概要
2002年に新設された米国西海岸の芝オークス・アメリカンオークス。当時国際招待レースであったこのレースに、前年のダンスインザムードに続いて日本馬が遠征することになった。オークス馬シーザリオである。オークスに続いて福永祐一騎手の手綱となった。
出走表
10番が出走取り消しになり12頭建てで行われた。シーザリオは大外枠。
馬番 | 馬名 | 騎手 |
---|---|---|
1 | メモレッテ | K.デザーモ |
2 | ハロードドリーム(GB) | |
3 | ザッツワットアイミーン | |
4 | イスラコジーン | |
5 | メリョールアインダ | J.ヴェラスケス |
6 | ルアスライン(IRE) | |
7 | シルヴァーカップ(ITR) | |
8 | シルクアンドスカーレット(IRE) | M.エスピノーザ |
9 | スウィートファイアバード(IRE) | |
11 | スリーディグリーズ | |
12 | シンハリーズ | |
13 | シーザリオ(JPN) | 福永祐一 |
展開・結果
イスラコジーンが逃げる形になり、ザッツワットアイミーンとシーザリオがすぐ後ろを追走。1番人気のメリョールアインダは後方に控えた。イスラコジーンは400m23秒33、800m46秒38と速いペースで進行。3コーナーでイスラコジーンがいっぱいになり失速、続いてザッツワットアイミーンもいっぱいになりシーザリオが持ったまま先頭で直線を迎えると、そこからは一気に突き放して、中団から上がってきたメリョールアインダに4馬身差をつけ1着でゴールイン。日本馬によるアメリカG1の初勝利となった。
このレースの英語版実況が発した「Japanese Super star!! Cesario!!」のフレーズは非常に有名。
着順 | 馬名 | 着差 |
---|---|---|
1 | シーザリオ | |
2 | メリョールアインダ | 4 |
3 | シンハリーズ |
動画
(現地実況)
(日本語実況)
その後
本レースはシーザリオを含め、後に日本のG1馬の母となった馬が4頭出走していた。
- シーザリオはこのレースが結局ラストランとなり繁殖入り。産駒から菊花賞馬エピファネイア(父シンボリクリスエス)や皐月賞馬サートゥルナーリア(父ロードカナロア)などG1馬3頭を設けた。
- 3着のシンハリーズ(次走デルマーオークスでG1勝利)、逃げ潰れて9着だったイスラコジーンは引退後輸入され、シンハリーズからはオークス馬シンハライト(父ディープインパクト)、イスラコジーンからは皐月賞馬イスラボニータ(父フジキセキ)が出ている。
- シルクアンドスカーレットの産駒エイシンアポロン(父ジャイアンツコーズウェイ)も輸入されてG1馬になった。
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