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獣電鬼の編集履歴

2022-05-30 16:58:31 バージョン

獣電鬼

じゅうでんき

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する怪人・ヒトツ鬼の一体。

「モット構エ~!構ッテクレ~! アタシャ寂シインダァ!構ッテクレェ~!!」

「誰カ構エェ~!! 構エ、構エェェッ!!」


CV:原扶貴子

スーツアクター:井口尚哉


データ

身長/194cm

体重/245kg

スキン/ブレイブインマスク


概要

街の迷惑クレーマー房子「自分に構ってほしい」という欲望を叶える為に誕生した、獣電モデルのヒトツ鬼


獣電鬼獣電鬼

ベニツ鬼が、ティラノサウルスを模した仮面を始めとした、民族衣装あるいはサンバ衣装風のスキン・ブレイブインマスク”を纏った姿。顔の仮面は真正面から見たティラノサウルスの顔をディフォルメした物だが、コミカルな第一印象の一方で周りを威嚇するかの様に感じられるデザインで、宿主の「構ってほしいが自分のワガママや好き勝手も許してほしい」という身勝手な願望や「極端に威圧的で攻撃的な言動で『寂しいから構ってほしい』という本心を覆い隠している」という本質を端的に表しているとも言えよう。

その上で頭部はティラノサウルスのトサカを模した黄色い羽根飾りをあしらい、脇からは先端が充電池で留められた長髪が複数房垂れ下がっている…が、その充電池をよく見ると使い捨てであるボタン電池を三つ繋げてそれっぽく見せ掛けているだけである事が分かる。また、両肩がティラノサウルスの頭骨となった胸鎧も装着している。

描写は無かったが、変貌時に「迯」髮サ謌ヲ髫」(獣電戦隊)の文字化け獣電戦隊キョウリュウジャーのクレストが浮かび上がると思われる。


どこかで聞いた様なサンバの音楽に乗って踊りながら現れ、既視感のあるステップを踏みつつ、長髪の先端より荒れて誰にも止められない鮮やかな七色の電撃を撒き散らしながら、自分に構って欲しいと泣き叫んで人々に襲い掛かる。

その性質上攻撃そのものは非常に激しいのだが、その行動は本人にとっては「構ってもらいたいがための自己主張」であり戦闘をしている自覚がなく、自身を仕留めようとする相手を見分けたりその場から逃げるといった危機回避能力も皆無な為、撃破する事は非常に容易い。


活躍

街の各地で構って欲しくて周囲に嫌がらせを行う房子だったが、介人へ恭しく手の甲にキスされる謝罪で有頂天になった一方で、美容室で絡んだにはスルーされ、バーゲン会場で他の客が手にとった商品までかっさらい自身の力を誇示するとそれが他の女性客の反感を買い『帰れ』コールを浴びせられる。


「…本当は寂しいんだ。旦那は死んで、息子は家出、誰も構ってくれなくて…。だから、ダカラ…ウゥゥゥゥッ……!!」


わざとクレームをつける事でしか対人関係を築けず、一人寂しさで思い詰めた結果ヒトツ鬼に取り憑かれて獣電鬼に変貌。人を超えた自己主張の鬼と化し電撃を放ちながら屋外に現れ、あっちこっちにどんどん噛みつきながら荒ぶりまくる。


「構ッテェ~!モット、モットォォ!!」

ドンモモ「構うか~っ!!」


そこにドンモモタロウにチェンジしたタロウが参戦、痛烈な欠点指摘と嘘がつけない体質ゆえに褒めれない点から他のドンブラザーズメンバーがボイコットする中で孤軍奮闘。しかしそこに元老院の情報から滅亡したドン家の生き残りを始末すべくソノイが乱入、激しい技のぶつかり合いの衝撃で両者変身解除、お互いが敵同士だったと知ってしまう。


「誰カ構ッテェェェ~〜ッ!!」

ドンモモ「楽しもうか…」


二人は未練も見せず決別、別れの挨拶を交わした後、タロウは再び戦いの場に戻り獣電鬼と交戦。上段から袈裟斬りを喰らわす。

そこに脳人の残りの2人(と、ボイコットの件を知らなかったイヌブラザー)が現れ、脳人2人に襲われドンモモが窮地に陥る一方、獣電鬼はイヌを相手に電撃を放って追い立てる。


しかし、様子を物陰より窺っていたボイコット中の残りのメンバーがこの不利な状況を見兼ね、戦闘に加わり体勢を立て直す。そして脳人を追い払ったドンモモの放った銃撃で獣電鬼はイヌより引き剥がされ、最期はロボタロウにチェンジしたドンブラザーズが放つ、矢継ぎ早の必殺の『前人未桃・打ち上げロボタロウ』を食らい敗北・爆散した。


