概要
プロフィール
初出は『結城友奈は勇者である 勇者の章』に登場した英霊之碑にて確認できる名前のひとつ。
人物像
郡千景を見出した巫女で、彼女の事を強く慕っており、会話の話題にするために彼女が遊ぶゲームを全て聞き出して遊んでいるほど。ただし、彼女とは以前から面識があった訳ではない上に見出した時以来一度も会えておらず、当の彼女からどう思われているのかは不明。
神社の娘であるため、宗教的な事柄に詳しい。親から教わった祝詞を唱えた際大社の神官に「ふさわしくない」と注意された事もあり、大社が教える独自の宗教大系を「神樹教」と呼び、大社の事も「歴史上稀にみるほどの歪な組織」と評し快く思っていない節がある。
なお父親も大社の神官となっているが、要職には就いていない。
水恐怖症(膝までの深さのぬるま湯に入るのがやっと)であるため、滝行は免除されている。
よく名前を「ミカ」と読み間違えられるのがコンプレックス。
余談
偶然にも、第1話が掲載された電撃G's magazine 2020年3月号では、敬愛する千景と中の人が同じスクールアイドルが特集されており、表紙を飾っていた。
ネタバレ注意
千景が大社の命令により実家へ帰る事になった際、美佳は反対したが退けられ、大社を脱走しようとして別棟へ隔離される処分を受けた。
反対したのは、知り合いだった神社の従業員伝いで千景の実家や故郷の事情を知っていた事に加え、バーテックスが現れれば再び復帰する事を前提にした命令だったためで、美佳は病院などへ移し完全に戦線離脱させるべきと主張していた。それによって生じる戦力低下も、「何十人か何百人かの命より郡様の命の方が重い」と過激な事を主張して引かなかったのである(これについては烏丸久美子から「価値の低いものを守るために価値の高いものが犠牲になる事になり勇者の戦いの意義自体が揺るがされかねない」と指摘されている)。
やがて、美佳の危惧が現実のものとなり、千景が戦死し葬儀が実家で個人的に行われる事を知ると、独断で遺体を引き取るべく大社を離脱し彼女の実家へ向かう(この時烏丸が実家の場所を教えるなどさりげないフォローをしていた)。
樹海化の影響による洪水が行く手を阻み、水恐怖症に苦しみながらも浸水した街中を進んだ末、千景の遺体をほぼ一方的に引き取り(なおこの時、言いがかりをつけて暴力をふるってきた千景の父を酒瓶で一発殴っている)、自身の実家の神社で葬儀を行った。場所は不明ながら埋葬も行ったようである。
「私はいつまでも郡様の味方です。永遠にそれは変わりません──」
この騒動の最中で、美佳は大社の歪さの理由を、戦いの事もろくに知らない門外漢が中心にいるからと考え、上里ひなたこそが大社の中心に立つのにふさわしいと思うようになり、「乃木若葉が大社の誤った舵取りの犠牲になる事を防ぐにはそうするしかなくなる」と予言のようにひなた本人に伝え、実際にそうした時には「千景の遺体を奪わない事」「どんな形でもいいから千景が生きた証を残す事」を条件に彼女に協力し大赦に復帰した。