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マスケット銃の編集履歴

2012-05-03 11:06:58 バージョン

マスケット銃

ますけっとじゅう

マスケット銃とは、16~19世紀に使われた前装式の歩兵銃。

分類方法によっては前装式で施条(ライフリング)を持つフリントロック式の物をマスケットと呼ぶ場合もある。

マスケットという単語自体に銃の意味を持つため、正確にはマスケット


特徴

前装式の銃なので、熟練した射手でも射撃速度は1分に2発程度、ライフリングを持つ銃であればさらに遅くなる。

有効射程が短く、弾丸も球形が主流であったため、集弾性を上げるためには、現代と比べ物にならない精度が必要。

(要するに一般的には精度が悪く、集団戦術が基本)

フランスで銃剣が発明されたことにより、槍としての機能も持つようになる。

ゴルゴ13曰く(特に火縄銃について)「最も不発のリスクを減らす事ができる銃」

BLACKLAGOONにおいて「口径さえ合えばどんな弾でも打ち出せる銃」

薬室がほぼ完全に閉鎖できるため同じ量・種類の装薬、同じ重量の弾頭を用いた際に現在のメタルカート式よりも高い威力が期待できる。

と、リスクの方が勝るものの、現代にも通用する利点はある。


煙草の吸殻を束ねた物でも至近距離であれば十分に殺傷能力を持つことが実験で証明されたことから、柔らかかったり砕けやすかったりと一見殺傷力のないような物でも距離次第では十分な殺傷力を持つ事が明らかになった。

このためマスケット(前装銃)は「どんな弾でも撃てる銃」どころか「火薬さえあれば何でも銃弾に変えられる武器」とも言える。


歴史

誕生した16世紀の頃、主流であったアルケブス銃(火縄銃)に対し大型の銃のことをマスケット銃と呼んでいた。これはアルケブス銃と比べて威力は高い反面、重いため叉杖を必要としていた。


またこれらの火種を用いる方式を、後述のフリントロック式に対してマッチロック式と呼ぶ。


17世紀にはマスケット銃は軽量化されアルケブス銃と大して変わらなくなり、アルケブス銃もまたマスケット銃と呼ばれるようになった。この頃にはフリントロック式(火打ち石による着火方式)が発明され、18世紀にはこの方式が主流となった。


ナポレオン戦争後には雷管による着火方式が使われるようになるが、19世紀後期には後装式の銃が主流となり、マスケット銃は使われなくなった。


ライフリング自体は15世紀末から16世紀半ばにかけて発明、改良されていたが高い製作費、遅い発射速度、増える弾込めの手間により軍では普及はしていなかった。

1849年にフランスで所謂弾丸型の銃弾が開発されたことでフランス陸軍により採用され、他国も追従し採用することとなった。


最近はとあるトラウマ魔法少女が乱射していたため、急激に日本での知名度を増している。

そのほか、HELLSINGで魔弾の射手ことリップヴァーン・ウィンクル中尉も愛用している。



関連イラスト

16~17世紀


18~19世紀

レッドコート

アメリカ北軍兵士(1863)

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