だが房子の欲望が更に暴走し脳人レイヤーへ積み重なった事で、獣電鬼ングへと変貌。ドンブラザーズもドンオニタイジンへと合体しこれを迎え撃つ。


房子

夫に先立たれ、息子に家出された女性。それ故に寂しくて誰かに構って欲しい気持ちの裏返しから喫茶どんぶらや美容室、デパートのバーゲン会場で迷惑行為の数々を働いた。


「人から構われたい」がために傍若無人に振る舞っては騒ぎを起こす非常に短絡的かつ自己中心的な人物ではあるが、「あたしだって好きでこうなった訳じゃない」と吐露するなど内心自分の言動に思うところも持っている様子。

獣電鬼に憑かれるまでは1人の時にしか「寂しい、構われたい」という本心を口にせず、人前では終始高圧的に振る舞っていたあたり、人に弱みを見せたくないというプライドの高さがこういった言動の根底にあるのかもしれない。

構ってくれと叫びながら電撃を撒き散らして人々に危害を加える獣電鬼の行動は、「誰彼構わず噛み付くことでしか自己主張や他人とのコミュニケーションができず、その結果余計に孤独を深めてしまう」という房子の抱える問題を端的に表したものとも言えるだろう。


ドンブラザーズに倒された後、困惑した表情で目覚めて何処かへと立ち去った。

欲望が解消されたのでしばらくクレーマー活動は鎮静化されると思われるが、活動の過程で寂しさを解消するのに必要な人脈や他者からのイメージをズタズタに壊してしまっていると思われ、再出発するには相当の努力と苦労が必要なのが予想される。それでも彼女の未来は彼女自身の行動に懸かっているのだ。


余談

モデルとして使われた戦隊は獣電戦隊キョウリュウジャーガブリボルバー(およびガブガブリボルバー)の待機音のサンバのリズムが流れる等その意匠がある。現状唯一モチーフの戦隊のSEが使われているヒトツ鬼である。またよく見ると、顔はまんまキョウリュウレッドのマスクをアレンジした様な造形であり、『ガブティラ人間』をイメージした物と推測される。

また、このヒトツ鬼の登場により(ゼンカイジャー以外の)センパイジャーモデルのヒトツ鬼はフルコンプリートとなった。


更にデーボス軍の要素も入ってると思われ、仮面みたいな頭部は百面神官カオス、様々な器物や要素を組み合わせた派手でコミカルな容姿はデーボモンスターを連想させる。

また、最後まで一人のまま終わってしまったのはキョウリュウジャーとは敵ながらもわかり合えたデーボスの主要幹部4人の反存在とも言える。


オリジナルのレッドは破天荒ながら自然と人に好かれ周囲を引っ張る好人物だったが、こちらは人に構われたいという願望から傍若無人な行いを繰り返して孤独になってしまう等対照的な関係となっている。上記の『帰れ』コールも、合体待機音が応援のコールであり初合体で人々から応援されたギガントブラギオー及びギガントキョウリュウジンのコールとの対比になっている。


また本エピソードでは他のドンブラザーズ(翼/イヌブラザー除く)とのコミュニケーションがうまくとれずに悩むタロウとの対人関係も描かれており、その点において房子は彼と同じとは言わずとも共通する欠点を持っているとも言える。

他にも、キョウリュウジャーも当初はドンブラザーズの様に互いの素性を隠していたが、レッドによってまとまっていったのに対し、ドンブラザーズは現時点ではバラバラなままという点もまた対比となっている。


関連タグ

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ヒトツ鬼 雷属性

獣電戦隊キョウリュウジャー

かまってちゃん

充電器:同音異義語

騎士竜鬼:同じく恐竜スーパー戦隊モデルのヒトツ鬼。

特命鬼:「寂しさを紛らわしたい」という欲望を叶えるために誕生したヒトツ鬼の前例。


ゼツメイツ:元ネタにおける悪の戦隊。


恐竜怪人キョウリュウシンカ獰猛の戦騎Dドグラニオ・ヤーブンデストラ・マッジョゴーシュ・ル・メドゥ:恐竜モチーフの歴代の戦隊怪人。この内獰猛の戦騎Dはキョウリュウジャーと戦った敵の一人である。


ジコチュー:自己中から生まれた怪人。ちなみに登場する作品はモチーフとなった戦隊とニチアサ同期である。

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