プルトップは缶の開け方の方式を指し、プルタブは持ち手部分を指す。ちなみにリングプルはプルタブと同義。
昔はタブを引いて缶を開けると蓋になっている部分が分離するようになっていた。この分離する方式のものをプルタブという。
しかしゴミ問題や動物が誤って飲み込む危険性などがあるため、分離しない方式が開発された。この分離しない方式をステイオンタブという。
そのため、タブをちぎって缶と分離させる行為は推奨されていない。
分離式だった時期に、ゴミ問題などを解決するためさだまさしが「プルタブを集めて車椅子に交換しよう」という呼びかけを行っていた。
しかし現在はステイオンタブのためわざわざ剥がすのはゴミ問題を再発させてしまう恐れがあるため本末転倒と言える。
また、タブを車椅子に交換するには、タブを金属としてリサイクル業者に売って、そのお金で車椅子を購入するという流れになる。しかし車椅子1台分の資金を得るためには缶飲料を1億円分以上買わなければならないため著しく効率が悪い。仮に1日1本飲むとするとこの金額に達するのに273973年かかる。また、800kgもの金属を集める必要があるため輸送費を考えると車椅子1台分の費用が発生している可能性もある。
さらに、リサイクル業者にとっても作業工程上の理由で分離していないほうが都合がいい。
さらに「そもそも車椅子は不足しているのか?」という疑問がある。全国で車椅子が不足して困っているという情報は少ない。福祉のためなら車椅子だけにこだわる必要はない。