ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

昭和第3期ウルトラシリーズの編集履歴

2023-10-14 15:00:56 バージョン

昭和第3期ウルトラシリーズ

しょうわだいさんきうるとらしりーず

1979年から1980年まで連続放送されたウルトラシリーズの総称の一つ。

概要

1979年から1980年にかけて連続放送された、

・『ザ☆ウルトラマン

・『ウルトラマン80

の2作品。


ウルトラマンレオの放送終了した1975年以降、シリーズは2度目の休止期間にあった。

しかし、児童誌によるウルトラマンの漫画連載、子供、青年向けのウルトラマンの各種関連書籍やグッズ、『ウルトラセブン』などの過去作の再放送が好評を経ていたこと、『スター・ウォーズ』シリーズを中心としたSFブームにより他の特撮テレビシリーズや特撮映画への再評価、『宇宙戦艦ヤマト』などアニメブームもあって、ウルトラシリーズにも再評価の声が上がり、復活を望む声が上がっていた。


当初こそ特撮作品の復活を目指したものの、円谷プロの財政を苦しめていた制作予算の都合なども相まって、アニメでウルトラマンを復活させることとなった。

それまで特撮専業であった当時の円谷プロにはアニメの制作ノウハウはなかったため、制作は日本サンライズ(現:サンライズ)が手がける事となった。


それまでの作品から世界観を一新し、旧作の設定を引き継がずにアニメならではの挑戦を繰り返した『ザ☆』は、平均視聴率11%を記録し、商業アニメとしてはまずまずの成功を収めた。


これにより、実写作品によるウルトラシリーズの復活を求める声が上がっていき、翌1980年、5年ぶりの実写兼M78ワールドを舞台とした『ウルトラマン80』が放送されることとなった。


『80』でも当時ブームで会った「生徒と悩みを分かち合い向き合う」といった先生要素を加えて、教師と防衛チーム、そしてウルトラマンという三足のわらじを履いて奮闘する姿を描いた。


しかし、「学校の教師」という設定は、生徒役の子役の(リアルな)学業との兼ね合いから、収録の日程やロケが極度に制限されるなどの困難を最後まで克服できず、結局1クールで断念せざるを得なかった。その後の度重なる試行錯誤と路線変更も結局功を奏したとは言い難く、平均視聴率は10.0%と前作を下回り、これにより円谷プロとTBSの関係悪化は深刻化し、結局TBS制作のウルトラシリーズは円谷一族が追放され経営も安定した2023年まで制作されず、ゴールデンタイム枠を得られなくなったシリーズの四半世紀後の消滅危機の一因にもなってしまった。


再評価

2007年に円谷プロが子会社化されたことで経営も徐々に安定し、健全経営に切り替わりイシリーズの復活も実現したが、その後もしばらくは長らくスポットが上がる機会は少なかった。

しかし、過去作の再放送などもあって少しずづ知名度が上がると、『ザ☆』は現在も高い人気を誇る『ティガ』の先駆け的な設定(過去作と違う世界観)や当時としては挑戦的な内容とSF描写、『80』は特撮の技術、80のアクロバティックなアクションが再評価を受けた。

時代の価値観によって当時は良しとされたものが否定されることも少なくないが、本シリーズの姿勢は現在でも高く評価される内容であった。


そして……

2019年、第3期シリーズが40周年を迎えたこの年を境に、かつてないほどスポットライトが当たることとなった。

同年放送が開始されたシリーズ『ウルトラマンタイガ』に、40年ぶりかつ実写シリーズ初出としては初登場となるU40出身のウルトラ戦士・ウルトラマンタイタスが登場した。アニメという媒体が露出に恵まれないハードルとなっていたため、それを越えたという事で凄まじいサプライズであり、情報公開時はタイタス本人や『タイガ』に並び『ザ☆』も大きな話題となった。これに合わせてYoutubeで公式配信が行われた。

SSSS.GRIDMAN』などのアニメ作品が放送・配信された事で、円谷プロ原作のアニメ作品に大変大きな注目が集まっており、そうしたアニメ作品の原典とも言える本作を配信する上ではこれ以上にない打って付けのタイミングであったこと、さらには設定監修の足木淳一郎が『ザ☆』好きであり40周年であったことが理由とされる。

公式配信やタイタスの活躍と人気が功を奏し、結果として『ザ☆』の知名度は飛躍的に向上。また、"アニメ"という理由で敬遠されがちだった本作が再評価されるきっかけを作り、40周年となった2019年はまさに『ザ☆ウルトラマン』およびジョーニアスが「誰もが知ってるウルトラの戦士」となった、記念すべきアニバーサリーイヤーと言えるだろう。『タイガ』にジョーニアス本人は登場しなかったものの、『ザ☆』にスポットライトを当てるには十分な土台となった。


そしてこの流れは『80』にも及び、20年に当時と同じ4月2日から配信が始まった。

厳密には、ウルトラ怪獣擬人化計画の影響で80怪獣のザンドリアスが急激な人気浮上や『タイガ』での言及、追い風もあり、それによって徐々に『80』への注目度も上がっていた。

同年9月には、『ウルトラギャラクシーファイと大いなる陰謀』に80が長谷川初範氏の声でメインキャラクターとして登場することが発表された。


そして『大いなる陰謀』では、ジョーニアスも40年ぶりの登場が発表された。これにより、昭和第3期ウルトラシリーズの主人公同士の共演が実現することとなった。


さすがに1期、2期ほどのパワーには至っていないが、それでも近年の注目度は40年以上の歴史の中で最も高いと言えるだろう。


余談

『ザ☆ウルトラマン』使用されたBGMの一部は『80』でも流用され、その後は『ウルトラマンネオス』でも使用された(一部作曲家や版権、音源元も異なる『バトルホーク』も使用されている)。

『ザ☆』で初レギュラー出演となった島本須美氏は、翌年の『80』にも顔出しでゲスト出演している。

関連項目

ウルトラシリーズ 昭和ウルトラマン ザ☆ウルトラマン ウルトラマン80

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました