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城ヶ崎賢志

じょうがさきけんし

ヒューマンバグ大学に登場する半グレ組織「羅威刃」の2代目トップ。
目次 [非表示]

俺の名前は城ヶ崎賢志…… 武闘派半グレ組織「羅威刃」を率いる男だ


俺は死への恐怖などない…… だから誰も俺に勝てない


CV:ヤシロこーいち

公式サイトでの解説

巨大半グレ集団羅威刃の2代目トップ。

幼少期に両親に捨てられた経験から暴力と金で相手を支配する悪魔となった。

父を自らの手で殺したが、母を恨みきれておらず、潜在的に常に母の愛を求めていた。

生への執着心がゼロで悪魔的戦闘力を誇るも、

母と再会してしまったことにより生への渇望が目覚める。

それがスキとなり京極組一条康明に刺殺される。

目を見るだけで嘘をついているか見抜く能力を持つ。悪魔的戦闘力を誇る。


概要

半グレ集団羅威刃の2代目トップ(初言及時はNo.2だった)。一部の視聴者からは「闇の帝王」と呼ばれており、先代のトップであった稲村の死後、組織の再建を図って羅威刃を過去最大勢力(捨て駒としての兵隊の数を拡大する、幹部を一騎当千の猛者たちで編成する、複数の半グレ組織を下部組織として抱えるなど)にまで成長させた。


なお、もともとは自身がボスになる予定だったため稲村の死後も組織力は弱まっておらず、天羽組にとっても目障りな存在と見なされていた。


立ち位置は、学生(50人程の手下がいた)→独自組織(間宮恭平が在籍)→羅威刃幹部(稲村からの勧誘、東雲竜政の加入)→羅威刃ナンバー2(小湊圭一を雇用)→羅威刃トップ(設楽紀明を組織ごと雇用)→作中の時間軸(高城蓮太郎秋元詩郎の雇用)、という具合である(菊川神原拓との接点については不明)。


年齢はアラサーと言っていること、転機が訪れた7歳から20年以上経っていることから、27歳〜34歳(アラサーの定義は一般的に四捨五入して30歳になる年齢と言われている)の間と考えられる。


人物像

基本情報

異名狂気の支配者悪魔王子、闇の帝王(非公式)
地位羅威刃 2代目トップ
メインウェポン拳銃、ナイフ(+独自の喧嘩殺法)
血縁者母親(本名不詳)、父親(本名不詳/学生時代に殺害)
経歴児童養護施設→学生(不良集団のトップ)→独自組織のトップ→羅威刃(一般幹部→No.2→トップ)→京羅戦争

容姿

紫色のワイシャツの上に黒いジャケットを羽織っており、黒髪に所どころ青色のメッシュをかけている、メガネをかけた優男。ちなみにメガネを使うようになったのは高校卒業後と思われる。瞳の色は山吹色で母親譲り。普段は服で隠しているが、身体中に幼少の頃から父の虐待から今に至るまで切り傷や生々しい痣が至る所に刻まれている。


全体的に暗色を基調とした大人びた風貌の人物であり、明色を基調としたチャラい風貌だった先代トップの稲村や常にタンクトップで筋骨隆々の体型をしている後任トップの東雲とは対照的である。


余談だが、エンディングの主人公達のバナーにいる時と動画本編に出てくる時では顔の印象がかなり異なる(ついでに初期の動画と現在の動画では喋り方や口調もかなり異なる)。


性格

紅林二郎によると部下でも容赦なく粛清するほど冷酷非道な男である模様で、殺しを良く思わない紅林ですら「死んで当然」と吐き捨てられるほど。作中でも、街中で暴れていた穂村を倒した紅林に催涙スプレーをかけた上で躊躇なくナイフで腹を刺したり、身柄を確保した穂村をあっさり粛清したりという行動から冷酷さが垣間見える。


部下から恐れられているでは済まされない程の危険人物で、本来なら判断力が皆無なはずの薬物中毒者ですら彼の顔を見ただけで恐怖で立ち竦むほどである。また、人間ティーを使ったゴルフによる制裁を行う、皆殺しにした相手の死体を肴にタバコを吸うなど、もはや人心を持っているか怪しい程に冷酷非情さを見せている。もっとも間宮など自分にとって利用価値がある人間の場合は、多少の失態も大目に見てやるなどの例外もあるにはあるが。


一連の行動から、堂馬利信や城ヶ崎の死後に登場した秋月家のような他人を道具としか思わず、目的のためなら手段を選ばない人間であることが窺える。その一方、自分にとって利用価値があり仲間に引き入れたい相手に対しては、多額の報酬を定期的に支払うなどして雇用関係を築くなど、人材管理には長けている。

また非常に用心深く、複数の隠れ家を持っている他、送迎用の車にも全方位にカメラを搭載している上に追加ミラーを設置するなど徹底している。


価値観については「恐怖心などない」「俺は生への執着などはない。死んだらそれまでだろう、ただの肉になるだけ」と語っており、自らの命を躊躇なく危険に晒せるため、これが狂気の原動力となっており麻生成凪すら怖じけつかせたほどである。だからと言って無駄死にや他人のために命を差し出すことを良しとしているわけではないようで、他人のために命を張る極道については「理解できない。自分の命に比べれば、仇なんてどうでもよくないか?」と語っている。


また非常にプライドも高く「裏社会最悪な厄災」と恐れられる伊集院茂夫に復讐することを考えた(結局実行は取り止めたが)唯一の人物である。


能力

戦闘力

制作側から公式に認定されているわけではないが、一部の視聴者からは、伊集院茂夫瓜生龍臣のバグ大二強を始め天羽組京極組獅子王組天王寺組の武闘派極道組織、CODE-ELエルペタスといった殺し屋組織、戒炎マッド・カルテルといったマフィアなどから名うての実力者が続々登場するヒューマンバグ大学のキャラクター達がひしめく中で現在でも間違いなく上位に入ると評されている絶大な戦闘力の持ち主であり、正真正銘の怪物である。


敵はもう居ないと思い油断していたとはいえ、紅林の視界を即座に奪ってナイフで腹を刺した点や、紅林が若干苦戦した穂村を手負いだったとはいえ一発でKOした(穂村は薬物中毒のため痛覚がない)点などから、その常軌を逸した戦闘力をうかがい知ることができる。また、サムネでは「天才暗殺者」と表記されており、極めて高いレベルの暗殺スキルも持っていることがうかがえる。


久我虎徹と初めて対峙した際も素手での組手で対戦し、久我の超人的な反射神経とスピードを笑いながら受け止め、掴み攻撃を仕掛けた際は久我に速いとビビらせるほどの戦闘力を見せた。更には手段を選ばないを徹底しており素手の敵を刃物で切り刻む、ナイフを素手で受けるという狂気じみた行動も躊躇いなく取り、敵対者に恐怖を植え付ける。過去の経験から現在に至るまで凄まじい痛みを受けながら生きてきたのもあって(特に幼少期に死にたいと思える程の苛烈な虐待を受けていたことで)狂気によって常に精神が肉体を凌駕しているような状態と言っていいほどタフネスも凄まじく、紅林のワンインチパンチがクリーンヒットした上に背中から壁に叩きつけられても、普段通り動けるレベルであり、京極組の最強クラスの構成員である仙石薫にすら『コイツは頭をチャカでぶち抜くか、心臓をドスで刺さない限り死なない』と言わしめるほどである。


