「Melhor Ainda is eight lengths,from the Japanese Superstar!Cesario!!」
メリョールアインダは8馬身後方、先頭はザ・ジャパニーズスーパースター!シーザリオ!!
概要
2002年に新設された米国西海岸の芝オークス・アメリカンオークス。当時国際招待レースであったこのレースに、前年のダンスインザムードに続いて日本馬が遠征することになった。オークス馬シーザリオである。
コースはカリフォルニア州ハリウッドパーク競馬場の芝10ハロン(≒2011.684m)。
鞍上はオークスに続いて主戦騎手・福永祐一が手綱を取る。
出走表
10番が出走取り消しになり12頭建てで行われた。シーザリオは大外枠。
馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | メモレッテ | K.デザーモ | 8 |
2 | ハロードドリーム(GB) | P.ヴァレンズエラ | 12 |
3 | ザッツワットアイミーン | D.フローレス | 9 |
4 | イスラコジーン | C.ナカタニ | 11 |
5 | メリョールアインダ | J.ヴェラスケス | 1 |
6 | ルアスライン(IRE) | R.ダグラス | 5 |
7 | シルヴァーカップ(ITR) | G.スティーヴンス | 4 |
8 | シルクアンドスカーレット(IRE) | V.エスピノーザ | 7 |
9 | スウィートファイアバード(IRE) | A.ソリス | 6 |
11 | スリーディグリーズ | J.ベイリー | 2タイ |
12 | シンハリーズ | G.ゴメス | 10 |
13 | シーザリオ(JPN) | 福永祐一 | 2タイ |
展開・結果
イスラコジーンが逃げる形になり、ザッツワットアイミーンとシーザリオがすぐ後ろを追走。1番人気のメリョールアインダは後方に控えた。イスラコジーンは400m23秒33、800m46秒38と速いペースで進行。3コーナーでイスラコジーンがいっぱいになり失速、続いてザッツワットアイミーンもいっぱいになりシーザリオが持ったまま先頭で直線を迎えると、そこからは一気に突き放して、中団から上がってきたメリョールアインダに4馬身差をつけ1着でゴールイン。日本馬によるアメリカG1(北米G1)の初勝利となった。
このレースの英語版実況が発した「Japanese Superstar!Cesario!!」のフレーズは非常に有名。
着順 | 馬名 | 着差 |
---|---|---|
1 | シーザリオ | |
2 | メリョールアインダ | 4 |
3 | シンハリーズ | 1 1/2 |
4 | ルアスライン | 1 |
5 | スリーディグリーズ | ハナ |
6 | メモレッテ | 1 |
7 | シルヴァーカップ | 2 |
8 | スウィートファイアバード | 1 1/2 |
9 | イスラコジーン | 1 |
10 | ザッツワットアイミーン | 3 |
11 | シルクアンドスカーレット | 4 |
12 | ハロードドリーム | 2 1/2 |
動画
(現地実況)
(日本語実況)
その後
本レースはシーザリオを含め、後に日本のGⅠ馬の母となった馬が4頭出走していた。
- シーザリオはこのレースが結局ラストランとなり繁殖入り。産駒から菊花賞馬エピファネイア(父シンボリクリスエス)や皐月賞馬サートゥルナーリア(父ロードカナロア)などG1馬3頭を設けた。
- 3着のシンハリーズ(父シングスピール。次走デルマーオークスでG1勝利)、逃げ潰れて9着だったイスラコジーン(父コジーン)は引退後輸入され、シンハリーズからは16年オークス馬シンハライト(父ディープインパクト)、イスラコジーンからは14年皐月賞馬イスラボニータ(父フジキセキ)が出ている。
- シルクアンドスカーレット(父サドラーズウェルズ)の産駒エイシンアポロン(父ジャイアンツコーズウェイ)も輸入されてGⅠ馬(11年安田記念)になった。