Encounterという英単語から来ているゲーム用語でありRPGなどでモンスターと遭遇することを指す。注意ではあるがEncountという単語はない。恐らくEncounterの-erが人、動作主を意味するものと勘違いされてエンカウンターからエンカウントになったのではないかと思われる。
最近の一部のゲームを除けばRPGではフィールド画面を移動する際にモンスターと遭遇、即ちエンカウントすることになる。エンカウントが発生すると大体の場合バトル画面に移行し、そこでバトルを行い勝利、または逃走などをすることでフィールド画面に戻る、という事を繰り返すことになる。
エンカウントの方式としては主に2つであり、フィールド画面を歩いていると一定確率でエンカウントが発生するランダムエンカウントとフィールド画面に存在するモンスターのシンボルにぶつかるとエンカウントが発生するシンボルエンカウントの二つがある。
昔の作品ではランダムエンカウントのものが多い。フィールドを歩く毎にエンカウント率などの計算式に基づいたエンカウントが発生することになる。プレイヤーからすればいつエンカウントするか分からないという緊張感がある反面、エンカウントするかどうかが運に依存するため、戦闘が終わって一歩歩いたらまたエンカウント、という事態になることもあり設定次第ではプレイヤーのストレスになる可能性も有る。その為、モンスターの強さもそうだがエンカウント率の大小、というのはゲーム製作に於いて非常に重要な要素の一つである、と言えよう。
一方でロマンシング・サガやテイルズオブシリーズに採用されているのがシンボルエンカウントであり、こちらの場合はマップ上の敵に触れさえしなければエンカウントせずに済む、という意味でプレイヤーにとってエンカウントするかどうかの選択が与えられているのが特徴である。とはいえ、ゲームによっては敵がプレイヤーに向かって来る場合もあるため、エンカウントしないようにするにはプレイヤーの回避技術が問われる場合もある。またシンボルによってどのような敵が出てくるか分かる場合とシンボルはどれも同じでありどの敵がでるかが分からないという二つのパターンがある。近年では主に後者である。後者の場合敵のシンボルが非常に大きい場合もあり事実上回避出来ないというケースもある。
