概要
CV:小松史法
ケティル農場を外敵から守る用心棒──通称「客人」──たちのリーダー。
普段は飄々とした様子だが、義理人情に厚く、剣の腕も立つ(トルフィンの見立てでは瞬発力はアシェラッド以上)。
元はミクラガルドの戦士であり、曲刀シャムシールを使う。
人物
奴隷に対し悪ノリした客人たちを制裁したり、トルフィンら奴隷にも気さくに接するなど公平な人物。部下の命を大事にする一方、地主のケティルの父のスヴェルケルとウマが合うようで、彼の小屋によく入り浸っている。上記の通り「客人」の中でも随一の腕を誇り、ケティルの長男・トールギルに剣を教えたのは彼のようである。教養があり、ベッドに寝たきりになったスヴェルケルに聖書を読み聞かせている。洞察力にも長け、トルフィンの戦士としての性質をいち早く見抜いていた。
若い頃に「鉄拳のケティル」という凄腕の戦士と面識があって兄貴の様に慕い、自分が追われる身となった時に匿ってもらおうと彼を居場所を知って訪ねに来たつもりが、そのケティルが名前が同じで体格の特徴が似ているだけのまったくの別人であることに唖然。実はケティルが同じ名前だったのをいいことにその名声を見栄で利用していただけだった。だが、行く当てもなかったため、そのまま用心棒として農場に雇われる。そのため、ケティルのことは雇ってくれた恩はあるものの内心で「ペテン野郎」と思って軽蔑していた。
活躍
スヴェルケルの家から戻って来た時に「客人」の「キツネ」達がケティルの次男のオルマルに人殺しの経験をさせるために奴隷のトルフィンとエイナルを斬らせようとした場面に遭遇し、「キツネ」の脅しにまったく動じないトルフィンの一目置き、「キツネ」に制裁して止めさせた。
逃亡奴隷ガルザルがアルネイズを連れ出した際、他の「客人」の命が損なわれたことに激怒し、アルネイズらを助けようとするトルフィンに対峙する。
その後、クヌートによるケティル農場侵攻の際には、ケティルに雇ってもらった恩を返す為に、勝ち目がない戦だと理解した上で、クヌート軍に対抗する為にケティルの元に寄せ集められた奉公人達の指揮を執った。
後にトルフィンらの諫言により、クヌートが農場の接収を取りやめたことに感謝し、自らの真の名「ロアルド・グリムソン」(グリムの子ロアルド)をトルフィンらに教えた。
その後、多くを失ったことで失意のまま隠居したケティルに代わりオルマルが地主を引継ぎ、「蛇」はスヴェルケルに扱かれながら他の「客人」たちとともに農作業を手伝っている。