概要
五百年前に降臨し、世界の理を歪めた八人のプレイヤー。
現在の位階魔法なども彼らが世界の理を歪めて作り出したもので、『始原の魔法(ワイルド・マジック)』が失われる原因を作った張本人達だが、そのギルド武器を守っている理由は不明。
当時の竜王達がこぞって戦いを仕掛けたが、最終的に竜王側の敗北に終わる。
その後、八欲王は圧倒的な力で世界を支配したが、仲間割れを引き起こし全滅した。
人間よりも優れた身体能力や文明を持つ種族が存在するにも関わらず彼らが大陸を支配していないのは、五百年前に大陸を支配しようと動いた八欲王との抗争で、種としての力が落ちたためである。
また、八欲王はある意味人間種を優遇する傾向があったため、亜人種や異形種を狩り殺した事も理由の一つ。
おとぎ話としての伝承
「五百年前、空よりも高い身長を持つとも、竜のようだとも言われる八欲王という存在が現れた。彼らは瞬く間に国を滅ぼし、圧倒的な力を背景に世界を支配していった。だが、彼らは欲深く互いのものを欲して争い、最後は皆死んでしまった」という内容の物語となっている。
内容が内容なだけにおとぎ話としての人気は非常に低いが、ある程度の知識がある人間なら知っている。
エリュンエンティウ
エ・ランテルより遥か南の砂漠の真ん中に存在する、八欲王が作り出したとされる浮遊都市。都市の上に浮遊した城があり、その城から無限の水が流れ込んでいる。しかも都市全域が魔法的結界に包まれており、砂漠の真ん中とは思えない程。
かつて八欲王が作り上げた国の首都にして最後にたった一つ残った都市であり、桁の違う魔法の武具を装着した三十人の都市守護者なる人物達が守っている。この都市には八欲王の残した超級のマジックアイテムがあり、唯一十三英雄のみが幾つか持ち出す事を許可されたという。
なお上述のアイテムの中にあるかは定かではないが、八欲王が持っていた無数の強力なアイテムの中で最も力を持つとされる物として、『無銘なる呪文書(ネームレス・スペルブック)』と呼ばれる魔法書が存在する。
この書物には新たに生み出された魔法も自動的に書き込まれていき、あらゆる魔法が全て記載されているという。しかし強固な魔法の守りがある為、正当な所有者以外は触れる事すら出来ない。
都市の名前はその都市がある辺りの古語で、『世界の中心にある大樹』という意味らしいが、これは北欧神話における『ユグドラシル』の詳細と一致している。
アインズは、この都市を最も警戒すべき対象として挙げている。