概要
2007年9月20日に発売された『R-TYPE TACTICS』の続編で、前作の提督がバイド討伐に旅立って以降の空白の時間が明かされる。もちろん、バイド側のシナリオも健在で、異文明との遭遇をきっかけに前作以上に謎を多く孕んだ展開が待ち受ける。
ユニットは前作に比べてかなりの数のR戦闘機やバイドが追加参戦し、『R-TYPE FINAL』で不憫な扱いだった機体がかなりの強ユニットになっているのも特徴。あの『海底大戦争』からもグランビア・フィメール号がまさかの参戦を果たしてしている。
また、インターミッション時の航海日誌にはプレイヤーの艦隊に配備される新型機や進行ルートが変化する選択肢が挟まれる場合があり、「そんなことよりおなかがすいたよ」、「あなたがいない三学期が楽しみです」といったアイレムお得意のおふざけ気味な選択肢も。敵の捕虜をとにかく拷問したり、艦内の貯水ブロックを故障させたどん臭い隊員を追放処分にするなど権力に物を言わせた暴虐の限りを尽くすことも可能だが、(ゲーム本編への影響はないとはいえ)部下の人望を失うことにも繋がるので程々に…
なお、ゲームシステムやルールについては前作と同じだが、一部のユニットは新たな特殊コマンドを実行できるようになった(後述)。
対立する二つの正義
本作では地球連合軍とグランゼーラ革命軍の二大勢力でプレイ可能。前者は前作の提督が所属していた組織で、バイド兵器であるフォースを運用可能なユニットがメインとなる。後者はバイド兵器根絶を目標とする新興勢力で、フォース運用能力を持たない代わりに長射程ミサイルのバルムンクを搭載した爆撃機や、ユニットの移動力を大幅に引き上げる「加速」が使用可能な可変戦闘機などの独自の能力を持った兵器を運用している。
前作では航海日誌でしか提督の人となりを知ることができなかったが、本作はゲームの新規スタート時に提督の性別、シルエット、出身地、好きな食べ物などのプロフィール設定が可能となり、個性を反映できるようになった。更に航海日誌には声優による朗読ボイス(男性提督:稲田徹、女性提督:前田ゆきえ)が付く。
副官
今作ではプレイヤーを補佐する副官が就く事になる。インターミッションでは彼らとの交流が発生する場合もある。
地球連合軍
グランゼーラ革命軍
戦況を覆す新たな力
亜空間ソナー
亜空間に潜伏しているユニットに印をつけて見つけ出す能力。
亜空間バスターを持つユニットと連携する事で真価を発揮する。
ジャミング
実行したユニットの周囲を未索敵状態にする能力。
たとえ相手の射程圏内であってもその中から攻撃をすれば反撃はされない。
ただし発動中は燃料消費量が増大し、移動力も低下するので適度な補給が必要。
加速
ユニットの行動可能範囲を増加させる能力。奇襲攻撃やトレジャーの探索に威力を発揮するが、加速中は燃料消費量が増大し、回避率も低下するので注意が必要。
鹵獲弾
瀕死になった敵ユニットに使う事により、こちらの戦力として引き込む事が可能。戦闘終了後は資源に還元されるので、鹵獲したユニットは死なない程度に運用しよう。
基地建設システム
基地建設システム「シヴァ」を活用し、工作機があらかじめ採掘した資源を消費してミサイル砲台・レーザー砲台・陽電子砲台・ドック・レーダー基地等を建設可能。うまく使えば戦況が有利になる事間違いなし。特定のマップで使用可能。
細かな変更点
艦載出撃
前作では出撃枠に艦艇系ユニット(特に戦艦)を配置すると、その分戦闘機などのユニットが出撃できなくなるというデメリットがあったが
本作では艦艇の中にユニットを収めた状態で出撃が可能となっている。
これにより、その形状から配置に迷う事の多かったOF系列機の出番が増える結果となった。
余談
- ゲーム前編における「グリトニル攻略戦」開始前のインターミッションでは副官に作戦名を尋ねられる選択肢があり、選んだ作戦名に応じてタイトルロゴが変化する(例:窓の外の流星群⇒シューティングスター作戦: R-TYPE TACTICSⅡ -OPERATION SHOOTING STAR-)。
- 2011年1月27日にPlayStation Storeにて販売されたPlayViewコンテンツの「アイレムぶるるん増刊号」(800円:現在は購入不可)にはナーストレンド級、クラン・ベリィ、ゲインズ3白兵戦型・改、ガスダーネッド亜種の4つのユニットが使用できるDLC「超豪華ふろく」が収録されていた。ゲームの内部データにはこれらの他にも強化タイプのユニットが何点か含まれていたようだが、残念ながら使用することはできない。