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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

だんじょんにであいをもとめるのはまちがっているだろうか

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違ってるだろうか」とは、2013年よりGA文庫にて刊行されているライトノベル。作者は大森藤ノ、イラストはヤスダズヒト。
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概要

著:大森藤ノ、イラスト:ヤスダスズヒト、によるライトノベル。略称は「ダンまち」。

第4回GA文庫大賞〈大賞〉受賞。既刊は本編19巻、外伝14巻、短篇集3巻、特定のキャラの外伝が2本。

英語版でのタイトルはIs it wrong to try to pick up girls in a dungeon


2018年10月にArcadiaの書籍化作品としては初のシリーズ累計発行部数1000万部を突破した。

その後は2024年3月時点では1700万部を突破している。

因みによく間違われやすいが、本作は小説家になろう発ではなくArcadia発である。(後から小説家になろうにも掲載はしていた

そして、webに投稿されていたダンまちが『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 理想郷譚(プロトタイプ)』として、原作10周年記念プロジェクトの公式HPに掲載されている。


タイトルやイラストで誤解されがちだが、内容は英雄に憧れるだけだった主人公が様々な人物と出会い、仲間と共に冒険に挑みながら本物の英雄に成長していくという熱血かつ王道的なストーリー。またシビアな部分もあり、一部の人間達による悪意のある行為や、種族間の因縁や差別、身売りされる女性や恩恵を逆手にとった支配、国家間のにらみ合いなどといった明確な『悪』以外にも問題や危険を多く描かれている。その騒動に巻き込まれ、幼い子供などを含む無関係な一般人や、主要人物と近しい人物が死亡する時もあり、特に外伝は『闇派閥(イヴィルス)』との抗争がメインとなっていたためそういったシーンが多く、本編でも主人公達が成長していくにつれ同じような危険な場面が増えてきており、実際最終的には事なきを得たが、目の前で守ると誓った存在が一度は死亡してしまうという展開も起こっている


作者曰く、タイトルの『ダンジョンに~』という題名はプロローグのタイトルで、本来は書籍前に改題した『眷族の物語(ファミリア・ミィス)』という題名にするつもりだったと何度か呟いている。しかしながら、現在のタイトルの中に入っている『出会い』というワードは、作中においても重要な要素の一つとなっている。


そして基本的にこの物語は、ベル・クラネルという一人の少年の一年間の冒険の軌跡である為、外伝も合わせれば三十巻近く出ているが、時系列的には未だに半年しか経っていない。


コミカライズの本編が『ヤングガンガン』にて連載中。作画は九二枝氏

10巻まで発売されていたが、2018年に理由は明かされていないが突然休載となり、現在も連載の目途が立っておらず、事実上の打ち切り状態となる。だが、2019年12月より作画を矢町大成に交代し、原作7巻である「春姫編」から連載が再開された。既刊5巻。

