CV:本田貴子
概要
『TIGER&BUNNY2』のキャラクター。ウロボロスのメンバーである中年女性で、数名の黒服の部下を従えている。
NEXTと非NEXTの間に不和を起こし分断する計画「ミッションA」を進めており、手始めにニコライ・ブラーエの子飼いであるフガンとムガンの兄弟をヒーローたちにぶつける。
その傍ら、組織がスポンサーについていた薬品研究所にてマッティア・イングラムが偶然開発した「NEXT能力を強化する新薬」に目をつけ、グレゴリー・サンシャインを実験台にして研究を進めていたが、同じ薬を投与したフガンとムガンは強化し過ぎた能力の反動で敗北。さらにグレゴリーは薬を持ち出し研究所を脱走する事態に陥る。
その後、グレゴリーを確保すると「計画が終わったら新しい身分を与える」という条件のもと再び監視下に置き「ミッションA」を続行する。
彼女自身もNEXTであり、能力は「他人への憑依」。憑依先の人物は意識を失い目立った痕跡も残らないため、情報の抜き取りや成りすましといった諜報活動向きの能力。憑依中に別の人物に憑依することも自在だが、使用中は本体が無防備の状態になる上、解除するためには本体に触れなければならない。
そして最大の弱点は「憑依中の肉体が死亡すると、本体も死亡する」こと。
その過去と末路
若い頃はウロボロス子飼いのNEXT「ニモチルドレン」の1人として育ち、同じように社会から迫害されたNEXTの友人たちがいたものの、自分と違い役に立たない能力しか使えなかった彼女らは将来を悲観して薬物摂取により集団自殺してしまった。
それゆえに「優れた能力を持つNEXTが社会に貢献すればするほど、それ以外のNEXTが迫害されていく」社会構造を憎むようになり、それを壊すためウロボロスの中で上にのし上がることを目的としていた。
成人してもなお友人たちの死を弔っており、自身が能力を使用する際には生前の彼女たちと自身が写った写真を収めたフォトフレームを抱えている。
しかし、作戦中にグレゴリーが脱走したことで責任をとらされ降格、出世の道を絶たれた彼女は、ヤケを起こして暴走。
再び確保したグレゴリーと、彼の口車に載せられたL.L.オードゥン、そしてグレゴリーの能力で正気を失った暴走NEXT「X」を使ってシュテルンビルトを大混乱に陥れ、自身はルナティックに憑依し高名なNEXTのリトルアウロラを殺害しようとするが、ワイルドタイガー&バーナビー・ブルックスJr.に阻止されてしまう。
ボロボロになったルナティックの身体から同伴していた手下の男性に乗り換え逃走を図ろうとするも、組織から始末の指示を受けたグレゴリーに頭部を狙撃され即死する。時を同じくして、アジトで横たわっていた本体も能力発動と生命活動を停止し、アウロラへの八つ当たりも野望の成就も何一つ果たせず、そしてヒーローたちに名前すら知られないまま人生を終えた。