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Papers,Pleaseの編集履歴

2021-07-12 23:47:08 バージョン

Papers,Please

ぺーぱーぷりーず

Papers,Pleaseとは、プレイヤーが1980年代の架空の共産主義国家における入国審査官に扮して主に入国希望者の書類審査を行うアドベンチャーゲームである。製作者はルーカス・ポープ氏 Microsoft Windows, OS X, Linux,iOS 用インディーゲーム

概要

Papers,Pleaseの舞台は、1982年に隣国「コレチア(Kolechia)」との長い戦争を終えて国交を再開したばかりの架空の共産主義国「アルストツカ(Arstotzka)」を舞台に、国境の町・東グレスティン(Grestin)の国境検問所に主人公が入国審査官として着任し(強制)、アルストツカに入国を希望する者の書類を審査し、入国を認めるかどうかを決めて行くと言う物である。


基本的な操作や画質

アドベンチャーとは言うものの主人公は基本的に国境検問所から動く事はない(銃を撃ったりする事もあるが)では何をするのかと言うと、パスポートや入国に必要な書類などを照合し、ミスのないように入国審査をする間違い探しの面が強い。ミスをすると入管省と言うところから通告が来て収入を減らされる事となる。

操作はマウスか手で行い、ゲーム内で検問所に設備投資すればキーボードのショートカットキーを併用できる。タブレットやスマホだと手でゲーム内のボタンを押すと似たような事が出来る。パソコンだと画面は上半分に屋外の入国ゲート付近、左下に入国希望者と対面する窓口、右下に書類等を読む机上の3つに分割され、タブレット系だと上が屋外、真ん中に窓口、下に書類置き場となっている。ゲームは一日単位で区切られ、一定期間をきちんと仕事をこなしつつ、無事に乗り切ることが目的となる。入国を許可する際は緑色のスタンプを、拒否する際は赤色のスタンプをパスポートに押して入国希望者に再度渡そう。

(スタンプは幾らでも押せるため気に食わない奴が居たら押しまくろう)

グラフィックは旧世代のコンピュータゲーム風であり、懐かしさを感じる人も居るのではないだろうか、旧世代とは言ってもキチンと映るためそこは安心して欲しい。


ゲームの流れ

主人公が検問所へ入るとまず先に広報と新聞を目にする事となる。審査の規則や留意事項は毎朝の公報によって変化するためキチンと目を通しておこう、また、新聞には世界観や指名手配犯の顔写真が載っているため、確認して損はないだろう。1日目(と言う名のチュートリアルに近いが)が終わると入国審査が本格的になる。2日目からはは不審点を「調査モード」で相手に質問したり、透視装置で性別や隠し持った武器を確認したり、指紋を照合するといった内容も順次追加される。もし入国希望者が武器を持ってたり暴れ出したりしたら「拘束」ボタンを押そう。そうすれば警備兵が入国希望者を拘束し、裏の建物へと連行する。

審査官は銃を撃つと言ったが、どのタイミングで撃つのだ?と思う人もいるだろう。検問所の壁は時々爆破させられたり、テロリストが壁を破壊しようと近づくため、その時に撃つことが出来る。撃てる銃は麻酔銃と殺傷用の銃である。弾数は非常に少ないが当たれば一発なので落ち着いて狙おう。因みに当てると手等が支給される。

1日が終わるとその日に審査を正しく終えた人数に応じて給与が支給される。一方で家賃と審査ミスの数に応じた罰金が徴収され、それが支払えなくなるとゲームオーバーである。また、食費や暖房費、病気の際の薬代などと言った事にも給料を支払う事となる。しかし家賃や罰金と違って前述した費用は払わない選択肢もある…が、家族の健康が損なわれたり、ひどい場合には亡くなったりもするため、注意しよう。余った給料は次に持ち越せたり、自身の検問所の設備を良くしたり、住んでる家を引っ越してランクの良い所に住めたりも出来る。(但し家を引っ越すメリットは無い寧ろ費用が増える)


