Adobe Illustrator

あどびいらすとれーたー

Adobe社が開発および販売を行っている業界標準のベクターグラフィック編集アプリケーション

Adobe Illustrator（アドビイラストレーター）は、Adobe Systems社が販売するベクターグラフィックス編集アプリケーション（ドローツール）である。略称は「イラレ」や「Ai」など。

ネイティブフォーマットは「.ai」。

最新バージョンはCS5.1。

概要

特徴はベクター形式によるデータとベジェ曲線による描画で、最初はとっつきにくいが慣れれば思い通りの線を引いたり、正確な図形を描いたりする事ができる。

ベクターデータは解像度に依存しない為、ベクター形式の画像（.svg）だといくら拡大しても画質が劣化しない。また、ファイル容量が軽いのも長所である。

主として特大サイズでの制作が見込まれるロゴ制作（企業や商標など）で多く用いられている。

また、広告デザインやストリート系のイラストの世界では、このソフトが主流となっている。

デザイナーはPhotoshopと併用することも多く、プラグインを追加することでCADや3DCG機能への拡張も可能。

Photoshopの様にフォトレタッチ等、直接ラスターデータを扱う事はできないが、「ファイル」→「配置」で容量を重くする事無く、ラスターデータを配置する事は可能。但しその場合、リンク切れを起こさない様、イラストレーターのファイルと画像ファイルをあらかじめ同じフォルダに入れておく必要がある。

またイラスト以外では、テキスト機能やレイアウト機能もかなり充実していて、一枚物のチラシや、ページ数の少ない冊子等の場合、このソフトで版下を作る事が可能である。

更にCS2から、ライブトレース機能とライブペイント機能が追加され、ベジェ曲線が描けなくてもベクターデータを作成する事ができる様になった。

デザイン会社ではこのソフトが使える事は必須な所も多く、使えると便利なソフトと言える。

pixivにアップロードする場合はJPEG、GIF、PNGへと変換しなくてはならない為、それらのイラストはビットマップ画像となってしまっている事に注意。

1986年よりMacintosh版で一般へリリースされ、1989年にはWindows版もリリース。