この他にも、先代の羅威刃のボスであった稲村が長年手こずっていた敵対組織や筋者の組織を相手に単独で殲滅させた描写がいくつもあり、後述する京極組の最強戦力・一条康明を相手に真っ向からの勝負で有利に立ち 、「関東裏社会をたった1人で震撼させたモンスター」とまで明言されているなど、その実力の底は見えない。


なお、バグ大に登場する戦闘者のほとんどが誰かに師事しているが、城ヶ崎に限っては正式に武術や格闘技を学んでいた経歴は全くなく(最後まで明かされなかったとはいえ)これほどの驚異的な戦闘能力を誰からの師事も受けず独学独習で会得し鍛え上げた可能性が高くまさに天才と言える。どのように得たかは不明だが、紅林が繰り出したワンインチパンチ(紅林が伊集院から教わった技)を喰らって、すぐにジークンドーの技であると見抜くなど、武術の知識はある模様。


また、ウシジマくんとのコラボ動画肉蝮と戦闘した際は、肉蝮の攻撃を躱し腹を斬った後にコンクリ付き鉄棒の一撃を、命中しながらも後ろに飛び退きダメージを軽減している。


使用する武器・道具など

  • ナイフ

お馴染みの武器。京極組最強戦力の一条にも一切引けを取らないナイフ捌きを持つ。

  • スペツナズナイフ

刃先が飛ぶナイフ。正確な狙いで放つ。

  • 拳銃

無駄のない早撃ちができる。相手の銃弾を避けるのにも長けている。

  • 体術

強烈な蹴りで相手を仰け反らせる、相手の腕を一瞬で破壊するなど。また凄まじい速さで掴みかかることもできる。


頭脳

知能もかなり高く作戦立案が得意。穂村捕獲の際は死んだフリをして一般人の目撃を防いだ上で捕獲するという作戦を即構築したり、京極組に「利権を譲ろう」と提案して油断させたところに爆破テロを仕掛けて組に大打撃を与えている。


戦闘以外にもかなり頭が回るようで、様々な外道のシノギ(人間狩り麻薬販売地上げ性犯罪等など)、強力な戦力を持つ幹部たちの吸収、巨大組織の運営を可能なものとしていることから、経営能力にも優れている。


この統率力は小学生の頃から発揮されており、全てを暴力で支配し、中高生になってからは相手の有利な条件を提示しつつも傘下に引き込むことを習得している。そのため、狂気の支配者としての才能はかなり早くに開花していたことになる


幼い頃から人のドス黒い面を垣間見たことや命やビジネスのかかった駆け引きを潜り抜けたのもあって、相手の嘘を見抜く洞察力や腕利きの情報屋にも悟らせずに立ち回る用心深さも相当なレベルであり、久我御用達の情報屋である情報屋の風谷でさえ逆に素性や居所がバレそうになるのを恐れて逆に身柄を隠す事を選ぶほどであり、移動手段の車にも周辺をバッチリ把握するためにモニターを導入する等の改造を施している。


特殊能力

また、母親が自分を捨てた際に黒く澱んだ眼で『直ぐに帰るから』と嘘を言った事で、それ以降は同じように嘘をつく人間の目が母親と同じである事から、目を見るだけで人の嘘を見抜けるようになった(本人曰く『それだけは母さんに感謝している』とのこと)


過去

悪魔が生まれた刻 狂気の支配者 誕生秘話

公式から城ヶ崎伝説が投稿されたが、内容は悲惨極まるものであった


「ガキの頃、俺の生活環境はイカれていた」


父親が飲んだくれで無職かつ暴力を振るう劣悪な家庭環境で育ち、母と共に怯える生活を強いられていた。更には父から「金食い虫」と言われる始末であり、「望まれない子」として見做されていた。


「嫌だ! 母さん行かないで!」


「ごめんね…… 賢志」


7歳の時に、両親が「旅行に行く」と言って家を空けることとなる。「母を奪われる」と直感して必死に止めるがどうしようもできず、そのまま捨てられて施設に引き取られる。


「許さない…… 死んでも許さない」

「支配されるぐらいなら死んだ方がマシだ」

「俺は奪う側なんだよ」


この時「両親に捨てられた」と絶望したが、同時に「力がなければ全てを奪われる」と思い知らされ、以降は強烈な支配欲に取り憑かれるようになる。そして、小学校高学年の時点ではすでに「奪われる側は養分でしかない」という考えのもと、徹底的な暴力と報復で同級生達を服従させていった。


中学時代には、他校はおろか高校生ですら知らない者はいないほどの札付きのワルとなっており、度々目をつけられていたが尋常ならざる狂気と暴力(素手の喧嘩と思っていた敵をカッターナイフで切り刻む等々)により相手を次々と殲滅していた。


高校入学後からトップの座を狙うも、三年生のトップで有名な暴走族に所属していた林田という男から金を強請られる。しかし、林田のネームバリューを利用すれば箔が付くと踏み、趣味の夜釣りをしていた最中の林田を背後から海に蹴り落として溺死させ、最初の殺人を犯した(表向きは事故死として処理された)ことにより、周囲の不良達からは更に恐れられるようになった。そして、仕上げとして二年生のトップである大貫という生徒を完膚なきまでに叩きのめして買収し、一年生にして全校の不良達を掌握した。


高校卒業を控える頃には周辺の高校と50人以上の手下を傘下に置き、恐喝など犯罪行為で金を稼ぐようになっていた。そんなある日、ある人物を目撃する。


「うお…… まさか……」


「まさかお前…… 賢志か!? 賢志だな!?」


そこにいたのは借金まみれとなっていた父だった。しかし、父は母がとっくに自分のもとから逃げ出したことを告げた上に、厚かましくも金を貸すように要求してきた。


「俺を捨てておいてどの口が言うんだ。醜い…… 吐き気がする」

「テメエが俺にしてきたことの報いだ。地獄に堕ちてくれ」


「う…… え? 賢志……」


そんな父に吐き気を覚え、その場でナイフで刺殺して復讐を完遂したが、その時の感想は「ナイフは数え切れないほど刺したが何よりも最悪の感触だった」とのこと。


「暴対法に雁字搦めにされて廃れる極道などに微塵も興味はなかった」


高校卒業後は連日のように極道からスカウトを受けるも、他人の下に就くことを極度に嫌っていたことや、暴対法で動きが抑制されていた極道には何の価値も感じていなかったことから、スカウトを全て断り、逆にスカウトを試みた極道の一人を始末した。その方法も、構成員の一人を徹底的に脅してヒットマンに仕立て上げただけでなく、その構成員が極道を始末する瞬間を動画に撮って弱みを握らせるという極めて悪辣な方法だった。無論、この事件の主犯であることは相手方の組にも知られたものの、自身はまるで戦闘を楽しんでいるかのように、自身を狙ってくる刺客を全て返り討ちにした。


小峠「おい! テメエここで何してんだ」

「ウチのシマを荒らすとは随分と勇気あるなあ 兄ちゃん」


ある日空龍街で自分をナメた愚連隊を一人で潰していたところ、シマ荒らしを止めるため駆けつけた当時はまだ三下だった旧田頭組時代(この時、何故か現在の天羽組と記載されているミスがある)の小峠華太と一戦交えることになった。

圧倒的実力差で小峠を一方的にボコボコにするが…


小峠「テメエごときに負けて…組にかえれるか…ゴフ」


「うっとおしいなぁ お前。もう胸焼けがするんだよ」


結局警官がその場に現れたため喧嘩はそこまでに終わった。



「あそこまでボロボロにして折れなかった奴はアイツだけだ」


しかし、どれだけ痛めつけても決して屈せず、何度でも立ち上がる小峠の精神力に呆れつつもどこか感心していた。



稲村「お前が城ヶ崎だな。ウチに来る気はねえか?」


「俺は指図されるのは好きじゃない。好きにやらせてもらいますよ」

(稲村… お前如きに玉座は似合わねえ。組織を統べる器じゃねえんだよ)