入国を希望する者たち

アルストツカに入国する人々は様々で、観光や居住に労働、親戚に会いに来たりなどといった平和な物から、麻薬・武器密売人や革命組織の工作員、亡命希望者に殺人鬼などといった不穏な奴らもいる。平和的な理由だからと言ってパスポートや書類に虚偽があったり、実は武器や麻薬などを仕込んだりと気を抜く暇がない。しかし虚偽の理由や密輸をする者にも理由があるが、あくまでも入国を許可するのは君自身である。


主要キャラ

主人公

このゲームのプレイヤーキャラで、氏名など詳細は明らかでないが、作中後半の壁掛け写真でヒゲを蓄え、ガタイのいい様子が伺える。アルストツカの田舎町「ニルスク」の出身。志願ではなく勤労抽選制度によりグレスティン国境検問所の入国審査官に指名された人物。着任と同時に割り当てられた8等級の賃貸住宅に暮らし、妻と息子、義母、叔父の生活を自らの収入で支えている。またその他に妹と姪がおり、途中の選択次第で姪が扶養家族に加わる。爆弾解除をさせられたり大人のお店に誘われたり、革命を企てる人物との関係を持ったりするが、どのようなエンディングを辿るかはプレイヤーの判断に問われる。


カレンスク (Calensk)

物語序盤~中盤で登場する警備兵。不正を行った入国希望者を拘束した数に応じて拘束手当を融通してくれる。後に牢屋の看守へと配置転換となったが、2日に1度拘束手当を届けに妻が家を訪れる。爆発物の取扱にも詳しいようで作中プレイヤーに爆弾解体の指示を出し、解体に成功した爆弾を売却し、金を主人公と山分けする。


ディミトリ (Dimitri)

入国管理省(MOA:Ministry of Admission)に所属するグレスティン区画責任者。プレイヤーの上司に当たり、視察に来た際に審査官へ勤務成績に応じた表彰を渡しに来る。表彰は壁に掛けることが可能である。彼が来た際は私物の物は壁から外す事が懸命であろう。友人関係にある外交官の女性がいる。


セルジュ・ボルダ (Sergiu Volda)

物語中盤で配属されて来る警備兵。主人公と同じニルスク出身。6年間の戦争に参加しており、その際にコレチアでエリサと言う女性と知り合い恋仲になっており、作中終盤で彼女絡みのイベントが発生する。イベント終了後に配置転換となる。彼女と彼が会うにはプレイヤーの判断に委ねられている。


エリサ (Elisa Katsenja)

セルジュの恋人で、コレチア人。6年間の戦争中にセルジュと出会い恋仲となった。両親は既に死亡して孤独の身であり、作中後半セルジュに逢う為に国境検問所へやって来る。彼女は入国するには重大な問題を抱えているが、そこはプレイヤー自身の判断に委ねられている。


M.ヴォネル (M.Vonel)

アルストツカ情報省 (MOI:Ministry of Infomation)に所属する特別捜査官。レジスタンス組織「EZIC」(後述)について捜査を行っている。人当たりの良い態度で、メガネを掛けているが職務に忠実な人物であり、疑わしい行為が発覚した際は厳しい処罰を下す。しかし、主人公が職務に忠実であれば、多少の不正や賄賂は目を瞑るなどの度量もある。


EZICの使者 (EZIC messenger EZICスター組織)

アルストツカ政権の汚職蔓延に対抗し、新アルストツカ設立の為に暗躍するレジスタンス組織の使者。太陽のようなマークが描かれた緑色の仮面と緑色のパーカーが特徴であり、あまり会話をしない。作中、主人公に敵対組織の追跡のための工作員の入国許可、等革命遂行のために協力を依頼して来る。なお、使者は国境検問所に来るたびに体重や身長が異なるため毎回別人の使者が訪れていると考えられる。当初は一般人を巻き込むような過激派とは違うと自称しているが、ゲームの進行によっては徐々に暗殺やテロ敵対組織に雇われた殺し屋の殺害など過激な手段を用いるようになる。また舞台となる都市グレスティンがコレチアに奪われる事を危惧している。


