CV:山内健嗣
概要
「シンカリオン THE ANIMATION」シリーズに登場する、地の底より這い上がりし種族・キトラルザスのひとり。
トラメと同じく10年前に地上へと派遣され巨大怪物体『ファーストエネミー』で侵攻した好戦的派閥一派に属する参謀。
無印本編での活躍
36話ではビャッコの回想シルエットで、41話でカイレンに続き登場するも、その容姿は背部に薄紫の骨格翼を持ち、白と黒に分けた仮面を被り感情と表情が見えない西洋風の性別不詳(胸部に膨らみとも摂れる胸当てがあるのでどちらとも取れないが、男である)。スザク以上の策略家で、ヒトを観察するエージェント達にとっても悠長に見る時間が無くなり内部崩壊や不協和音に成りかねない事を危惧している。一応は表面上ゲンブからヒトとの対話に今一度の有余を持たせ専用の1室で状況を観戦。その状況下をゲームと称し、イザの許可を得て漆黒の貨物列車を投入し、クレアツルスの1体ヒュージタートルをぶつけている。その影でゲンブを遠隔操作して誤殺を誘導、セイリュウに偽情報を騙り不信感を煽らせブラックシンカリオンを自身の手駒にする為にトラメやスザクをも利用する。それでも、目上のカイレンの思惑に付いては自身も予想把握が出来ていない。
何故か回を進める度にリアル系描写になりつつあるが、面識の無いアズサからは某母親キャラに準えている。
これらの挿話による暗躍から視聴者のみならず、タカラトミーのTwitter投稿者まで放映する度に「ハヤト達を苦しめゲンブを殺した元凶」「ソウギョク許すまじ!」など多数寄せられており100%嫌われている。提供者にまで嫌悪されているので、因果と末路が最悪な方向のフラグが立ち、62話で郡山駅付近で巨大化するが、その姿はギャンにしか見えない。巨大な薙刀で捕縛フィールドを切り裂く威力を放ち、大技4連発を受けてもしぶとく生き残るが、ゲンブを駒として利用した事を楽しんでいた態度に激怒したセイリュウと彼の気持ちをくみ取ったアキタ、ツラヌキ、シノブ、そしてフィニッシュにデスグランクロス紅の4連撃で敗北する応報で倒れる。
だが、69話で健在であった事が判明。人間態では左目にモノクルを掛け(右目は常に帽子で目深に隠されている)、手に指輪や赤いファーを身に付けた怪しい紳士の風貌を見せ、ブラックシンカリオンナンバーズを5体創世してオリジナルのブラックシンカリオンを奪う分散策を講じた。元からカイレンに殉じる気は無かった様で、巨大形態は操縦型ロボットに過ぎず、倒される寸前に脱出して石化の危機を乗り越え、キリンの下に身を寄せていた。この事実から再びTwitter上で炎上して一時期トレンド1位を獲得している。憎まれっ子世に憚るを体現しているとも言える。
色々と暗躍してエージェント達すら「何を考えているか分からない」と評価されていたが、ビャッコ曰く「自分が生き延びる」為であり、「解りやすい奴はいない」との事。そんな彼だが、作画の良さは作品内でも定評があり、彼が映る場面は妙に気合いが入ってる事が多く、アニメスタッフのお気に入りなのかもしれない。
劇場版以降の活躍
TVシリーズ本編の半年後、同じく宇宙へ進出した旧世代の一勢力ヴァルハランと接触し、現在の地球の事情を伝えると同時にヒトが作りしシンカリオンや、偶然発見された北海道の地下に埋もれた光の粒子の情報をも与える。自身もブラックナンバーズではなく、破壊された筈のブラックシンカリオンオーガを用いてタツミやアキタ達を得意の分断作戦で力を結集させない様に様々な時代へ光の粒子で転移させた。
しかしながら、ビャッコはこの事態を既に察知しており、捕縛フィールド内で対峙するも、キリンよりも十分にオーガの性能を引き出しておらず、コクピットに侵入された上、強引に降車させられてフィールド外の高架下に叩き出されてフェードアウトした。
新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATIONでは
しぶとく生き延びているので、数年後も暗躍しているのでは…と推測されたが、「Z」では11話に再登場。阿蘇山へ帰省途中にテオティの後継者カンナギと出会い勧誘され、シンカリオンZの強さを知る為に数体のサウザンドファングや、ヒュージタートル、マキシマムドラゴンを数回に分けてぶつけ、更には幹部のアストレアとも接触しているが、ワダツミ達からは「負け犬」と蔑まされている。超進化研究所側も、人間態を各駅モニターで既に把握しており、ダイヤ曰く「主の影に隠れ暗躍する風見鶏」と云われる。居酒屋に行き付けており度々顔出しするが、度重なる敗北感から普通の新幹線すら苦手となり、移動の際はルクスヴェテを使わず在来線やタクシーの乗り継ぎでクサビ石探しをする。かといってシンカリオンに執着するあまりシンカリオンに諭される妄想をみてしまうこともある。
シンカリオンに度々敗北を喫し、「Z」28話では同志を求めて盛岡周辺の高架下で定期通信をしていたところ、アマチュア無線を趣味とするメーテルに『劇場版』から通信を傍受された上にスザクから説教を受けるも、突如現れたアストレアに通信機を破壊されとても元の仲間の所へは帰してもらえそうにない状況となる。その後巨大形態に追加パーツを纏い龍飛崎のクサビ石を破壊。メーテルと交戦するも、カンテラガトリングで雪だるまにされて敗北(ちなみにシンカリオンZ_H5はやぶさに撃破されたあとのシーンは、『劇場版』でフィールド外の高架下に叩き出されたシーンの構成の流用(笑))。その後テオティの王の力を奪ったヴァルトムに攫われたセツラを秘密裏に救出し、超進化研究所に送り届けている。
····のだがアブトがシン達がセツラを鹵獲したと追い込み研究所に「セツラ奪還」のため強襲したため、意図せずともシンとアブトが敵対する遠因を作ってしまった。
判断は間違ってはいなかったのだが、やっぱりやらかしてくれた。
···が、大宮支部との通信を補助しスザクに連絡を取ったらしく、これがアラバキとの最終決戦のきっかけの一端となったと思われる。
今作品でいろいろと思想が変わったため故の行動か。願わくば、もうやらかさないでほしいものである。