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フェノールの編集履歴

2023-10-07 02:34:54 バージョン

フェノール

ふぇのーる

ベンゼン環にヒドロキシ基が結合した構造を有する有機化合物。

概要

示成式は「C₆H₅OH」。

有機化合物の一種であり、芳香族化合物の一種でもある。


石炭から抽出されてできたなので、またの名を「石炭酸」と呼ぶ。


性質

ベンゼン中の水素原子1個をヒドロキシ基(-OH)に置き換えたもの。

常温では無色の固体で、有毒。皮膚に触れるとその部分が侵される。

水溶液中では非常に弱い酸性(二酸化炭素の水溶液である炭酸水よりも弱い)を示し、ナトリウムと反応して化合物を生成する。


製法

ベンゼンから作るのは一見簡単なように見えるが、簡単に作れるものではなく、実際の製造現場では以下の2通りの製法が使われる。

  • アルカリ融解法:ベンゼンアルカリ水溶液で数段に分けて反応させ、最終的にフェノールにする。
  • クメン法:ベンゼンから「クメン」と呼ばれる物質を生成させ、それを分解してフェノールとアセトンにする。

用途

消毒薬

昔は消毒薬として使われていたらしい。だが、発癌性が指摘され、今は使われていない。


樹脂原料

現在のフェノールの用途はもっぱらこれ。付加重合させると「ベークライト」と呼ばれる樹脂ができ、さまざまなところに使われている。


サリチル酸の原料

フェノールにカルボン酸を付加させるとサリチル酸ができる。

それにメチル基を追加したサリチル酸メチルは、解熱鎮痛薬として使われている。


関連タグ

ベンゼン ポリフェノール 化学 サリチル酸  有機化合物

芳香族化合物

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