そんな中、当時すでに500人もの構成員を抱えていた羅威刃のトップである稲村からスカウトを受け、羅威刃の大規模な戦力を我が物とするためにあえて稲村の傘下に入ることを決めた。表向きは稲村の側近を務めながら、いずれ稲村を始末して羅威刃の新たな支配者になる計画を立てると同時に、自分に反対する構成員達も残らず始末するため、まずは自分に従順な構成員達に金を与えて密告を奨励。そして自分に反対する構成員を見付け出しては徹底的な制裁を加えて人間爆弾の如きヒットマンに仕立て上げ、目障りな敵対組織の壊滅も兼ねて反対者の粛清もするという、非常に合理的だが底知れない非情さを見せ付けた。このようにして、組織内の反対勢力には金と恐怖、そして見せしめを仄めかす振る舞いを続け、逆らう者を少しずつ確実に消していき……


「なあ母さん、アンタが産んだ子は悪魔になっちまったよ」


やがて稲村が京極組との戦闘で殺害されたのを幸いに、羅威刃の新たな支配者となった。その後は「仁義や任侠は何の価値もない」「堅気だろうが裏の人間だろうが関係なく、欲しいものは力づくで奪う」という考えの下、才能と暴力そして悪魔的狂気で羅威刃を日本最凶クラスのマフィアへと成長させていった。


劇中での活躍

初登場。紅林を気絶させて自分を襲った暴漢の穂村を連行し、どこかの地下室で殺害した。


最後に少しだけ登場。京極組を丸ごと潰すことを思いついたシーンが描かれており、後々に京極組を悲劇が襲うと語られた。後に「凄腕の爆弾魔に京極組を爆破させる」という計画があると発覚した。


そして爆破計画の全貌が発覚。凄腕の爆弾魔・津田と他に戦闘員を数人率いてまずは無人装甲車で京極組の事務所に激突。事務所に入った装甲車は大爆発して周囲を火の海にしたところでカチコミをかけて手負いの京極組相手に攻撃するが瀕死で立ち上がった一条康明に津田含めカチコミメンバーを殲滅されると正面戦闘は危険と判断して撤退した。だがあまりに大胆な手口を使った為に警察が動き出す事となるが、身代わりを出頭させて本人は逃げ切った(京極組も組本部に捜査が及ばないよう身代わりを出頭させており、さらに自分達で報復する為に警察に城ヶ崎の事は一切話していない模様)。

こうして警察の捜査から逃れる事に成功したかに思われたが……


前述した京極組爆破後に形勢不利と判断して一度撤退した城ヶ崎だったが、実はその現場に偶然居合わせたかの有名なアンデッドマンにその姿を写真に撮られるという大失態を犯してしまっていた(もっとも、城ヶ崎自身は写真を撮られたことにすら気づいていないようだが)。


そして、この時撮影された城ヶ崎の写真が後に京羅戦争の状況を動かすことになるとは、まだ誰も知らなかった…


京極組事務所爆破からしばらく経ち、間宮から新生京極組によって傘下の半グレ組織「義琉奴」が壊滅させられたという報告を受け、羅威刃として京極組との全面戦争を開始することを宣言した。

京極組...事務所爆破で泣いてればいいものを。全面戦争だ...この世から消えてもらう


一条による羅威刃狩りでヤサの1つが村雨町にいると発覚し鷹橋修也がその動向を追っていた。車がコンビニに止まった所で鷹橋は発信機をつけようとしたが城ヶ崎の位置から周辺状況が全てバレるように改造しておいた車により鷹橋の動きを捕捉。鷹橋に質問をして動揺を誘い京極組だと発覚したので殺しにかかる。圧倒的戦闘力で鷹橋を切り刻み瀕死に追い込んだ後鷹橋は現状を久我にテレビ電話で伝えるという大きなスキを見せた鷹橋を再び攻撃し最後に鳩尾を刺してトドメを刺そうとしたが視聴者と久我が見たことがある方法をとった鷹橋に腕を捕まれ満身創痍の頭突き1発を受ける。遺言で兄貴連中に全てを託し戦闘不能になった鷹橋を城ヶ崎は路地裏に捨てて勝利した。

それディズニーランドじゃねえか。舐めてんのか?



守若冬史郎に討たれた神原の穴を埋めるため、強力な武闘派集団「破亜裂火」のトップ高城と副将の秋元を引き入れるために東雲と赴く。大金を見せられてもなびかない高城を見て自ら戦闘に乗り出す。本来殴り合いを好まない城ヶ崎だが、戦闘を通して自身の強さを見せつける考えで高城の土俵であるインファイトに打って出る。そして改めて高城の実力を再確認し、高城も城ヶ崎の底知れぬ強さと狂気を感じて軍門に下る事を選んだことで目的を達成する。


そんな中で芸能事務所からの依頼でパパラッチを排除するという善行をする傍ら巨大麻薬組織マッド・カルテルとの大きな取引を進めて商談を成立させる。月に億単位のシノギが出来た事に喜ぶ中でマッド・カルテル日本支部のリーダーが日本の売買ルートが出来た事を理由に裏切られてしまう。怒りと屈辱に燃える城ヶ崎は側近の東雲と引き入れたばかりの高城を連れて報復に乗り出す。東雲と高城は露払いした後は裏切った相手と相対し、圧倒的な実力と狂気を持って報復に成功する。それでも、マッド・カルテルを通してフィリピンルートでのブツの仕入れ先や新たな顧客開拓に成功しているのもあり、東雲達と食事帰りにある光景を目撃する。


「あん? あれは……」


見ず知らずのロクデナシの男が妻とその息子に暴力を振るっている状況だった。


「ガキの前で母さんを殴ってんじゃねえ! テメエは何で存在するんだ!? ああん!? ゴミ野郎が!!」


かつて自分を愛してくれた母を想い起こしたのか、自ら割って入りロクデナシ男を怒りのままにフルボッコにした。このアクションには東雲も少なからず驚き、息子には殴る場面を見せないように配慮してから男を殴るという、普段の人物像からは考えられないフォローをしていた。


「……行くぞ。東雲」


東雲「は…… はい」


改めて帰路に着き、京極組の始末に再び動くのだった。


しかし、結果的にこの時の出来事と彼の行動が、後に彼自身の運命を大きく変える事になる事を、この時の城ヶ崎は知る由もなかったのだった


資産家である泉一家の人間を快楽的に斬殺した外道である、小湊圭一(令嬢である泉真琴は一命を取り留め、実行犯の小湊の始末を伊集院に依頼した)の情報を伊集院が調べた際に、そのイメージ内に於いて登場している。小湊の事は殺人剣の強さを見込んで羅威刃に勧誘しており、その際に小湊から「楽しくなかったら貴方の首をもらっちゃうかも」と怖い冗談を叩かれた際にも、「斬れるもんならな」と言いつつ冷徹な笑みを崩していなかった。


また、この回の終盤に於いては本人も登場しており、部下から小湊と連絡が取れないという報告を受け、小湊を倒しうる存在が居た事に微かに驚きを見せていた。この際、小湊の事を「凶獣」と称しており、小湊の力量を買いつつも、彼が一際残忍な化け物であるとも感じていた模様である。


