概要
タキシード仮面/地場衛とセーラームーン/月野うさぎのノーマルカップリングであり、言わずもがな公式で運命の恋人同士である。
現在過去未来もあなたに首ったけ
前世からの恋
前世のうさぎは白き月の王国、シルバー・ミレニアム」の王女プリンセス・セレニティ。
衛は地球国ゴールデン・キングダムの王子プリンス・エンディミオン。
二人は前世から恋人同士であったが当時は月の住人と地球人との恋愛はご法度とされていた上、クイン・メタリアによって引き起こされた戦争によって祖国が敵対関係になってしまいロミオとジュリエットのようなシチュエーションとなっていた。
各媒体ごとに差異はあるが、セレニティにとってエンディミオンの死はトラウマとなっている。
原作版・『Crystal』版
エンディミオンが自分を庇って命を落としたのを目の当たりにしたセレニティは自ら命を断ってしまう。
アニメ版
旧アニメシリーズでは、2人の愛に激怒したクイン・ベリルがメタリアに攻撃させて二人共殺してしまう。
またカセットテープの音声ドラマによると、セレニティとの逢瀬がバレたエンディミオンは王族の自覚なしとみなされ試練として『安らぎの井戸』という時空転移トンネルに投じられ本来ならば死亡する予定であったが、現代の月野うさぎの幻の銀水晶の力に引き寄せられ無事に元の時代に帰ることが出来たというエピソードがある。
実写ドラマ
実写版ではエンディミオンの死を目の当たりにした際にセレニティ自身の「負の心」であるクイン・メタリアが生まれ、世界を滅ぼしてしまう。
現代の恋
作中では万年新婚夫婦並みの熱々ぶりを見せる衛とうさぎだが第一印象は最悪なものであった。
うさぎが30点のテストの答案を投げ捨て、それが衛の頭に当たってしまった上に点数を読み上げられてしまうというものである。
以来、衛の正体がタキシード仮面だと判明するまでの間、うさぎと衛は会うたびに口喧嘩をする関係にあった。
戦いを通じて思いが通じ合って以降は少なくとも母親の月野育子公認の仲となっている。
アニメ版
原作では3歳差であるが、旧アニメシリーズでは衛の行動範囲を広めるためか時間に融通の利く大学生という設定となりうさぎとは5,6歳差である。
衛は途中で火野レイと交際関係を築いていたが衛とうさぎが前世の記憶を思い出したこともあり、レイが身を引く形となった。
更にダーク・キングダムでの戦いから銀水晶の力で復活後も皆、戦士としての記憶を失っていたため、新たなる敵の登場によって覚醒を急がされたうさぎたちに対して衛は記憶を失ったままであったためうさぎの片思いの時期が挿入された。
しかし衛は記憶が無くても「月野うさぎを守りたい」と願う心から無意識に月影の騎士という影を生み出していたことが判明するなど実際は両想いだった。
さらに劇場版美少女戦士セーラームーンRにおいて、衛が両親を亡くして間もない頃にうさぎと出会っていることが判明している。
うさぎの3歳年下の弟、月野進悟が生まれた祝いのために病院を訪れた当時3歳程度のうさぎがフィオレとの別れを嘆く8歳程度の衛にバラの花を渡すという心温まるエピソードであった。
未来に続く恋
うさぎはネオ・クイーン・セレニティとして即位し、衛はその夫のキング・エンディミオンとして妻と共に30世紀のクリスタル・トーキョーを統治している。
二人の間には長女がうさぎ・スモール・レディ・セレニティが誕生し、未来でも深く愛し合っている様子が娘視点で描かれている。
アニメ版
二人の娘、ちびうさは父親からの受け売りで『いくつになっても恋する気持ちに変わりはない』という言葉を述べており、これが正しければ娘を儲けた後の未来の世界でもエンディミオン(衛)はセレニティ(うさぎ)に恋をし続けていることになる。
対のカラーリング
二人はイメージカラーでも対(白と銀色、黒と金色)になるように設定されている。
うさぎ | 衛 | |
---|---|---|
好きな色 | 白 | 黒 |
スターシード | 幻の銀水晶 | ゴールデン・クリスタル |
前世のイメージカラー | 白(銀髪に白いドレス) | 黒(黒髪に黒衣) |
原作でのプリンセス・セレニティの髪の色は白で、初期構想では現代のうさぎの髪の色も白にする予定だったという。
プリンス・エンディミオン及び衛の髪の色は黒。
ヒロインの相手役を金髪にすると原作者の前の連載作品『Theチェリー・プロジェクト』のヒロインの相手役を髣髴させてしまうため、そのデザインはジェダイトに継承された。
セーラームーンのセーラークリスタル(スターシード)は「幻の銀水晶」、原作版のタキシード仮面の守護石は「ゴールデンクリスタル」(テレビアニメでも衛のスターシードは金色)。
余談
2018年8月に原作第五期(アニメセーラースターズ173話)で衛がうさぎに渡した指輪「まもちゃんからの指輪」が本格的ジュエリーとして発売される。