早く死ね…… 時間がない
CV:西村隆主
概要
東北圏最大規模の超武闘派半グレ組織戒炎の幹部。上記より「時間がない」が口癖。
人物
性格
上記のセリフにある通り、時間の効率にこだわる人物である。
これはある理由が関係している(詳細は後述)。なお、麻生成凪はこの話はバリューが無いとしている。
能力
古流武術に由来する双剣を得物としており、半グレ組織を単騎であっさり壊滅する強さを誇る。
後述の状態から命を懸けた作戦や行動に打って出る事に殆ど躊躇が無く、特攻同然の戦法を容易く取れる点も敵からすれば厄介な要素である。
容姿
グレーの髪色をしたソフトリーゼントヘアに黒シャツ、二の腕の赤いタトゥーが特徴的な青年。情報公開時と本編で服装が変わっており、前者では肩出しのシャツに二の腕に金色のアームレットを装着、さらにサスペンダー付きのズボンを着用と特徴的な格好(サムネイルのイラストに近い容姿)をしていたが、本編ではグレーと金色の半袖Tシャツに薄墨色のズボンとやや普通寄りのファッションとなっている。
過去
元々は東北で1つの半グレ組織を率いるトップだったが…
(なんだ…… 腰の調子がおかしい)
ある日から腰の痛みを感じるようになった。
「なんだって…… 俺が末期の胃ガンだと……?」
病院に行ったところ、医者から胃ガンのステージ4であることを宣告された。
「神様…… なんで…… なんで俺なんだよ……!? こんなに若えのに…… まだやりたいこともいっぱいあるのに……!」
「一縷の望みにかけて治療に専念するしか……」
その宣告を受けて涙ながらに絶望し、半グレを引退して治療に専念することも視野に入れていた。
しかし、そんなある日…
男「お邪魔しまぁす」
我妻から手を組もうと提案されるが…
「おい…… 今、虫の居所が悪い。つまらねえ話をしに来たなら殺すぞ」
「この私勝てるハゲなど存在しない、時間の無駄だ…ハァアアアアア!!」
槍を構える角中に対して二刀流で迎撃し、優勢にもっていったものの次は我妻が飛び出す。
そのまま我妻に攻撃を仕掛けるものの…
我妻「よいしょぉおおお」
連撃の癖を見抜かれて強烈な一本背負いを食らってしまう。
しかし、我妻はある言葉をかける。
我妻「なあ…… 俺は東北から出て関東を制圧してみたいんだ。どうせならデカいゲームをやって人生を太く行きたいんだよ…… 一緒にやんねえか?」
(太く短く…… 今の私には最適ではないか…… この男の下についてみよう)
太く短く生きたいという自身の目標を見つけ、戒炎に入って関東制覇を目指すことになった。
活躍
- 2023年1月15日の動画 (状況整理)
ビジュアルと共に初めて存在が明かされる。謎に包まれし二刀流と説明されている。
- 2023年2月18日の動画 (久我虎徹)
動画終盤で初登場。
同じ幹部である上堂新一と共に黒焉街の半グレ組織を次々と壊滅させていき、確実に黒焉街へ牙を剥き始めている。
「早く死ね 時間がない」
「パーティならもうすぐ飽きるくらいにできる。さあ メインディッシュといこう」
- 2023年5月31日の動画 (久我虎徹)
ワンシーンだけではあるが、3ヵ月ぶりに再登場。
動画では弱小半グレ組織を単騎で襲撃している様子が描かれた。
「時間がないんだよぉぉぉ!」
半グレたち「コウインッ!」「ヤノゴトシッ!」
- 2023年6月7日の動画 (久我虎徹)
京極組の作戦会議にて、他の戒炎幹部と共に名前が挙げられた。
京極組の幹部を襲ったと告知されている。この事から、京極組の組長である五十嵐幸光か若頭の大園銀次もしくは武闘派兄貴最年長でまとめ役のような存在であり同じ二刀流である六車謙信あたりを狙う可能性が高い。
本格的に初登場。
我妻との作戦会議で、京極組における縁の下の力持ちである若頭・大園銀次に狙いを定める。
望遠カメラを使い京極組の本部を10日間見張ると言う徹底した調査や監視の結果、大園が原西組と提携を組むために度々通っていることや、トイレが離れにあることを掴んだ。
大園がトイレに向かう所を狙い、大園がトイレから帰ってきたタイミングで原西組事務所を急襲。丸腰の大園の背中を容赦なくX字に切り裂く。
そこに護衛である犬飼が登場。犬飼の猛攻に一時は押されるものの、隙を見つけて大園に致命傷を与えてしまう。
