概要
元禄(1688~1703年)と前後する時期の文化。
徳川幕府が成立し、長らく続いた戦乱も由比正雪の乱やシャクシャインの戦いで一旦収束した日本では国内開発に力が注がれ、経済成長が続いた。
富を得た豪農や豪商は文化に資金を投じ、豪華な絵画や建築が作られた。
他方幕府は文治政治をとり、大名に対する支配も軍事強硬策から儒学などの道徳による穏健策へと転換し、学問が奨励された。
このため各地で藩学や寺子屋などの学校が作られ、文化振興がすすんだ。
出版物も隆盛し、浮世絵の誕生や小説(浮世草子)が盛んに刊行されるようになった。