外伝『ソード・オラトリア』のコミカライズ(作画・矢樹貴)が『月刊ガンガンJOKER』にて連載中。既刊26巻。

『ファミリアクロニクルepisodeリュー』(作画・桃山ひなせ)が『ガンガンONLINE』にて連載された。全6巻。

『ファミリアクロニクルepisodeフレイヤ』(作画・桃山ひなせ)が『マンガUP』にて連載された。全5巻。


また、アプリ『メモリア・フレーゼ』にてepisodeリューがフルボイス付きで実装されており、2021年の冬からはepisodeフレイヤが実装を開始した。

また、イベントの一つだった「聖夜の夢想歌(トロイメライ)」(作画・汐村友)が『マンガUP』にて連載中。既刊3巻。


テレビと映画で、アニメ化がなされている。これに関する詳細は後述。


ストーリー

迷宮都市オラリオ――『迷宮(ダンジョン)』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。

未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。

人の夢と欲望が全て息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出逢った。

「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」

「はいっ! 僕は強くなります!」

どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。


これは、少年が歩み、女神が記す、

――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――


登場人物

ダンまちの登場キャラクター一覧を参照。


世界観・用語

世界観

三千年以上前、ダンジョンと呼ばれる巨大な大穴から無限に産み出されるモンスターによって多くの人々が蹂躙されており、モンスターと戦った英雄たちの活躍が、様々なお伽噺(英雄譚)として現代に伝わっている。種族間の垣根を越えるまでは止めどなく溢れてくる物量に一度は絶滅寸前まで追い込まれている為、人々の間ではモンスター=悪は共通認識として浸透している。そして、千年前に一人の大英雄がなし得たある偉業によって天界から神々が降臨し、『神の恩恵(ファルナ)』をもたらし、眷族となることで、人類がモンスターを退けていくようになっていく。そして神と眷族となった人間が『ファミリア』を組織し、多くのファミリアがオラリオに集い、世界の中心であり謎多き迷宮の攻略に日々挑み続けている。


神時代

約千年前、ダンジョンに蓋をした後に神々が現れ、ファミリアが作られるようになってから、現代にいたるまで使われている時代の名称。


天界より降り立った不変不滅の超越存在(デウスデア)ウラノスのように千年前から下界にいる神もいれば、ヘスティアのように最近下界へ降臨した神もおり、下界の住人に神の恩恵を与えて強化できる。常に発する神威から一見して神と判別できる。下界の住人達の嘘を見分けられる。下界では神の力の使用を禁じられており。致命傷を与えられると神の力が自動的に発動して天界へ強制送還され、再び下界へは降臨できないとされる。


ファミリア

「神の眷族」の意味であり、下界に降りた神が神の恩恵を与えた人々を集めて組織した集団。ファミリアの主である神は主神と呼ばれ、主神の名を冠して呼ばれる。オラリオでのファミリアは大抵は冒険者をメインにした探索系ファミリアだが、商業系や医療系、食糧生産を担っている派閥も存在する。

都市外には上記の通り、国家系ファミリアと呼ばれる派閥の属性の中でも最大の規模と繁雑さを誇る(つまりは国単位位で構成された組織)物も少なからず存在する。

さらに『闇派閥(イヴィルス)』という邪神と呼ばれる神が統べる犯罪者集団も確認されている。


神の恩恵(ファルナ)

上記の通り、神が眷族達に与える恩恵。神が下界に君臨した事によって、神時代開幕と共に発展した物。授かった時点で常人離れした身体能力にスキルなど、様々な効果が得られる。但しあくまで『促進剤』に過ぎないため、器の昇華(ランクアップ)は本人次第。類い稀ない努力と無謀ともとれる冒険が求められる。どの冒険者も最初はLv.1から始まる。


モンスター

ダンジョンから産まれ落ちる人間の敵。

詳細はダンまちの登場モンスター一覧を参照。


単位

キロに値するK(キロル)、グラムに値するG(グラッド)、メートルに値するM(メドル)、センチに値するC(セルチ)が存在する。


ヴァリス

作中で使われる通貨。詳細は不明だが、50ヴァリスあれば満足な食事がとれ3000ヴァリスあればヘスティアが2週間生活できるらしい。オラリオではもちろん、ラキア王国やオリンピアといった国外でも使われる模様。『学区』では、「ラグナー」という独自の紙幣通貨が使われている。


魔石

ダンジョンのモンスターから採れる石。オラリオの収入源の一つで、ヴァリスと交換できる。魔石を使った機械(エレベーター、照明、シャワー等)も作られている。


冒険者

神の恩恵を授かり、ダンジョンに潜り、モンスターと戦い、そこから得た収入で生計を立てる者の総称。

Lv.1が下級冒険者、Lv.2が第三級冒険者、Lv.3~4が第二級冒険者、Lv.5から上が第一級冒険者に分類されている。また、Lv.2に上り詰めた時点で既にベテランであり、大雑把に上級冒険者と纏められる事もある。


種族

一般的な人間である只人(ヒューマン)をはじめ、亜人(デミヒューマン)のドワーフ、エルフ(ハイエルフ・ダークエルフ)、アマゾネス、獣人、小人(パルゥム)など様々な人種が存在する。特に獣人は犬人(シアンスロープ)、猫人(キャットピープル)、狼人(ウェアウルフ)、猪人(ボアズ)など数多くの人種が存在する(牛人は何故か男性だとブルズ、女性だとカウズと呼ばれている)。また、ヒューマンとアマゾネス・獣人以外の亜人の間に生まれた者を半亜人(ハーフエルフ、ハーフドワーフなど)と呼ばれている。