しかし犬飼の凄まじい蹴りを受けて肋骨が砕け、退散を選択する。犬飼が逃がすまいと投げたハンマーを受けてさらにダメージを負うも、塀を越えて逃げ切った。
「俺は未来などに興味はない、この身が砕けても構わんのだ!」
「俺は命ある限り貴様らの喉元にくらいつく。時間が差し迫っている、またすぐ来る…楽しみにしておけ」
戒炎 生き急ぐ剣士 死にきる覚悟を抱き切れなかった漢の最期
「命を捨ててここに来た 何かを成さねば私は死ねんのだ」
犬飼との戦いで受けた傷も概ね回復し行動を再開する。しかし、完全回復とは言い切れない状況であり、我妻にはバレないように強がるしかない状況だった。
我妻の指示に従わない下部組織の粛清に動く中でも胃癌による死へのカウントダウンが迫る榊原は胃や消火器が食べ物を受け付けず他の場所にも癌が転移しており、余命が幾ばくも無いほどに病状は悪化していた。同時に「短く太く生きる」自分の人生に迷いも生じ始めていた。
部下には何とか誤魔化してきたものの、我妻の前で思わず吐血してしまう。とうとう我妻に死期が迫っている事を悟られ、戦力外通告をされてしまう。必死の喰い下がりをよそに、流石の我妻も見切りを付けようとしているのは明らかだったが、入院中の人間ならば襲えると進言した事で、チャンスを捥ぎ取る事に成功する。榊原は抗争中の中で怪我をした京極組の下っ端構成員である花沢を尾行する事で入院している武闘派を狙う作戦に打って出る。(我妻も冷徹に突き放そうとしていたが、「半死人のお前じゃ殺されるだけ」や侵攻の時より痩せている事に気付いており、「東北で余生を過ごすのも良いだろう」と進言している辺り、榊原の今後について全く考えていないとも言い切れない)
榊原は張り込む事数日、花沢の通院先の病院を見つけ出し、夜になる瞬間侵入するのだった。しかし、榊原の身体は既に限界であり一人でも屠ろうと動き一つの部屋の扉を開けるが・・・
そこにいたのは京極組における最強戦力の一人である一条康明だった。
入院中の構成員は一条を含めリスク分析のために別々の病院に入院させていたのだった。榊原は失態を感じつつも、一条を斃せば挽回できると踏んで戦闘に踏み切る。命を懸けた踏み込みで攻める榊原だが、完治に近づいた一条の強さは想像以上であり、命の一滴まで絞り出した抵抗も、一条の前では無意味であり致命傷を負ってしまう。
最早勝てないと悟った榊原は一条のような実力者に殺されるならば良しと思うも、一条は我妻と一緒に運命を共にする事そのものを皮肉るような言葉であり、長く生きる選択肢を取ろうとしない榊原にとっては返す言葉がなくなってしまう状況に落とされてしまった。
騒ぎを聞いた京極組御用達のヤミ医者である氷室から末期の胃癌を治療できる可能性を指摘され、「病気と向き合えば長く生きられる時間を得られる」と言う、榊原が本心では求めていた願いを感じ取るのだった。一条からも現実と向き合わずに我妻に健康な自分を重ねておりそれは無意味であり、どんな人間でも病気にかかり結果を変えられるのは向き合う本人であると断じられる榊原だったが、腑に落ちたように穏やかな表情に戻るのだった。
榊原は何も残せないまま死ぬのが何より嫌だったと思いながら、病に怯えて他者に自分を投影させて現実から逃げた挙句に結局何も残せていなかった結果を恥じる。
戒炎の幹部の一人である榊原周は、死への恐怖と自分の運命に向き合う努力や現実から逃げた自分の不甲斐なさを呪いながら、必死に生きて死んだ方が良かったと後悔の念を呟き京極組に多大な被害を及ぼした非礼を詫びながら、その命を散らした。
余談
ちなみに、末期と呼ばれるステージ4のガンは原発巣やリンパ節を超えて他の臓器や骨などに転移することを指しており、彼の場合は腰痛ということから胃から骨転移しているとされる。また、現時点で腰痛以外の症状が明かされておらず、また彼の年齢を考えるとガンの中でも初期症状が現れにくく厄介とされているスキルス胃ガンの可能性もある。
関連タグ
遊馬大介:同じ戒炎での剣術使い。
六車謙信:榊原同様、二刀流の剣士。
城ヶ崎賢志:「生に執着していない」という点が共通しているが、榊原はあくまで我妻のためなら命でも差し出せるタイプの人間であるのに対し、城ヶ崎は他人のために命を差し出すことがないタイプの人間であるため、両者はほぼ真逆の存在である。