東北最大の半グレ組織「戒炎」を傘下に入れる交渉のため東雲を連れて仙台に赴き戒炎のヤサに待ち合わせ通りの時間にドアを蹴り破ってカチコミを仕掛ける。ボスの我妻を試すように手榴弾のフェイクを投げつけ彼のメンタルの強さと観察力を測った後牛タンを食べるために交渉を一時切り上げた(なお牛タン屋は戒炎の息がかかっているとのこと)。


しかし順調と思われた羅威刃に佐竹と紅林が爆破テロの件で警察に通報、サツのガサ入れが行われ城ヶ崎はサツ対策を的確に行い検挙を防いだが佐竹への報復を決行、手下の藤崎に佐竹を刺させその後やってきた紅林と交戦。佐竹を刺された怒りで紅林は藤崎をアッサリKOして城ヶ崎とタイマン、紅林の攻撃を見切ってカウンターと回避を決め更にドスで紅林の頬を斬り付け、左肩に深々と突き立てた(肩への攻撃は本来脳天を狙ったものだった)。しかし紅林は伊集院の元で身につけたワンインチパンチを決めて城ヶ崎を壁に叩きつけ、佐竹を病院に運ぶために撤退した。もっとも、この紅林の攻撃も城ヶ崎にとっては致命傷ではなく、一時的に城ヶ崎の動きを封じる効果にしかならなかった。


悪行非業を重ねる中でも、探偵を雇ってまで今でも行方不明の母を探している事が判明した。また、小湊が伊集院に断罪されたらしい事を情報屋から聞かされたが、彼はそれを聞いても伊集院を全く恐れる様子を見せず、「誰であろうと羅威刃を舐めたならばその報いを受けさせる」と、伊集院に対して明確な敵意と殺意を見せていた。


人の心を捨てた悪魔 忌まわしい記憶と母 そして…

母がついに見付かったとの電話連絡が探偵から入った。探偵には礼を言い、報酬の振り込みを約束する。

先日の男から暴力を振るわれていた母親と子供を助けた事から、自ら封印していた幼少期の記憶が蘇る。


息子に食べ物を与える事を許さなかった父の目を盗み、ちりめんじゃこ入りのおにぎりを作って食べさせてくれた優しい思い出が蘇るも、父に逆らえなかったとはいえ自分を捨てた事に対する恨みが強かった城ヶ崎は、恋しさ故に母親を探していたのではなく、『自分を捨て、父から逃げて、孤独となって荒んだ生活を送っているであろう母の姿を見たい』と言う歪んだ感情から母の行方を探していたのであり、この時点では居場所は特定したが、母の事は後回しにし、悪徳政治家との打ち合わせに向かう事となった。そう、この時点では……


後日、ヒューマンバグ大学ではお馴染み悪徳政治家との打ち合わせを終え、その帰り道……


(ん? ここは……)


そこは探偵から聞いていた竜桜町のある場所だった。母が生活していると思われる場所から遠くないことを知ると…


「少し降りる…… ついてくるな。ついてきたら殺す…… 分かったな?」


護衛を付けず単身で車から降りると、佐古に見付かったとも知らず、母がいるであろうボロアパートへ歩みを進める先に、ある人物を発見する。


「母さん……」


そこにいたのは、年齢以上に年老いた母だった。何故か母から目を離せず、気づけば部屋の中へ入っていった母を追っていた。


「世の中悪い奴ばっかなんだよ。鍵くらいかけろ」


「え……? まさか…… 賢志かい?」


母は息子を覚えており、息子の手を握り再会を喜んだ。そんな母に皮肉と憎しみの言葉をぶつけるが、母はただただ泣いて謝るだけだった。


「謝ってすむか! 何一つ自分の意志で動けねえアンタのそういうところが…… 俺を地獄に堕としたんだろうが!?」


本当は父の言いなりになるあまり自分を捨てざるを得なかったことは分かっていた。しかし、捨てられた後の人生を振り返ると憎しみの言葉をぶつけずにはいられなかった。

そんな時、ある光景が目に入る。


「う……」


そこにあったのは、幼い頃に母が父の目を盗んでよく食べさせてくれた味噌汁とちりめんじゃこ入りのおにぎりだった。

それに気づいた母も、息子へおにぎりを差し出してくると……


「な…… 何が“作ってあげた”だ…… 親父に怯え、幼子にロクに飯も与えなかった鬼が……」

(今更こんなもので…… 許せとでも言うのか……)


そこに現れたのは、忌まわしい過去と優しい母の記憶だった。それに平静が崩れるのを隠せず、思わず手に取りそうになるが、食べるのは拒否してしまった。

そして、これ以上その場に留まっているとおかしくなってしまいそうになることを感じ、もう用は済んだとばかりにその場を後にしようとしたが、母はある言葉を呟いた。


「母さんはまた賢志と会えるかな? 母さんはずっと独りだから……」


しかし、その一言が何故か琴線を刺激し……


「……ふざけるなぁ! 幼かった俺を捨てて、あのクソ男と逃げた人間が! 今更どの口で言いやがる!!!」


再び怒りと憎しみに満ちた叫びを母にぶつけて、今度こそ立ち去った。


俺に感情などない…… 俺の血は凍っている。そう思っていた……


明日などいらない…… 死ぬことなんて怖くない。そう思っていた……


だが、俺は……


そして……


「引き強い 今日が命日 城ヶ崎〜」


自身を追いかけてきたある男と衝突することとなる。


羅威刃 最恐の悪魔王子vs京極組 最強の修羅 明日への思い


「生憎、俺は虫の居所が悪い…… 望み通り殺してやる……」


そして遂に、一条との命をかけた決闘が始まった。

自慢のジャケットを投げつけて視界を奪う戦術を再び行い、激しい攻防を繰り広げる。


一条「テメエをぶち殺してこの戦争を終わらせる」


「終わることはない。京極組が全員死ぬまではな」


出だしこそ一条の攻撃を喰らっていたが、いつの間にか転がした閃光弾で視界を奪い、スペツナズナイフを投擲して深手を負わせる。互いに足を止めての斬り合いになると一条の腹をナイフで刺し、それでも倒れることなくナイフを突き出した一条から反撃を貰ってしまうが、その攻撃をものともせず、反対に頭突きで大ダメージを与えるばかりか、一瞬の隙の中で左腕を捉えてへし折るなどして戦況を有利に進めていく。


「最後は無様なものだな、一条康明。そんなに生きたいか? さあ死のう」


一条「勝負はこっからだよ。俺は生涯、一度も負けたことはねえ。城ヶ崎 仲間のために ブチ殺す〜」


しかし、国生英明西園寺健吾らこの戦争で死んだ兄貴分や鷹橋ら舎弟への誓いを思い出した一条は死の五・七・五を詠むと共にナイフを構え、なおも迎え撃つ姿勢を見せる。

そんな一条にトドメを刺すべく攻撃を仕掛けるが、ゾーンに入った彼に紙一重で躱され、脇腹を深々と抉られてしまう。


「ゴフッ…… 良いじゃないか、面白い。一条康明…… そろそろどっちが肉になるか決めようか」


一条「俺は五十嵐の親父に…… 京極組に命を救われた。だから組の為ならばいつでも死ねる…… 明日なんていらねぇんだ……」


「ハッハッハ! 何を当たり前な事を。死んでも肉になるだけの話、“明日がいらないなど当たり前”だろう」


一条「馬鹿野郎。“みんなと明日を生きてえ”んだよ、できればずっと生きてえんだよ、京極組の仲間を心底愛してんだ。だから俺は“仲間の未来のために死ねる”」


「全く理解出来ない! “愛する人など存在しないから、守るものなどないから死ねる”のだろう! 俺はいつ死んでもいい! 明日になんの期待もしていないから……… うっ!?」