人種のるつぼであるオラリオや『学区』ではさほどではないが、それ以外ではエルフは他種族を見下したりと種族間の対立もある模様。


地理・組織

物語の中心となる舞台。世界で唯一「迷宮」が存在する「迷宮都市」。

詳しくは個別記事へ。


物語のもう一つの中心舞台であり、作中で最も重要な存在。詳しくは個別記事へ。


  • メレン

オラリオ南西部に存在する、ロログ港湖畔に位置する港町。漁業が盛ん。


  • ラキア王国

男神アレスが治める、オラリオ西部に存在する国家。他国や他都市に戦争を仕掛ける軍事国家で、60万を超える全ての軍人は神の眷族だが、ダンジョンが無いためにステイタスは低い。


  • テルスキュラ

女神カーリーが治める、オラリオの東南に位置する断崖絶壁に囲まれた半島を領地とするアマゾネスの国家。男子禁制のためアマゾネスの聖地と呼ばれる。真の戦士を目指して眷族たちは互いに殺し合いの研鑽を積んでおり、ダンジョンは無いが眷族達のステイタスは高く、オラリオの上級冒険者にも匹敵することから世界勢力の一つとなっている。


  • 魔法大国(アルテナ)

その名の通り、魔法使いが強い権力を持つ魔法国家。多くの力ある魔法使いを有するオラリオを目の敵にしている。


  • シャルザード王国

episode​フレイヤに登場した砂漠の国。


  • オリンピア

『メモリア・フレーゼ』に登場。この世界で最も古い古代都市。3000年前に天界から落ちた火を中心に作られた。


  • 朝廷

作者のTwitterで判明。極東の国そのものが、ファミリアの超巨大派閥。


  • メイルストラ

『メモリア・フレーゼ』の四周年イベント「アエデス・ウェスタ」にて、名前だけ語られた歌劇の国。

アフロディーテが現在、在住している国らしい。


  • ベルテーン

『メモリア・フレーゼ』に登場した国家系ファミリア。外部とのやり取りを滅多なことでは行わない田舎で、国家系とは言ってるものの村くらいの規模しかもたない、小さな集落らしい。


正式名称は『海上学術機関特区』。

かつて海の覇王(リヴァイアサン)討伐にも使われた超巨大船『フリングホルニ』を校舎とし各地を巡る移動教育機関。

小説版『アストレア・レコード』では、『大抗争』が勃発した七年前には大陸の遥か東方にいた模様。


  • 剣製都市ゾーリンゲン

本編の5年前に、リュー・リオンの必死の懇願でオラリオから去った女神アストレアが、いつかリューの助けになるかもしれないと考えて新たな【アストレア・ファミリア】の本拠地とした、世界きっての『刀剣製造都市』。

本編15巻で、ラキア王国を飛び出したヴェルフ・クロッゾが一時期滞在していた都市でもあり、ヴェルフはこの都市の鍛冶場でヘファイストスと初めて邂逅した。なお、その時の名称は「剣製都市ゾーリンガム」と描写されていた。


余談

作者である大森氏は「かわいい女の子はもういいから、渋いドワーフやイケメンのエルフも書きたい」と、劇中劇でコメントしている。これが本当かは不明だが、容赦なくキャラクターをぶっ殺したいのを止められたりするなど、編集部との間にささやかな対立はある模様。


アニメ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(アニメ)を参照。


理想郷譚 プロトタイプ(WEB版)

デビュー前Arcadia(小説投稿サイト)投稿時の原稿を10周年記念復刻連載。理想郷譚

続編に『妖精の枝史』がある。

相違点の一つWEB版のリューと『妖精の枝史』の成り立ちはリュー・リオンを参照。


関連タグ


#コンパス:2020年7月にコラボイベントが開催。アイズ・ヴァレンシュタインがプレイアブルキャラクターとして実装された。


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