アルストツカに栄光あれ
概要
製作者はルーカス・ポープ氏。
Microsoft Windows、OS X、Linux、iOS用インディーゲーム。
入国審査官に扮して主に入国希望者の書類審査を行うアドベンチャーゲームである。
舞台は、1982年に隣国「コレチア(Kolechia)」との長い戦争を終えて国交を再開したばかりの架空の共産主義国「アルストツカ(Arstotzka)」。国境の町・東グレスティン(Grestin)の国境検問所に主人公が入国審査官として着任し、アルストツカに入国を希望する者の書類を審査、入国を認めるかどうかを決めて行く。
基本操作、画質
主人公は基本的に国境検問所から動く事はない(銃を撃つ事もある)。では何をするのかと言うと、パスポートや入国に必要な書類などを照合し、ミスのないように入国審査をする間違い探しの面が強い。ミスをすると入管省から通告が来て収入を減らされる。
操作はマウスか手で行い、ゲーム内で検問所に設備投資すればキーボードのショートカットキーを併用できる。タブレットやスマホだと手でゲーム内のボタンを押すと似たような事が出来る。パソコンだと画面は上半分に屋外の入国ゲート付近、左下に入国希望者と対面する窓口、右下に書類等を読む机上の3つに分割され、タブレット系だと上が屋外、真ん中に窓口、下に書類置き場となっている。ゲームは一日単位で区切られ、一定期間をきちんと仕事をこなしつつ、無事に乗り切ることが目的となる。入国を許可する際は緑色のスタンプを、拒否する際は赤色のスタンプをパスポートに押して入国希望者に再度渡すこと。
グラフィックは旧世代のコンピュータゲーム風。
ゲームの流れ
主人公が検問所へ入るとまず先に広報と新聞を目にする事となる。審査の規則や留意事項は毎朝の公報によって変化し、新聞には世界観や指名手配犯の顔写真が載っている。1日目(と言う名のチュートリアル)が終わると入国審査が本格的になる。2日目からは不審点を「調査モード」で相手に質問したり、透視装置で性別や隠し持った武器を確認したり、指紋を照合するといった内容も順次追加される。もし入国希望者が武器を持ってたり暴れ出したりしたら「拘束」ボタンを押せば警備兵が入国希望者を拘束し、裏の建物へと連行する。
検問所の壁は時々爆破させられたり、テロリストが壁を破壊しようと近づくため、その時に発砲可能。撃てる銃は麻酔銃と殺傷用の銃であり、当てると手等が支給される。
1日が終わるとその日に審査を正しく終えた人数に応じて給与が支給されるが、家賃と審査ミスの数に応じた罰金が徴収され、それが支払えなくなるとゲームオーバー。また、食費や暖房費、病気の際の薬代などと言った事にも給料を支払う事となる。家賃や罰金と違って前述した費用は払わない選択肢もあるが、その場合は家族の健康が損なわれ、最悪の場合は亡くなる。余った給料は次に持ち越せたり、自身の検問所の設備を良くしたり、住んでる家を引っ越してランクの良い所に住めたりも出来る(ただし費用が増える)。
入国希望者
観光や居住に労働、親戚に会いに来たりなどといった平和なものから、麻薬・武器密売人や革命組織の工作員、亡命希望者に殺人鬼などといった不穏な奴らもいる。平和的な理由だからと言ってパスポートや書類に虚偽があったり、実は武器や麻薬などを仕込んだりと気を抜く暇がない。虚偽の理由や密輸をする者にも理由があるが、あくまでも入国を許可するのは君自身である。
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