脇腹の一撃で五分に持ち込まれるも、仲間たちへの思いと自身の決意を語る一条を嘲り笑った時、全く予期していなかった異変が起こる。


ー母さんはずっと独り…… また、賢志に会えるかな?ー


(なんだ……この感覚は…… 頭が歪む……)


それは母の言葉だった。

その言葉を思い出した瞬間、不意に動揺して動きが止まってしまい、その一瞬の隙を一条が見逃すはずがなかった。


一条「一緒に死のうや、城ヶ崎」


相討ち覚悟で突っ込んでくる一条に対して発した言葉は……


「し…… 死ぬのはお前だけだぁああああ!!!」


これまで一度たりとも抱いたことのなかったはずの『死への恐怖』だった。


「う…… あ……(身体が…… 動かねえ……)」


一条「遅ぇぇええ! もらったぁぁああ!!!」


「うぐぅぅうう!!!」


ついに一条のナイフが鳩尾に深々と突き刺さり、そのまま豪快に切り上げられる。その一撃で内臓は切り裂かれ、致命傷を負って倒れ伏した…



人の心を捨て悪魔と化した男 最期の想い

一条との壮絶な死闘の末、腹部を大きく裂かれたことで致命傷を負った。


「見事だ…… 一条…… ゴフッ…… 俺はもう助からんな……」

「ふ…… 俺の…… ドブみたいな人生には…… お似合いの…… 最後だ…… ゴフ」

「俺はもうすぐ死ぬ…… 一条…… お願いだ…… 少しだけ動いてもいいか? 殺さないでほし…… ゴフ」


自らがもう助からないことを悟ると、ある所へと向かうため止めを刺さないよう一条へ懇願する。その一条も、驚きと困惑で見送るしかなかった。


「時間が…… ない……」


そう言い残すと、まるで子供が何かを求めて歩くようにどこかへと行った。

その道中、ハンカチで自らの顔面の血を拭きぼやいた。


「こんな血まみれじゃあ…… ゴフッ…… 会えない……」


そして、そのたどり着いた場所とは、自らを幼いころに切り捨て、どうしても許すことができなかった母が住むアパートだった。

ドアをノックすると、母が現れた。


「え……!? 賢志! 戻ってきてくれたの!?」


「それ以上…… あける…… な……」


唯一の心の拠り所だった母に再会し、自らの凄惨な姿を見せないためにも顔だけを見れる程度にドアを開けるように頼んだ。


「言いたいことがあって…… 来た」

「“また会いたい”とか言ってたがな……」

「いい迷惑だ…… 勘弁してくれ」


その言葉に戸惑いが隠せない母は答えようとする。


「え…… そんな…… 賢志…… 母さんは……」


しかし、そんな母の言葉を遮り、言葉を繋ぐ。


「どうせあんたのことだ…… 俺のことが…… 心のどこかにあったんだろう……?」

「俺は強く生きている…… 放っておいてくれ……」

「子供にこれ以上…… 迷惑をかけるな……」

「あんたは…… 一人で生きろ……」

「それがあんたの選んだ人生だ」


そう言い残すと、母の住むアパートを去った。


そしてそのアパートから少し離れたところで体力が尽き、倒れこんでいた。


「おい…… 俺が車を出た裏通り入ったところの…… アパート一階…… 地面に血がついている…… 掃除しとけ…… 今すぐ…… だ」


今度は組織の誰かに連絡し、自身の血痕を処理するように命令する。


母さん…… 遅すぎた…… ゴフ


あなたがもう少し、俺のそばにいてくれたなら……


施設に一回でも会いに来てくれたなら……


少しだけでも愛してくれていたら……



俺は……


こうならなかったかも…… しれな……


そして、古びたアパート街の路地裏で静かに目を閉じると、その目が再び開かれることはなかった。これが、羅威刃のトップとして関東の裏社会を震撼させた男の最期であった。


幼い頃から虐げられ、捨てられ、全てを奪われてきた少年は、今度は奪う側になろうと悪魔へと姿を変えた。そのために力や金、駒を求め、従わない者は徹底的に服従させてきた。そうして得たモノの代わりに、弱さに繋がるであろう『人の心』は捨ててきた。

しかし、裏社会を恐怖で支配しようとした悪魔に対して最後に残ったものは、かつて捨ててきたはずの『愛されたかった』という、子供なら母親に抱いて当然である『人の心』だった……



入院していた東雲が回復し、異変に気付いて現場へ急行する。

そして、薄暗い路地裏で生気のない姿を発見される。


東雲に抱き起こされ、大粒の涙を流しながら大声で何度も何度も名を呼ばれるが、既に事切れていたため全く反応を返さない。


東雲「城ヶ崎さん、あなたは誰よりも完璧主義だったのに…… なんでたった一人で歩いたんですか…… なんで俺を連れて歩かなかったんですか……」


憧れだった存在を失った東雲にとって、その死は決して受け入れることができなかった。


東雲「城ヶ崎さん、あなたはいつか、いつか俺が……殺すつもりだったのに!!」

「京極組…… 城ヶ崎さんを殺しやがって。絶対に許さねえ。羅威刃は任せてください。必ず復讐します……」


羅威刃一筋の生え抜きが、組織の三代目トップに就任した瞬間だった。しかし、絶対的支配者を失った羅威刃は急速に崩壊を始め、東雲の努力も空しく事実上の解散状態となった。そして羅威刃の恐怖支配から解放された半グレ達は(比遊怒羅のような例外を除いて)再び無法状態となり、豪流魂のように裏社会の至る所で好き放題に暴れ始めるのであった。


その他の活躍

闇金ウシジマくんとのコラボ回。肉蝮とは以前から敵対していたらしく小競り合いを繰り広げたが、通報を受けたことで撤退した。

お前みたいなバカを見てると吐き気がするんだわ

(生肉があたって嘔吐した佐竹と肉蝮に対して)「テメェらふざけてんのか…… クソ野郎


戒炎加入前に自身の組織を率いていた麻生が関東侵攻を起こした時は、羅威刃No.2として東北の半グレ勢討伐の陣頭指揮を執っていたようで、麻生と激突していたことが明らかになった。

何だお前は? ただの肉になるか?


麻生との過去が公開されることになった。


かつて麻生は東北の仙台や盛岡で勢力を拡大している100人以上の愚連隊のトップであった。力試しの意味で東京に進行してきた麻生に対し、相対しようとしていた東雲を押し退けタイマンにもつれ込む。


互いに激しい斬り合いとなる中で「こんなバカみたいな事で命を棄てられるのか?」と言う質問に対し、「死んだら肉になるだけ」と信じて疑わない常軌を逸した死生観を説き、余りの戦慄を覚えた麻生は撤退を選び、城ヶ崎は東北で自分の恐ろしさや東北で傘下に入る準備をするようにと不敵な言葉を伝えた。この当時、城ヶ崎はまだ羅威刃のナンバー2であったため、麻生は「No.2であれならトップはどんだけヤバイっつんだ」とこぼしていたが、当時の羅威刃のトップであった稲村は戦闘能力も手腕も城ヶ崎に大きく劣っていた。当時の麻生はそのことを知らずに撤退したわけだが、仮に麻生は稲村とやり合って勝ったとしても、どの道城ヶ崎には勝てなかったはずであるから、いずれにしても麻生が自分の命を優先して撤退を決めたのは賢明な選択だったと言えよう。


佐古の回想シーンにて新絵で登場


一条!もうすぐただの肉になるなぁあ!

