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A-7の編集履歴

2012-01-20 19:06:39 バージョン

A-7

えーなな

アメリカ、LTV社によって開発された攻撃機。核兵器の運用能力や超音速飛行は要求されず、代わりにA-4の倍の搭載量と、広い戦闘行動半径を求められていた。発注した海軍だけでなく、空軍でも使用された。また、ギリシャ・ポルトガル・タイでも採用された。

『F-8の設計図を踏んづけて出来たヤツ』

1962年、アメリカ海軍はA-4の後継として超音速攻撃機を構想していた。

しかし超音速攻撃機は高価になることが予想されたため、

亜音速の攻撃機で、しかも安価で1967年には運用開始できる事とされた。


国内数社のメーカーに要求仕様を提示し、その中からLTV社が受注を勝ち取った。

機体はF-8をベースとし、要求仕様に合わせて再設計している。

例えば亜音速飛行のため、主翼の後退角や機体の全長などが変更された。


中でも主翼は大幅に変更され、F-8のような主翼の角度変更機構は廃止された。

その代わりに主翼のフラップが増設され、

主翼厚を増すと共に翼内燃料タンクも増設された。

エンジンも新型のターボファンエンジンとなった。

F-111と同じTF-30エンジン)


活躍の数々

要求仕様の通り、1966年10月には部隊配備が開始された。

しかし機体の下に大きな吸気口があるため、

カタパルトの蒸気でコンプレッサーストールになり易い不具合があった。

この不具合にはエンジンの換装しかなく、程なくB型が開発されている。


コンプレッサーストール

ジェットエンジンは外部の空気を取り入れ、風車(タービン)で圧縮して燃焼させる。

この風車を複数利用した空気圧縮機は、「コンプレッサー」と呼ばれている。

入ってきた空気は、タービンの各段で徐々に圧縮されていく事になるが、

これが円滑に働くためには『設定されたエンジン回転数を保つ』ことが必要になる。

空気を正常に圧縮できなくなるからである。

コンプレッサーストールとは、このバランスが崩れて出力が急激に落ちる事である。

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