかって爪で切り刻んだり、炎の塊になって突撃したりと凶悪。


ギギ(Gi Gi)

クリプトにある古代人のピラミッドの番人。

ファンタジー物に出るゴーレム・・・というより、断面図を見る限り、かなり高度な技術によって作られたロボットのようだ。

古代の石像のような奇怪な顔、鋭利な刃物をもった四本の腕、背中と胸には男女の顔が一つずつついており、向きを変える事により性能が若干変化する。

巨体と刃物をつかったリーチのある切り刻みや、剣を床に突き立て発光し、周囲に石柱や槍を生やしたりと遺跡の罠のような攻撃も行う。


ブレイド(Blade)

各地に災厄を振りまく、異形の軍団を率いる甲冑の男。

その正体は、グリーディア国王 レオの親友にして忠臣であった男、ブレイド。

黒船に捕らえられた後、肉体改造・洗脳処理を受け『ヴァルドール帝国』の手先となってしまった。

姿は、ドリルのように回転する剣「アンドレイヤ」を持ち、背中に赤いマント、鋭い突起が多数ある全身鎧を着込んでいる。その内部は空洞となっており、核となる宝石に彼の魂が封印されているようだ。

剣を伸ばして相手を攻撃したり、空間を歪ませる斬撃、相手を鏡の中に閉じ込め砕く技、鎧をパーツ毎に全方位に飛ばす攻撃といった不可思議で対処が難しい技が多い。


ヴァルドール(Scion)

異形の軍団、空飛ぶ黒船、各地の災厄の元凶となった『ヴァルドール帝国』の長。

かつて天才魔道師であったモノ。

予言にある世界の破滅を防ぐため研究していたが、その手がかりとして使用された魔道書こそ『詠む者をとり込む』という邪神の罠であり、皮肉にも自らが破滅を招く者となってしまう。


姿は2段階あり、1段階目は使い魔の竜を引きつれた赤いローブに長い髭の老魔道師。

2段階目になると邪神の影響なのか脳髄と両腕が肥大化し、入りきらない脳髄が体外に飛び出ているというエグい姿になる。

瞬間移動、使い魔の竜によるブレス攻撃、画面内の広範囲に及ぶ魔法攻撃といった、遠距離の攻撃手段が主になる。連戦につぐ連戦でライフバーも厳しくなっているプレイヤーにとって、厳しい戦いとなるのは間違いない。


補足

美麗なドットとカプコン独特のファンタジー世界観を持つこの作品は、いまでも高い評価を受けている。

だが、稼動を開始した頃の評価は散々なもので、当時のカプコンの最新鋭基盤「CPS-3」の記念すべき第一作目であったにも関わらず、ゲームセンターによっては、不人気により早期回収といった悲しい光景が繰り広げられた。

原因となるのは、初期の体力ゲージを温存しつつ最後まで戦う、といった格闘ゲームというよりアクションゲームのような仕様や、選べるプレイヤーキャラが4人しかいない事や、対戦の意義の薄さ、凄まじい枚数で作られた美麗なドットアニメだが、そのせいでキャラの動作が重くなり、快適な操作感を奪ってしまっている等々・・・。

多くの問題点を抱え売り上げも伸びず、その結果、カプコン所属のドット職人が大量解雇されるという悲劇の発端になった作品とも云われている。

2011年現在、いまだ家庭用機への移植がなされていない作品でもある。

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