一条「ウルセェ、勝負はこっからだよ」


羅威刃と戒炎が事実上ケンカ別れした後、新たにマッド・カルテルを提携先に選んだ我妻はカルテルの香坂と会見。羅威刃とカルテルが一時的に手を結んでいた時期の説明の際、イメージとして新絵で登場。

これから共存共栄で……

(裏切ったマッド・カルテル日本支部を壊滅させて)「ただの肉になった裏切り者はどうしてこんなに臭いんだろうなあ


麻生vs六車の一騎討ちにおいて麻生の半生が説明された際、新絵で登場。

死にたくない」という思いで強くなった麻生に対して真逆のスタンスだったこともあり、改めて麻生を初めて怖気つかせた相手として紹介されたほか、ナレーションでは未だに「異常」、「イカれていた」と評されていた。

俺に喧嘩を売るとは素晴らしいぞ…… 名も知らん男

無血開城? バカなのか? 名も知らんただの肉になるといい

刺されれば刺せるなぁああ!

名も知らん男…… どっちが先に死ぬんだろうなぁ? 俺はどっちでもいい

殺し合いとはどっちがただの肉になるかの儀式…… それだけのことだろう?


極道が死者を弔う日」と公表されていたが、東雲の語りという形で突然登場。東雲からは「冷徹で合理的、そして戦闘力も申し分ない」と現在でも手放しで尊敬されていた。また、豊富な資金を持ちながらもそれらを私的に浪費することはなく組織運営の費用に回していたようだが、母の居場所を探る時のみは一部の金を使っていたことも語られた。

母への愛についても東雲は「母親の愛が欠落してしまった可哀想な人」と評したが、その母については幼い息子を捨ててしまった以上は独りで生きていくべきとした。

また、本動画ではファンアートなどからの抜粋として母子の作品が紹介されたり、羅威刃の主要メンバーたちが温泉や焼肉を満喫したりするイラスト以外に、東雲の妄想という形で「じゃこおにぎりを携えた母を背負って、穏やかな表情を浮かべながら河川敷を歩く」新規イラストも公開された。


考察

人格の形成背景と家庭

血も涙もない冷酷非情な悪魔になったのは、物心つく前から父親に暴力を振るわれ、両親に捨てられたことが原因である。「父と思ったことなど一度もない」と断言するなど父親には激しい憎悪を見せており、父親に全てを奪われてたことが全ての始まりと言える。


母への思い

父親の暴力に逆らえなかったとはいえ、自分を見捨てた母親のことも「あの女もクズだ… どこで野垂れ死のうが関係ねえ」と語っている。しかし、幼少期には「母さんが大好きだった」と明言しており、母親の方も幼い息子には愛情を示していたため、父親を殺した直後に「母さんは何をしているんだろう」と少しだけ母親の消息を気にかける素振りも見せていた。


実際に母親と再会した時は、自分を捨てたことと、1人になった寂しさからもう一度会えないかと都合のいい頼みを言った事に怒りと憎しみをあらわにしていたが、母親が成長した自分を見て直ぐに誰なのか分かった事、幼い頃に食べさてくれたちりめんじゃこ入りのおにぎりを差し出した時は、普段の彼からは想像がつかない程に動揺しており、更に母親の下へ向かう際には護衛も付けずに一人で行動するという、普段なら絶対にしない隙を見せてしまっている(おまけに更にその場所に最も近かったのが、京極組の幹部の中でも最強格の戦闘力を持ち、城ヶ崎が京極組の中でも特に警戒を強く抱いていた一条であり、結果最も警戒していた相手に見つかって死合う事になると言う致命的なミスを犯してしまっている)。


僅かに見え隠れする人間性

自身の外道の所業を一切悔やんではいないが、何処に居るとも生き死にもわからない母親に対して「なあ母さん、あんたの息子は悪魔になってしまったよ」と独白するなど、今の自分が極悪人であることはしっかりと自覚している模様。一方で目的を達成した後は引き連れた部下と一緒にグルメを楽しんだり、か弱い女性と子供が凶暴な夫から虐待を受けている光景を見ると幼い頃の自分を思い出すのか、自ら割って入り夫を容赦なく叩きのめして女性と子供を助けたりする等、条件付きだが人間性を残した一面も見せていた。


また、自分を散々虐げた父親を刺し殺した際、「今までナイフを数え切れない程刺したが、最悪の感触だった」と独白し、直後に悪態をついていることから、そんじょそこらの外道半グレとは違い、多少なりとも人間性は残していた模様。


他者を殆ど信用しないものの、羅威刃内部からの叩き上げであり側近である東雲が京極組の狡猾王子によって重傷を負わされ無理をしてまで復帰しようとした際は悪態交じりながら入院するように進言している辺り、使える人材や長く共にした人物には一定の思いやりを持っていたりするため、母への思いも含めると今まで人間性が残っている事をひたすら否定していたか、気づいてはいなかった可能性が高い。


以上から、いくら悪魔に身を落としていても母親に会いたいと言う思いが奥底にあったのは言うまでもない事実であると言える。


それだけ母親は今でも忘れがたい特別な存在であり、せめて母親が幼い息子を見捨てず、父親が眠っている間または外出している間にでも息子を連れて一緒に逃亡していれば、人間としての愛情を失うことはなく、狂った人生も少しはまともになっていたかもしれない(自身も間際において、これと似たような台詞を述べていた)。


なお、24年1月22日の特別編の最後にて、東雲の『もし城ヶ崎が今も生きていたらどうなっていたか』と言う妄想から描かれたアートとして『夕暮れの中、じゃこうおにぎりを持った母親をおんぶして、本編では絶対に見せなかった穏やかで優しい表情を浮かべる城ヶ崎』が紹介された。


余談

鬼頭丈二との関係性

同チャンネルに出演する鬼頭丈二とは容姿のほとんどが完全に一致しているものの、こちらは真逆に白い服を身に纏っている。あまりにも容姿がそっくりなことから城ヶ崎を「闇堕ち鬼頭」と呼ぶ視聴者もいるが、全く関係のないことが公式に説明された。


城ヶ崎賢志と愉快な仲間たち天魔波旬に断罪を

そもそも、ヒューマンバグ大学の佐竹博文紅林二郎は鬼頭と知り合いであり、この二人は城ヶ崎とも対面したことがあるのだが、彼らは城ヶ崎の顔を見ても「鬼頭さんにそっくりだ」などと驚いた様子が全くなかった。従って、鬼頭と城ヶ崎の顔が似ていると思っているのは視聴者の皆さんだけであり、ヒューマンバグ大学の世界においては鬼頭と城ヶ崎は明確に別人と認識されている様子である。ちなみに彼が主役のこの動画では何故か鬼頭に寄せた声になっている。

...まぁ、実際に同じ顔をした登場人物が3人もいた事例もあったわけだし無理はないか


しかしこのネタでのいじりはなんと7月生まれのメンバーシップ会員たちの誕生日祝いで同じ7月生まれである秋元詩郎とともに公式のショート告知動画でとうとうやらかした…。

しかし本人は不愉快だったのか、そんなことを言っている視聴者は「ただの肉にする」と宣言していた。

余談だが、この告知ではすでに亡くなって退場しているのだが城戸丈一郎と違って頭上に天使の輪はなかった。


秋元「決して鬼頭丈二さんじゃないからね?」

鬼頭「いただきまぁショォォオ!!」)

城ヶ崎「そんなこと言っているやつがいるのか。もしいたならただの肉にする」


癖?

