日本銀行券の一つ。正式には二千円紙幣と呼ぶ。
表面には守礼門が描かれており、
2011年現在表面に人物の肖像画が描かれていない唯一の通常日本銀行券である。ちなみに裏面には紫式部が描かれている。
沖縄サミットと2000年を切っ掛けとして2000年7月19日に小渕恵三内閣の元で発行されたが小渕本人は完成品を見ること無く鬼籍に入っている。
戦後初の1と5以外の単位の通貨であることや、当時最新の偽造防止技術が施されていたため注目を集めていた。
いらない子
ところが、日本では千円札の方が使い勝手が良いこと※、
更に自販機やATMでは対応に時間が掛かったことなどから使いにくい貨幣という烙印を押されている。
※日本でも古く昭和初期に「裏白」二百円紙幣(物価を考えると超高額紙幣である)が一時的に流通したりしたことはあったが、あくまで取り付け騒ぎ沈静化用の非常手段でしかなかった(沈静化しかかると即廃止された)。
その為、2000年に発行が始まった二千円札であるが2003年を最後に発行は終了しているうえに日銀に保管されたままの未使用札も多いとされていて刷新の対象外である。
ちなみに日本では治安が高いためあまり気にされることはないが
国外では高額紙幣は偽造を懸念することから嫌われる傾向にある。
その為、日本人の「高い買い物をするなら最高額の紙幣(日本なら1万円)を持てば良い」という
考え方は国外ではあまり通用しない可能性がある。
100ドル札よりも20ドル札などの方が流通している、のはその為である。
クレジットカード普及以前は、それ以上の高額の買い物には日本以外のたいていの国で「自己宛小切手」が用いられた。
ATMでは収納スペースの関係上二千円札が出る、と言われる事もあったが
2020年現在では小型化したATMに交換した所も多いため二千円札が出ることは基本的に無いと言って良い。
入手方法
二千円札は普通に生活していればまずお目に掛かる事は無いだろう。
店などでお釣りとして返ってくることはまず期待出来ない。
首里城のお膝元である沖縄ではアメリカ文化もあり、割と流通しており、銀行ではATMでも扱っているらしい。
とはいえ、沖縄以外では入手が困難、というわけではなく
銀行で両替して貰えば容易く入手することが可能である。