概要
オラリオの冒険者たちがいずれ達成しなければいけない三大クエストの一角にて、最後の一つ。
太古の昔、ベヒーモスやリヴァイアサンと共に大穴より放たれた漆黒の竜。『迷宮神聖譚(ダンジョンオラトリオ)』最終章に登場し『黒き終末』、『生ける厄災』と言われている。
神々が下界に君臨する前、英雄史上最強と謳われる人物により片眼を奪われ、オラリオの地から遠ざけられ、今も世界の果てにて存命である。
その際、落ちた鱗(祠でまつられるほどのサイズがある)は地上のモンスターへの魔除けとして、エダスの村を始めとした集落にて崇められている。
これを討伐した者は、名実共に『最後の英雄』の名を冠することになる。
かつて神時代の象徴たる【ゼウス・ファミリア】、【ヘラ・ファミリア】の二大派閥が討伐に失敗し、壊滅させられた最強の「黒きモンスター」。
この二柱が落ちた事によって、オラリオのその後の情勢には大きな影響があり、全滅状態に陥ったゼウス、ヘラの両主神はオラリオを追放され、その後にフレイヤ・ファミリア、ロキ・ファミリアの二大ファミリアが台頭。また、その抑止力を失った影響により、活動を自粛していた闇派閥が活発化し暗黒期が到来。
さらにディックス・ペルディクスが異端児(ゼノス)の存在を発見したのも、この頃らしい。
加えて、本作のヒロインアイズ・ヴァレンシュタインの過去に深く関わりのあるモンスターである。
「アエデス・ウェスタ」で判明したことによると、黒竜討伐の失敗は神々にとってもかなりの想定外だったらしく、『オリンピア』の穢れた炎の除去は本来、黒竜討伐の後に行われるはずだった模様。
その為、プロメテウスはこの失敗を誰よりも悲しみ、ゼウスも負い目をずっと感じていたと言う。