ジョルジ・コスタバ (Jorji Costava)

オブリスタン出身と思われる麻薬密輸・密売人の中年男性。パスポートを所持しないまま入国審査を受ける、手製のパスポートで入国を試みたり、他人のパスポートを購入した上に違法薬物の密輸を試みるなどした挙句、アルストツカ法務省に国際指名手配までされる等問題を起こすなど、ある意味での常連であるが、憎めない性格で、ゲームの進行によっては主人公から個人的な会話をする事もある。複数のエンディングでキーマンとなる。作中、違法薬物の密輸や国際指名手配等で拘束されても賄賂を支払って短期間ですぐに釈放されていることから、警察関係者にも顔が知られているようである。


登場する国家


アルストツカ (Arstotzka)

このゲームの舞台となる共産主義国。ゲーム開始以前に隣国コレチアとの間で6年間に及ぶ戦争をしていたが終戦を迎え、同国と境を接するグレスティンの半分を正当に取り戻しコレチアを含む周辺国との国交を回復したばかりである。不法入国者やスパイの侵入、テロリズムの横行など治安は良くない。新聞の文章によると「パラディズナ」という都市に政府本部が置かれているという。


コレチア (Kolechia)

5カ国に国境を接する国家で、アルストツカと6年間の戦争を行った相手国。分割されたグレスティンのうちの西グレスティンを擁し、国交は回復したものの現在でもアルストツカとの睨み合いが続く。国情はアルストツカより酷い模様(セルジュ曰く、アルストツカの10倍は酷い)


オブリスタン (Obristan)

コレチアの北に位置する大国。ジョルジ・コスタバの出身国と思われる。雪が降る寒い国であるようだが、ジョルジがこの国を「いい場所」と評価しているなど、内情は多少安定している模様。とあるエンディングではこの国の審査官に会う事となる。


インポール (Impor)

コレチアの西にある国。作中、不平等な関税に関する抗議として、アルストツカからの輸入を禁止ししている。アルストツカは逆に全インポール人の入国を拒否する報復を実行している。都市の名前が日本語風になっているなど、東洋的な雰囲気を窺わせる国である。


リパブリア (Republia)

コレチアの北にあり、アンテグリアの西にある国家。作中でこの国の内情が語られることは殆ど無いが、トゥルーグロリアン(True Glorian)という街の存在が、アルストツカとコレチアに分割されたグレスティン同様にアンテグリアとの領有権紛争を暗示している。

本作の開発者であるLucas Popeが手をかけたフラッシュゲーム「The Republia Times」から、言論統制が行われており、アンテグリアとの軍事的衝突が度々行われているのが明らかになる。


合衆連邦 (United Federation)

アルストツカから最も遠く、オブリスタン・インポール・リパブリア・アンテグリアに国境を接する国家。作中、合衆連邦に亡命をしたい者を拒否した。また、ウイルスが流行したため、その対策が決定されるまでの1日間のみアルストツカは外交官を含む合衆連邦国民すべての入国を拒否する政策を取らされたりする。


コブラスタン (Cobrastan)

一度だけジョルジが使おうとした偽旅券に記載された「架空の」国名。その「手製」偽旅券の色使いなどから見ると、オブリスタンをモデルにしている。わざと入国を許可すると「コブラスタン国は存在しない」と通告通知が届く。(そらそうだ)


実写短編映画

please paperは実写短編映画化されており、YouTubeとSteamにて、本作を元にした「PAPERS, PLEASE - The Short Film」というタイトルで無料公開されている。作者公認のものであり、シナリオの執筆にも参加しているという。


関連イラスト

https://www.pixiv.net/artworks/43847810


別名・表記ゆれ

please paper



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