何故か毎回首を傾げる癖がある。

また、叫び声は他の多くのキャラクターとは異なり、「ボオオオオオ!」と発する。ちなみにこの叫び声は後に東雲も発するようになった。後の2024年1月22日付けの動画で相手が噓を付いているかをよく知るための仕草であると明かされた。


扱いについて

京羅戦争時以降、敵キャラではあったものの主人公ポジションの一人として扱われていた。しかし、最終的には上記の経緯で死亡・退場する事になった。主人公レベルのメインキャラクターが死亡するケースは最終的に刑死する佐竹を除くと二人目(一人目は北岡隆太で、彼も日下孝次郎の命を受けた一条によって短い命を散らした)である。公式から明確に死亡したと記載されているため好評だったことで九死に一生を得た天羽組の暗殺者とは違い、ヒューマンバグ大学の世界の物語から完全に退場することになったことを惜しむ視聴者も多く存在しており、城ヶ崎を演じたヤシロこーいち氏でさえも「死ぬな」とツイートする程であった。また、死亡に伴って11月10日の動画からはエンドカードからその姿が消えることになった。


我妻京也との比較

京羅戦争終結後、戦間期を経て京極組シリーズの新たなメインアンタゴニストとなった戒炎だが、そのトップの我妻京也と城ヶ崎はしばしば比較されることがある。

そこで本項では、いくつかのポイントに分けて城ヶ崎と我妻の共通点・相違点を整理していくこととする。


生い立ち

  • 両者とも家庭環境に問題があった人物だが、城ヶ崎は幼少期に父から暴力を受けて育った後に両親が蒸発したものの、母親からはある程度の愛情を注がれて育った。一方で我妻は、生まれた時から父親がおらず、母親も2歳の頃に薬物中毒で死亡し、肉親からの愛情が皆無であった。

  • 両親蒸発後に児童養護施設で育った点は両者に共通する。しかし、城ヶ崎は施設や学校での生活を通して暴力と恐怖によって他人を支配することにより安全な地位を確立したのに対し、我妻は当時は感情が全くなく、施設の人間全員から疎まれながら生活してきたことで、相手の弱みを握ることにより他者を屈服させ支配していた点が異なる(もっとも、我妻も中学生以降は支配のために暴力も用いるようになった)。また、小学生時代の城ヶ崎はあくまで同世代の敵対者のみをターゲットにして支配していたのに対し、我妻は敵対者であれば子ども・大人関係なくあらゆる手を使って屈服させていた点も異なる。

  • 施設を出た後は両者とも愚連隊を結成して半グレをまとめ上げていたが、最初から裏社会の支配を目論んでいた城ヶ崎と異なり、当時の我妻は裏社会を支配しようと言う野望は抱いてはいなかった。己の野心のために動いていた結果、改心のチャンスを得ることなく羅威刃のトップに駆け上がった城ヶ崎と異なり、我妻には一度だけ改心のチャンスが訪れた。そのきっかけこそ、偶々不良に絡まれていた女性を助けた事である。我妻はその女性と同棲し、自分を心から愛してくれた彼女に我妻もまた少なからず心が惹かれ、一時は彼女の為に足を洗って真っ当に生きようとまで考えていたが、その恋人が自分と敵対していた半グレのボスの手にかかって殺された事で狂気に取り憑かれ、半グレ組織戒炎のボスとなった(これ以降、裏社会の支配に向けて本格的に行動を起こすこととなる)。

きっかけこそ違うが、両者とも同様に愛する者を失った事で歪んで悪の道へと堕ちた人物という点は共通している。

しかし、愛する母親が生きていたことで死の間際に人間性を取り戻せた城ヶ崎と異なり、我妻の場合はこの世で唯一愛した者が既に亡くなっており、それ故に我妻には人間性を取り戻す救いが見当たらない。

また、我妻は京炎戦争終盤になると、より組織拡大に執念を燃やし、狂気に取り付かれ、「組織を拡大するか」「死ぬか」の二元論に自分自身を追い込んでいたと言える。

総じて「人間を取り戻しかけた」事が甘さを生み、一条に敗れた城ヶ崎に対し、我妻は何も失うものがない故に、今際の際まで執念が潰えず、本当の意味での「無敵の人」は我妻であったと言える。


能力

  • 両者とも高い戦闘力と知能を併せ持った人物であることは共通している。ただし、城ヶ崎は(恐らく)喧嘩を通して確立された我流の戦闘スタイルであるのに対し、我妻の場合は田宮道三の下で学んだ体系だった古武術をベースとした戦闘スタイルである点が異なる(ただし、城ヶ崎もある程度は武術の知識を持ち合わせている模様)。

狂気と人間性

両者とも狂気の中に僅かながら人間性が残っている点も共通している。

  • 城ヶ崎の場合は「逆らったら何されるかわからない」という生存本能に訴えかける恐怖を煽る狂気であるが、我妻の場合は「敵を愛する」という理解不能ゆえの恐怖を煽る狂気である点が異なる。また、城ヶ崎は冷酷無比に見せているが一部の者には僅かながら仲間意識を抱いている反面、我妻は仲間想いに見せかけて実際は仲間全員を道具としか見なしていない点も異なる。

  • 加えて、死生観も対照的に描かれている。簡潔に言うなら、城ヶ崎の場合は「死んでも肉になるだけ。故に死は恐れるに値しないもの」という考えであるのに対し、我妻の場合は「先に死んだ愛する人と再会できるかもしれない。そう考えると死ぬことも悪くない」という考えである。

金遣いや生活

戦闘にあまり関係ないが、お金の使い方や普段の生活はほぼ対照的と見て取れる場面が要所である。

  • 城ヶ崎の場合は移動手段で運転手付きの見るからに高級な車で移動し、何かと大金をかけて事の解決や戦力の拡充をしたり、部下との食事は高そうなすき焼きや牛タンを食べたり会合では高級シャンパンを嗜んだりとグルメで良く言えばセレブリティー、悪く言えば『金にモノを言わせる』ような嗜好を含めた生活をしている。我妻の場合は要所要所で大金をはたく事はあっても浪費しないような金遣いで振る舞い、ターゲットの抹殺における移動手段は基本徒歩、何か予定がなければ自炊して相棒である麻生に手料理を振舞ったり(腕前も麻生から「店に出せるよ」と評するほどに上手)と巨大マフィアのトップにしては質素で慎ましい生活をしている点も異なる。ただ我妻も東京侵攻時において都内の半グレ組織を多く傘下に収めた際に貰う上納金があってか、乗り込んだ当初は廃ビルの一室だった部屋をアジトにしていたが、マッド・カルテルと提携する前後辺りでは広く綺麗なマンションの一室のような部屋をアジトにしている。

2024年1月22日付けの動画で判明したが、羅威刃で稼いだ資産を生き別れた母親を探させる探偵の依頼料以外一切手を付けていなかった。言い換えればそれ以外は自分の手で稼いだ金で部下に食事などを振る舞っていたという事になる。右腕的存在の東雲からも「親分みたい」と感嘆されている。


遺体の扱い

城ヶ崎の遺体は彼を慕っていた東雲に回収されたのに対して我妻の遺体は彼を本気で慕っている人間はおらず、様子を見に来た部下からも「自業自得」と吐き捨てられ、久我が弔うまで丸一日放置されている。


