人造人間(じんぞうにんげん)とは、主に人によって製造された、人間を模した機械や人工生命体。
人型のロボット、アンドロイド、バイオロイドなどの総称である。
概要
古来より、機械のような特徴をもつ「無機的人造人間」と、
生物のような特徴をもつ「有機的人造人間」の両方があった。
いずれの人造人間も、人間と同等の「心」をもつ存在として描かれるものとそうでないものがある。
遍歴
無機的人造人間の元祖としてはギリシア神話のタロスやファンタジーによく登場する「ゴーレム」などがある。
有機的人造人間の代表的なものにはホムンクルス、「フランケンシュタインの怪物」など。
アンドロイド
アンドロイド (android)はヴィリエ・ド・リラダンの小説『未来のイヴ』に初めて登場する。
ギリシャ語で「男性」を意味する andro と、「もどき」を意味する oid(接尾語)の合成語。
アンドロイドは厳密には男性を指すため、女性型人造人間はガイノイド (gynoid)と呼ばれる。
アンドロイドというものは生体医工学の極致である。それは発生当初から「人の代わりに働くもの」として定義されているロボットとは、その構想において一線を画し、道具としての意味はもたない。
バイオロイド
バイオロイド (bioroid)は、有機的人造人間のことを指す用語である。その中でもバイオテクノロジーなどの科学技術で造られたものを指すことが多く、オカルト的な手段で造られたホムンクルス等を指すことは殆どない。
人間を遺伝子操作によって過酷な環境下へ適応させた新人類をこれに含めることもある。