死後の影響

劇中の活躍の項目に記載されているように。城ヶ崎の死後、戒炎の関東進出まで羅威刃傘下だった半グレ組織(※ 比遊怒羅を除く)が好き放題に暴れ回るようになり、それは羽王戦争真っ最中だった天羽組に飛び火する等、彼の死の影響が大きかったように、2024年4月10日の動画で我妻の死後、戒炎が最初期に拠点を置いていた仙台を含む東北裏社会はポスト戒炎を狙おうと半グレ組織が乱立する群雄割拠の戦国時代となり、混迷を極めている為、天羽組と親交があり、戒炎の副将麻生成凪がかつて所属していた岡口組が救援を求めるほど、我妻の死の影響が大きかったのかがうかがえる。


麻生成凪との比較

京炎戦争終盤にて、前述した我妻京也だけでなく戒炎No.2の麻生成凪との対比構図も存在していることが仄めかされている。


主な相違点は死生観であり、誰よりも「生」に執着している麻生に対して、城ヶ崎は「生」に全く執着していないという点で対照的である。


幼少期は日常的に父親からの暴力に晒されていた点は共通しているものの、自立に至るプロセスは異なっている。途中までは味方だった母に突然裏切られたことで自立せざるを得ない状況に追い込まれた城ヶ崎に対し、麻生は父の暴力に母も加担していたために味方が誰もおらず、思春期に継父が蒸発し、さらに新興宗教にハマった母親を見捨てる形で自立を果たした。


関連タグ

ヒューマンバグ大学 半グレ 切れ者 悪のカリスマ 哀しき悪役 闇堕ち 狂人 美形悪役


無敵の人(ネットスラング) - 彼の価値観を一言にまとめた表現。


毒親の被害者 - 過去回が明らかになった時。


鬼頭丈二 - 容姿がかなり似ている。詳細は余談の項を参照。


麻生成凪 - 生い立ちが似ている反面、死生観はほぼ真逆。詳細は余談の項を参照。


久我虎徹 - 敵対組織である京極組の構成員。彼もまた親に捨てられて施設に入れられたが、彼の場合は異常なまでの「身内愛」があったことで人としての道を踏み外さずに済んだ。そういう意味では久我は「人の道を外れなかったif」とも言えるだろう。


永瀬光一 - 天羽組の構成員。彼もまた4歳の時にシングルマザーの母親が蒸発。以降施設で育ちグレてしまったが14歳の時に天羽京子に拾われ天羽夫妻の養子となる。永瀬は「面倒を見てくれる人がいたif」だと言える。


小林幸真 - 一部の組員達を粛清した天羽組の構成員。彼もまた親に捨てられ施設に入れられたが、そこの職員達による理不尽な暴力に耐えかねて逃亡。路頭に迷い、食う所も寝る所も失った小林は殺し屋養成組織に拾われる。その後紆余曲折の末、常軌を逸した性格になってしまいながらも、根は優しく仲間思いで信頼される極道となった。小林は「任侠を重んじる人格者の率いる組織に拾われたif」と言える。


和中蒼一郎 - 金貨を奪いに来た組員2人をダルマにした天羽組の構成員。「金で仲間を作ると失敗する 仲間と金を作ると成功する」と発言しており、金で仲間を作ってきた城ヶ崎と対になっている(ただし、和中の場合はゴールドの金であるが、「金の切れ目が縁の切れ目」というニュアンスで発言したものと思われる)。しかもこの発言をした回はなんの偶然か羅威刃の初登場回である。このことから一部では和中のこの発言は京羅戦争における羅威刃の敗北の伏線なのではないかと考察されていた。

羅威刃は幹部が死亡してはその都度、他組織を傘下にしては人員を補充するというある意味では自転車操業の様な状態に陥っているが、城ヶ崎が致命的な隙を晒したことで討たれる事となった。


日下孝次郎 - 京極組の先代組長。当初は城ヶ崎と同じく外道であったが、後に明かされた過去で哀しき悪役という立ち位置でもあった。両者とも最終的に敵対組織との戦争で最強戦力の極道に殺されたが、日下は落ちる所まで落ちた結果、天罰覿面かつ惨めな最期を遂げたのに対し、城ヶ崎は母親への愛情が心のどこかに残っていた為、切ない最期を遂げた。


羽柴と如月 - 羅威刃と並ぶ強力な半グレ組織(というよりは喧嘩チーム?)を率いている2人組。ただし彼らは下っ端の仇討のために自ら報復に出向くほど非常に仲間想いであり、この点は城ヶ崎と対照的である。また、彼らが率いているのは少数精鋭の組織であるのに対し、城ヶ崎が率いているのは大規模な組織であり、この点も対照的である。


阿蒜寛太 - 獅子王組眉済派の構成員。複雑な家庭環境で育ちグレきっていたが河内組に加入し龍本雅幸伊武隼人らの指導さらに同郷の野島との再会やその兄貴分の久我に久我のライバル紅林との邂逅などもありまっとうな道を歩んでいる。


稲村 - 先代のトップ。京極組の久我に殺されたという報告を受けたシーンでは、残念がるそぶりを一切見せられていないどころか、むしろ「稲村のバカ、やっと逝きやがったか。手間が省けたよ」と死を喜ばれていたことから、前々から目障りに思われていたことが窺え、後に明かされた過去編でもそれを示唆される描写があった。

尤も、京極組の襲撃がなくても遅かれ早かれ始末されていた可能性が高く、仮に戦闘になったとしても、初期の久我にあっさり負けた程度の実力では勝負にならなかったであろう。


大嶽徳史- 天王寺組当時の若頭。こちらは任侠精神を重んじていた当時の天王寺組に在籍していた祖父に憧れていた為、成長後にカタギであった両親の反対を押し切って入門した為、両親とは絶縁状態になった。(又、幼少期の大嶽が祖父の所にいくのを両親は彼を止めようとしていたりと裏社会に関わらせたくなかった模様。)羽王戦争終結後に組長の三國をはじめとした関西極道との会合で戦争を仕掛けた事と東京への恨みの連鎖を断ち切る為に、手榴弾で自ら命を絶った。大嶽の死後に三國の命を狙うヒットマンが現れるようになり、戦争後の天王寺組を出し抜こうと広島や兵庫の組織が不穏な動きを見せるようになり、大嶽が生前窓口を担当していた京都の極道組織「五条組」の佐久間が「大阪との関係を考え直す」と策略している事から彼が城ヶ崎のように関西裏社会の強力な抑止力になっていた事が窺える。


浅倉潤 - 天王寺組城戸派のNo.2。両親からの愛がなかった部分で共通しているが、こちらは家族の全員頭がおかしいという家族だけで見れば遥かに劣悪な環境で育っている。ただし、城戸丈一郎という親や兄代わりのような人物がおり、彼から愛情を受けて育った。母親から愛情を注がれてはいたが母親を奪われた一方で、家族から貰うはずの愛情を受けることなく育ったものの、良き先輩極道から愛情を受けた浅倉では同じく問題がある家庭環境でもその内容及び人格形成が大きく異なる。


野田一 - 現天羽組若頭。7歳で母親と引き離され、施設で育ち、ぐれた挙句に父親を殺害した点が共通する。ただし、城ヶ崎は父親を殺した事により、完全に手を血に染め、人の道に戻れなくなってしまったのに対し、野田の父親は生物学的な繋がりだけで、一般的な親子としての認知は皆無に等しい。また、色んな意味で父親の悪影響を受けなかった事、こちらの母親は精神的に壊れた結果、精神病院に強制入院となったものの、心の繋がりは断たれなかったなどの違いがある。

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